さくらちゃんは、自殺だった。彼女は強すぎたのだ。強すぎる故に、皆を守るために自ら……。
さくらちゃんの死をきっかけに、皆が一致団結した。もうこれ以上は殺人は起こりそうにない。いよいよこの閉鎖された学園生活も、クライマックスに向かっているようだった。そして、最後の階段が開放された。そこは最上階のようだったが、やはりそこにも脱出できるところはない。それでも彼らは確実に黒幕の真実へと迫ってきていた。
「なーえーぎーくん!」
「なーあーにー?」
「だーいーすーき!」
「えっ!!(……不意打ちはずるい)」
私はいつもこうやって苗木くんに好き好きって言うから、苗木くんは信じてないみたいだった。本当のことなのになあ。いつだったか響子ちゃんに、苗木くんは何で私が好きだって言っても信じてくれないんだろうって聞いたことがあった。彼女は軽く言うからだと、すぐに抱き付いたりするのも原因だと、そう言っていた。
それでも苗木くんとたまにこうしてふざけ合ったりするのは楽しかった。でも私はわかっていた。
本当の私は……。
好きになってもらうような人間ではないのだ。
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彼女は旅に出る。/AQUALOVERS