チョコレート・テンション




幸せってやっぱりこういう時にひょっこりと姿をあらわすものなのよ。ね?そうでしょ愛しいキミ。今日も私はキミに向かって愛のビームを目線により飛ばす。



「なんだよこっち見んなって」



私の愛はキミのきらきら輝く瞳にぶつかりユーターンして私へと跳ね返ってきた。まったく愛は痛いものね。



「キルア、今私思いっきり好きって伝えたのに」
「伝わらないね」
「意地悪」
「まーね」



くっそー生意気なクソガキめ。でもこういう会話は好きだな。だって、



「なんか幸せ感じちゃう」
「きっしょー」
「ひっどー、んじゃキルア、私がもし浮気したらどうする?」



そんなこと天地がひっくり返ったって、キルアのお父さんがひっくり返ったってありえないことだけどね。

キミが私からの愛の目線を受け取らなかった罰として意地悪してみる。どうせキミにとってはこれっぽっちも意地悪だなんて思っていないだろうけれど、私にとってはこれが精一杯の意地悪だから。



「お前が浮気するなんてありえないねー」



予想通り、私の意地悪は意地悪として受け取ってはもらえなかった。でも、



「なんでよ! わからないでしょ」



キミの自信と、私への愛を量るには十分すぎるものだった。



「……だってお前は、


何よりも俺のことが大好きだから」



不意打ちの可愛い笑顔、ばちっとキミと視線がぶつかった。

そよそよと気持ちのいい風が吹く中、ちゃんと私の愛が伝わっている事にまた、私は幸せを感じた。

幸せってやっぱりこういう時にひょっこりと姿をあらわすものなのよ。ね?そうでしょ愛しいキミ。



チョコレート・テンション



───幸せだああ!!

───はいはいわかったからケーキ持ってきて

───うん喜んで!!

───(かわいい)