そうだ、慰安旅行に行こう8

こちらは青道、4組目に入場した倉持チーム。

「暗くてよく見えねーな」
「待って、そんなに早く歩けな……きゃっ!!」
「うわぁ!!」「うおっー!」
「っ!?なんだよ、大声だすなって」
「妃先輩、風ですから落ち着いて」

歩き進めれば進めるほど、巴の足取りが重くなり歩くスピードも遅くなっていた。
これは最後まで行かせるのは無理じゃないか、そう判断した倉持は緊急脱出口を探し始めた。

「そろそろ、御幸達のチームも外に出るくらいだからよ。お前先に脱出してろ」

さっきから小湊弟にしがみついて離れようとしないし、下を向いて目をしっかり閉じたまま何も視界に入れようとしていない。
まさかこれほどとは、沢村たちもさすがに心配になり一緒に脱出口に向かい始めた。
その時、物陰から何かが飛び出してきた。

「ガァアアアアッ!!」
「うわぁっ!!」
「くそ、しょうがねえ、突っ走れっ!」

ダッシュで出口に向かって走り出した倉持チーム。
途中色々出てきたが、そんなの見ていられない。倉持の声で全員が走り出す

「うおぉっっ!」
「止まんな!走れっ!」
「ちょっ!離して、!」
「見えたっ!出口だ!」

一斉に出口に飛び出した。

「ふぉぉぉぉ!さすがに怖かったなー、巴先輩大丈…あれ?」
「ふぅー、走っちまっ…あれ?」

倉持は春市の左手首を、
沢村は春市の右手首を、
それぞれ掴んでいた……。

「「「・・・――えっ?」」」


「おい、お前ら。月代はどうした」


そして、そこにいたのは物凄く低い声で3人を見据える御幸。
見渡してみても巴がいない。
出口からはさっき抜きさった他の客が「怖かったねー」なんて言いながら出てきている。

物凄く気まずい空気が流れる。
両腕を引っ張られた為、未だに疲れた様子の小湊弟と、まずい事になった感丸出しの表情の2人。

「じゃあ質問を変える。月代はどこに置いて来た…」

久しぶりに見る、主将の怒り顔。

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