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翌、IH予選2日目。

伊達工に見事勝利した烏野高校は今日も仙台市体育館へとやって来ていた。
いつになく全員がピリッとした空気を醸し出しているのは相手があの及川徹率いる青葉城西だからだろうか。
伊達工の時と同じように始まった青城の応援。それに混じって聞こえてくる黄色い声援に田中たちが雄叫びをあげる。女の子たちの声援を遮るように始まった公式WU。彼らの気合いは十分だった。

ピーッという交替を知らせる笛の音に、巴たちもボールアップへと走る。

「いいじゃーんマッキー!キレッキレッだねー」
「ごめん金田一今の少し高かったね」
「岩ちゃんちょっと力んでない?」

「及川君は選手を良く見てるんだねぇ…。技術的なことはよくわからないけど、チームが良い雰囲気なんだなっていうのは何かわかるよ」
「…そうですか?」

そう言った直後に何やら揉めている青葉城西のメンバーに巴は不思議そうに首を傾げた。

***

フルセットへともつれ込んだ烏野高校対青葉城西の試合は凄い盛り上がりを見せていた。青城の応援はボリュームを上げている。

テクニックとパワーを兼ね備えた青城のエース岩泉に点を獲られれば、烏野も1点を取り返す。それぞれが自分の能力を最大限に出して戦っていた。平均値では青城の方が高いが烏野には高い守備力を持つリベロの西谷がいる。その為、1、2セット目に比べラリーは続くようになっていた。

及川が上げたレシーブを綺麗にトスしたリベロ。
本来二段トスは大抵レフトに上げられる事が多い。リベロにトスの技術があり、セッターも攻撃に参加できる…まさに青城のようなチームは選択肢が増える為有利になる。

少しずつ見え始める地力の差。今の巴に出来る事は勝利を信じ応援し続ける事だけ。

日向が入り、攻撃にワイドブロードが追加される。さすがの青城も中々日向のワイドブロードには追いつけなかった。この時初めて、及川に焦りの色が見えた。

日向の囮で活きる両サイドからの攻撃。走って、跳んで、また走って。ボールが落ちるまで続けられるそのループ。息も絶え絶えになりながらも止まる事は許されない。

苦しくても辛くても、足を止めればそこで終わり。

落としてくれ、落ちてくれ。そう願いながらも体は止まらない。

もう嫌だ、もう無理だ。そう思いながらもプレーを続ける。

――ズドッ
この一瞬の快感があるからこそ、バレーはやめられない。

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