孕んだ熱は冷めることを知らない


まだ何回かしか来たことない彼女の部屋は、まだ慣れない。同じ寮だから造りなどはそんなに大差ないけれど、小物や香りが女性の部屋だというのが五感全てで訴えかけてくる。机の上にやり終えた宿題を残したままベットに2人で座わり向かい合ってまるで小鳥が啄むようにキスを交わす。握っている彼女の手が、ちゅっと音が鳴るたびにピクリと震えるものだからそれすらも愛おしくて包み込むように手を握りしめた。

「ふふ…っ」

キスの合間に鈴の音のような小さい笑い声が漏れたので、名残惜しいが顔を離すと彼女は口元を緩ませながら閉じていた瞼をゆっくりと開く。パチパチと瞬きする度に揺れる睫毛は影を作るほど長いので、なんでこうも男と女は違うのか不思議になる。

「なんだか、こんなにちゅーするの初めてだから、不思議な気分だね」

私を栗色の丸い瞳で見つめ、また彼女は笑った。確かに、付き合い始めて3ヶ月経ったが、まだ手を繋ぐのもキスするのも数えられるくらいしかしていない。改めてそう言われてしまうと、どうしようもなく気恥ずかしくなってくる。

「そんな可愛い事言って、煽らないでください。」

視線を外して顔を背けると、またクスクスと小さく笑う声が聞こえてくる。どうにも彼女の前ではカッコつけることが出来ない。悔しいので口を塞ぐように軽くキスすれば、すぐに頬を赤らめて黙ってしまった。本当に、悔しいほど可愛らしい。

「…脱がせますよ」

彼女の学服のボタンに手をかけて一つ開けると、小さく肩が跳ねた。ぷつりぷつりとボタンが一つずつ開ける音が自分たちの呼吸しか聞こえない部屋に大きく聞こえる気がして、カウントダウンするように外れていくにつれて下に来ている白いシャツが見えてくる。まだ地肌でもないのに、真っ白な見慣れたシャツにさえ自分の鼓動も高鳴っていくのがわかる。

「や、やっぱ恥ずかしいから自分で脱ぐ!」

シャツに手を伸ばそうとすると、それを制するように腕を掴まれてしまった。その手が震えていて、仕方なく手を引けば彼女がホッと息を吐くのがわかった。恥ずかしい故か節目がちに彼女自身が震える指で一個ずつボタンを外していくのは、なんというか私が脱がせるよりもエロい、気がする。その様子をダサいかもしれないがじっと穴が開きそうなくらい見つめていると、彼女はボタンを外し終えた。シャツをゆっくりとした動作で脱いでいき普段見えない肩や下着などが露わになる。

「…おい、隠すな」

さっと、脱ぎ終わった瞬間胸元を隠すように手を交差させて背を少し丸めてしまって残念ながら隠されてしまった。しかし、指の隙間からピンクの布地が見えて胸の膨らみの存在は全く隠されきれていない。

「やっぱり、正面からなんて無理ぃ!」

退かせようと手を伸ばしたけれど、もう彼女はキャパオーバーなのかそのまま隠すように背を向けてしまった。長い髪の隙間から真っ赤になっている頸や耳がチラリと覗いていて、ゾワリと体の中に何かが駆け上がってくるのを感じる。堪らず、柔らかい艶のある黒髪を少しずらして晒されている首筋に少しだけ舌を這わせてキスを落とした。

「ひぇっ!」
「…じゃあ、これでいいですか?」

もしかしたら、彼女を大切にするなら今回は止めた方がいいのかもしれない。しかし、ここまで見せられてしまうともう男として止められない。壁に背を預けるように座り直して、その足の間に彼女を座らせるとすっぽりと腕の中に収まった。正直、上から見れば谷間が丁度いいアングルで見えるのだが、彼女は見えなくて安心したのか少し間を開けてからコクリと小さく頷いてくれた。怖がらせないように、ズボンの下で熱くなっているモノが当たらないように少しだけ腰を引いた。
そろりと手を胸元に手を伸ばして、下着越しに触れてみる。下着の構造がどんな感じかなんて考えた事なかったが、ゆっくりと揉んでみると意外と布の感触は少ししか感じられなくてこんなので普段の生活をしているのかと思うと心配になった。

「ふは…っ!七海くん、くすぐったい」
「…貴方、意外と着痩せしてるんですね」

痛くないようにと、ゆるゆると揉みほぐしてると彼女が擽ったそうに身を捩る。良いのか悪いのかはわからないが、先程の緊張は解れたみたいで安心した。彼女の胸は手のひらでどうにか包み込めるほど質量があって、多分、大きい方なのだと思う。

「七海…くん、」

徐々に、クスクスと笑っていた声はくぐもった吐息に変わっていく。私の名前を呼ぶ声は先程よりも熱がこもっていて思わず生唾を飲むとこくりと小さく音がなった。

「直接、触っていいですか?」

一応確認して聞くと、小さく頷いてくれる。一度体を離して彼女の背中のホックに手をかけるとプツリといとも簡単に外れてしまう。肩ひもを外すのも待てなくて、露わになった胸元に直接触れれば先程よりも柔らかな感触と熱が伝わってきた。

「ん……っ」
「痛いですか?」
「ううん…なんか、変な気分…」

揉めば揉むほど私の指の動きでグニグニと簡単に形を変えていく。指がまるで吸い付くように埋もれていって、彼女の背中に覆いかぶさるように体を密着させて夢中になって揉みほぐす。初めては優しくだとかエスコートだとか最初は考えていたのはもうどこかにいってしまって、下半身にただただ熱がこもっていく。徐々に荒くなっていく息を飲み込んで整えようとしてると、彼女が振り返ってきてパチリと目があった。

「七海くん、キス…したい」

少し潤んだ瞳で私を見上げてくる彼女の顔は、今まで見たことない表情だった。ゾワっと背をかける感覚も、今まで感じたことないもので、そのまま彼女の顎を引き寄せ噛み付くように口付けた。一瞬驚いたのか逃げようと身を引いたのを片手で二の腕を掴んで阻止して、舌で柔らかい唇を舐め上げるとまた肩が震える。薄く開いた口の隙間から舌を押し割り口内を弄って、奥に逃げている彼女の舌を絡め取って吸い上げて。歯をなぞるように舌を這わせていると水音とどちらのかわからない吐息が漏れて、こんなキスをするのは初めてだけどやみつきになりそうだ。

「は、ふ…っ…」
「っ…、エロい顔してる。」

名残惜しいけど離すと、間を透明な糸が2人を繋いですぐに切れた。彼女の頬は真っ赤に染まっていて唇は唾液で艶があり幼く笑う姿はもう想像できない。堪らなくなって彼女をベットに押し倒して、先程からもぞもぞとスカートを押さえているのに気付いていた中へと手を忍ばせてショーツの端を掴みズルリと躊躇いなく降ろした。

「見ちゃ、やだぁ…っ」
「はっ…すご…」

彼女が足を閉じようとしたから、足の間に体を割り込めば思ったより力が弱くて簡単に阻止できた。初めて見る彼女のそこは、淡いピンク色で当たり前に自分とは違っていた。先程までに感じていたのか、それとも見られているが故なのか入口はピクピクと震えていて液を垂らしている。こんなにイヤラシイのに薄いショーツでしか隠されていないなんて、女子の下着は本当に無防備すぎる。おそるおそる手を伸ばして、入口を指を押すとつぷりと飲み込んだ。

「はっ…!ぅ…」
「っ、すみません、痛かったですか?」
「う、うぅん…」

小さく首を振る彼女に安心して、第1関節だけ出し入れするとつぷつぷと小さく空気と液が絡む音がする。頭が熱で浮かされそうになるが、痛くないようにとまだ理性が働いてどうにか気持ち良くなってもらう為に浅く入口付近だけで様子を見る。膨らんでいる突起を擦ってみると細い足がビクリと揺れた。顔色を覗こうとすると、両腕で隠されてしまったから気持ちいいんだと、思う。

「ふっ、あ……なな、みく…ッ」
「ん…?」
「あ、あの……えっと、…」

我慢だと自分に言い聞かせながら暫く弄っていると、ふと名前を呼ばれて顔をあげる。真っ赤な顔の彼女はパクパクと金魚みたいに口を開けては閉じて何やら悩んでいるようで、嫌だっただろうかと一瞬背が冷える感じがするが、入れている指先をキュッと締め付ける感触がしてなんとなくわかった。

「言ってもらえないと、わかりません」
「う……えっと、えっとね、」

彼女が嫌な事はしたくなくて、少し体を近づけて顔を覗き込めば彼女は困ったように眉を下げる。そんな様子にまたゾワゾワと初めての感覚が背を駆け上がっていく。意を決したように瞳をあげると、恐る恐るといった動作で少し腰を浮かして押し付けるように擦り寄ってきた。

「な、中に…もうちょっと、欲しくて…」

羞恥からか入り口はきゅぅと指を締め付けてきて、語尾は徐々に小さくなっていって消えていってしまった。視覚的にも全てが耐えきれずくらりとしてそのまま指を押し込んだ。彼女の中は物凄く熱くて、私の指を逃さないと言わんばかりに締め付けてくる。可愛らしいおねだりに理性がグラグラと揺れて、もう我慢出来ずに夢中で中を掻き乱した。

「あっ!?ひ、あ…!」
「は…っ、エロっ…」

彼女は顔を隠そうと必死だが、こんなにエロい場所を曝け出しておいてなにをしているんだ。出し入れしながらさり気なく2本目の指を増やしたけれど、喘いでいる彼女は気付いてなさそうだった。中の膣壁を押して指を曲げて引っ掻いて、時折膨れた突起を押し潰してをしていると雌の匂いが香ってきてクラクラとしてくる。

「あっ!だ、ダメ!七海くん、ちょっと、待って…ぇ!」

暫く必死に弄っていると、彼女が今までにないくらい激しく抵抗し始めた。足で私の肩を押して体を離させようとするので、無理矢理押さえ込んでもいいが多分限界が来ているのかたっぷり溜まった涙が溢れているので名残惜しいが指を抜いた。抜いた感覚でピクリと震えた後に、グッタリとベットに沈む彼女の姿に生唾を飲み込む。

「すみません、そろそろ入れたい。」

休ませた方がいいかもしれないが、我慢していた下半身は熱がこもりすぎてもう痛い。ズボン越しの膨らみを見て、彼女も生唾を飲み込むのがわかった。小さく、でも確かに頷いたのを合図にベルトに手をかけてズボンを下ろした。

「…くそ、」

下着が先走りでシミを作っていて、舌打ちしながら下ろすと熱を孕んでいるくせに少しだけ外気に触れてヒヤリとする。彼女と付き合い始めた時に、五条さんがケラケラ笑いながら渡してきたコンドームを使うタイミングがきてしまったのだけ、何とも複雑で腹立たしい。鞄の財布の中から探し当てている間も彼女の目線は私自身に向いていてどうにも居心地が悪い。

「…バカ、見るな」
「七海くんだって、人のこと言えないくせに」

ゴムを自身につけるところを見られているかと思うと、顔にも熱が込み上げてくる。やめろと制したが、逆に興味津々な様子でしみじみとその様子を見つめてくる。初めて着けたけれど、根元までフィットしているから大丈夫、だとは思う。改めて彼女に向かい合って、濡れているそこへ自身を擦り付けて蜜を絡ませると彼女の体が少し強張るのが伝わってきた。

「痛かったら、やめるので言ってください」
「うん……でも、大丈夫だよ」

口付けて、額を擦り合わせて目線を絡ませると彼女は頬を緩める。少しだけ力が抜けたのがわかって、グッと押し込むがやはり指と違って中々にキツイ。彼女の意識が紛れるように、頬や耳元、首筋から胸へと唇を落とし舌を這わせていくとその度に白い肌は反応を示してくれる。胸の突起を舌先で転がしながら、浅いところから出し入れして慣らしながら徐々に奥へと割り入っていく。

「っあ…!七海、くん…入った…?」
「…あと、ちょっと…っ」

中は自身を食いちぎらんばかりにキツくて、半分くらい入った時に苦しそうに聞かれて困ってしまった。どれくらい時間が経ったかわからないが、ゆっくりと慣らしながら根元までどうにか入ると柔らかい胸に顔を埋めながら深く息を吐き出した。彼女も息が上がっていて、谷間に汗がじんわりと溜まっていたので舐めとったら少しだけしょっぱかった。匂いも、体温も、このままではもう私が持っていかれそうだ。少し呼吸を整えて、ふと目線を上げると彼女もこちらを見ていたようで視線が絡んだ。

「へへ…嬉しい…」

彼女はふにゃりと力なく笑っていて、先程まで艶のある表情だったけれどやはり彼女は可愛い。もう一度キスを落としてからゆっくりと腰を揺らしていく。最初はただ窮屈でしかなくて、彼女も苦しそうに眉間に皺を寄せていたけれど徐々に固く噤んだ唇から吐息が漏れてくる。拒むように苦しい中も、私が腰を引いて引き抜くたびに逃さないと言わんばかりに吸い付いてきて先端に意識が集中して気持ちがいい。

「っん!あ、っ!」
「っく…中、凄い気持ちいっ…」

全部繋がりたくて、細い腰を掴んで自身を押し込めばコツリと奥に触れた気がした。奥を突いて、少し角度を変えて膣壁を押し上げてみて彼女が反応してくれる所を探してみる。こちらの動作に合わせて体も震えも声も反応を示してくれるので、とてつもなく愛おしい。どちらの肌も汗ばんできて、下生えが擽りあうのも全て心地よかった。

「また、大っきくなった…アッ!!」
「ん、ココがいいんですか…?」

息を荒げて必死に腰を振る私は、側から見れば発情してる犬みたいなんだろうなとどこか頭の隅で思った。一点を突くと彼女ビクリと跳ねたので、逃げないように腰を押さえてながらそこを狙って何度も突き上げると彼女が何度も震える。

「や、ぁ…!そこ、ダメッあ!は、ッんん!」
「私、も…もう無理です…っ」

彼女の表情も、蕩けそうに熱い中も限界を知らせていて私も気を抜いたら今にも達しそうになってしまう。早漏とか、笑われるかもしれないけどそれ程にこの初めての快楽は激しくて病みつきになってしまいそうだ。ギリギリまで引き抜いて、奥まで突き上げて。兎に角その快楽に従順に思うままに動いて、目の前にその衝撃で無防備に震え揺れている胸に吸い付いてぷっくらと膨らんだ突起を軽く甘噛みした。

「っあ!ふぁ…ッんん!」
「く…っ」

彼女が背が反って足が跳ねると同時に中が今まで以上に収縮して、つられて射精感が込み上げて奥を突いたタイミングで溜まっていたものを薄いゴム越しに吐き出した。その最中も余韻を感じている彼女の中は細かく搾り取らんと言わんばかりに締めてつけてくるから、情けないが声を漏らしながら体が震えてしまった。精液を吐き出す感覚は自慰の時にティッシュに出す時とはとまた違う感じで、最後まで絞り出す為にゆるゆると奥へと腰を押し込むと彼女の足がピクリと揺れた。

「…ふ…、大丈夫ですか?」
「ん……平気…」

お互い呼吸を整えて、落ち着いてきてから体を起こして彼女を見ると惚けた表情で此方を見上げていた。汗で張り付いた前髪を払ってやると、涙で揺れた瞳が露わになる。息を吐き出した彼女が手を控えめに広げるので、誘われるままに近付くと弱々しい力で抱きしめられた。

「幸せで死んじゃいそう…」
「…私もです。」

色んな気持ちが込み上げてきてどうにも頭が追いつきそうになくて、細い体を抱き寄せると触れている素肌からじんわりと確かに彼女の熱が伝わってくる。

「エッチするたびに、幸せになっちゃうね」
「……ばか。」

頬に擦り寄りながら呟く彼女は、表情は見えないけど笑みを浮かべてるのがわかる。多分、私が好きないつもの笑顔なんだと思う。翻弄されてばかりだけど、それも悪い気もしなくて息を吐き出し閉じ込めるように抱きしめた。

「…もう一回、幸せになりますか?」
「へ?あ、ちょッ…!」

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