追求してこそプロである


「ここがキンセツシティか」

キンセツシティに辿り着いたアッシュ達は駐輪場の前にある看板で立ち止まった。やはり自転車を使う者が多いのだろう。駐輪場は大きく、広々としている。
先に行ったらしいウパーがじっと看板を覗き込んでいる。何やら看板を見てふんふんと頷いているが読めるのだろうか。
隣に並んだイーブイが呆れた顔をしているので恐らく読めていないのだろう。
それにしてもウパーはあちこち動き回るのでいなくなったら探すのが大変だ。アッシュは今後気をつけねばなと思いつつ、ゆらゆらと尻尾を揺らすウパーの隣に並ぶと看板を見ながら現在地を確認した。

ここはキンセツシティ
明るく輝く楽しい街

シティ内はひとつの建物で繋がっているらしく、さながら大きなデパートのようだ。
いくつもある建物の中でもよく人が行き交うのであろうポケモンセンターやジム、それから自転車屋が大きく描かれていた。
サイクルショップカゼノというらしい。

「やっぱ大きいんだろうな」

アッシュが働いていたコガネの自転車屋は店長が新しく出店したばかりの小さな店だったが、ここはまたきっと違うのだろうな。
そういえば店長やレアコイルは元気だろうか。
自転車のこととなると周りが見えなくなるので無理をしていないといいのだが。いや、多少の無理ならばレアコイルが上手く誘導している事だろう。
ここ最近漢方薬や旅に関してばかりだった為か何となくバイト先を懐かしく思い、少しだけそちらを覗いて行く事にした。
地図によるとどうやらサイクルショップは中庭から右に出たところにあるらしい。
イーブイを回復したいと思っていたのでちょうどいいと、アッシュはひとまずポケモンセンターに向かって中庭へと移動する事にした。
中庭に出ると、中央には大きなモニュメントがそびえ立っている。

「角柱の塔…」

説明にはカロス地方のミアレシティとの友好記念と書いてあるが、そもそもカロス地方が何処にあるのかイマイチ分からない。
そのうち機会があったら地方についても少し調べてみたいなと思いつつ、アッシュは目的であったセンターの方へと移動する事にした。


ポケモンセンターにて無事イーブイを預けたあと、アッシュはウパーを連れてサイクルショップの方へと歩き出す。
ちなみにウパーはジョーイさん曰く元気いっぱいなので回復は必要ないとのことであった。
全くもって戦闘に参加しないというか、気がついたらいなくなっているので当たり前といえば当たり前である。
とはいえ、イーブイが自分で勝手にバトルしていたこともあるので基本イーブイを預ける時には診てもらうようにはしている。今のところ自分でバトル等はしていないようだ。
ウパーは元々野生が長かったのだろうからなるべく好きにさせてやりたい。

なんて考えているうちにサイクルショップに着いたらしく、ウパーがぴょんぴょんとジャンプしているのが見えた。
と思ったらそのままショップ内にたったと小さな体で突入していく。

「自由だなぁ」

ボヤきつつも、慌ててウパーのあとを追ってショップ内へと入って行くアッシュであった。


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