キャンディ・キス




「また泣いてんのか?」
「泣いてないわよ……ばか!!」
「うわ……不細工」
「うっさい!!」



キミはいつでも意地悪で。
キミはいつでも余裕の笑顔だ。

それに比べて私は馬鹿で。
泣き虫で、弱くって、泣き虫で……
キミが好きな女の子。



「ほら、これやるから泣き止めよ」
「だから泣いてな……あ、キャンディー」
「オレンジ味、美味いぜ?」
「……でも、これキルアのお気に入りの味じゃ……」
「いいって、ほら、口開けてみ?」
「あ、うん」



───コロン。



ふわりと香るオレンジの香り。
じわっとほっぺに伝わる甘さが堪らない。

美味しい。
そう言おうとした口が
キミによって塞がれた。



「すっげぇ甘……」
「………」
「……なんだよ」




キャンディ・キス




……美味しさ倍増



なんてキミに言ったら
どんな反応するのかな。