番外編
17話
「名前、俺と勝負してみようぜ」
『うりゃぁぁ!!』
「だっ!!」
『いよっしゃぁぁああ』
「おま…強すぎだろ!!!」
誰が言い出したかその一言から勝負し、私が背負い投げで勝つと歓声と同時に俺も俺もと始まりいつの間にかトーナメント戦のようなものが始まった。
え?誰か止める人はいなかったのかって??いたよ、1人。でもさ、このメンバーの中1人で止めてたって止まる人達じゃないんだよ。
『だー……流石に大の男たち相手だとつっかれたー』
「凄すぎますよ名前さん!!」
「本当信じられません、凄かったです」
『ははは、ありがとう笠原に手塚。流石に私は殴り合いとか力がいるものじゃ負けちゃうけどこれはコツがあるんだよ』
「何か……前より凄くなってないか?」
『そりゃ私も向こうでただ居ただけじゃないしね〜。あっちはバケモンみたいなやつがいたから』
そう、向こうには私が1度も勝てず、パシらされ、パシらされ、パシらされまくった同僚がいたのだ。気まぐれに教えてくれたのには感謝してるけどパシらされた回数の方が多かった。思い出しただけで腹が立つ。
「俺も久々に名前とやってみたいなぁ」
『え"……?』
「俺も相手願いたいな」
『いや、ほら、真面目にやろ?そろそろ、ね??』
「今更だろ」
お、同期対決か?!これは見ごたえあるぞと、真面目に取り組み始めたと思ったら私たちの周りを囲むみんな。ほんと仲いいですね!?
「じゃあまず俺から」そう言って前に出た小牧。いや、俺からじゃないから。私はやるって言ってないから。
『……嫌です。不戦敗でいいです。』
「……え?」
『だから、不戦敗でい「ちょっとよく分からないんだけど」……はい』
にっこりと微笑む小牧。微笑んでるけど()付くから!微笑む(後ろに悪魔あり)だから!!!
ダン!!!
『……いったー……』
「あははは、大丈夫かい名前。ほんと強くなったねー」
癖があるんだよといいながら手を差しのべる小牧。
大丈夫じゃないっつーの!
たっく…癖があるんだよじゃないから!!ニコニコしやがって〜毬絵に言い付けてやる…!!
「早く起きろ名前」
ブスーっとしてると堂上は準備万端だとでも言うように声をかけてきた。
『……いや』
「は?」
『いやったら嫌ー!!あんたとだけはぜっっっったいにやりたくない!!!』
「……理由を一応聞いといてやる。小牧はよくて俺がなぜダメなのかを」
『あんた容赦ないんだもん!!!図書大時代に腕ひしぎやったの忘れたとは言わせないわよ!!!』
「なっ…それは謝った……というか元はと言えばお前からふっかけてきたんだろうが!!!」
「小牧教官、小牧教官」
「ん?なに、笠原さん」
「名前さんも前、堂上教官に腕ひしぎをやられたことがあるんですか??」
疑問に思った笠原が小牧なら知っているだろうと尋ねるとぶはっと吹いて笑いながらこたえた。
「そうそう、図書大の時にね。今に比べればまだまだだけどあの時から結構センスがよくてね〜」
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『ぐぬぬぬぬぬ……よいしょー!!』
「うぉっ?!」
ダン!!!!!
『おしおーーし!!』
「騒がしいと思ったらお前か」
「元気だよね名前って」
『ん?篤に小牧!これで9連勝だぜ!!』
「何でもいいがその"よいしょー"とか"おしおーし"とかうるさい」
Vサインをつくり言うと無視された。なんだよもー……
『べ、別にいいでしょ!?言った方が力が入るの!!』
「うるさくて適わん」
『…いーでしょう。記念すべき10連勝目、あんたで決めてやる』
何勝手に決めてんだといいながらも篤は位置についてくれた。
女性はどう頑張っても男性には力が及ばない。女なんだから…女のくせに……そんな言葉を何度も聞いた。きっと、これから先、今よりもずっと言われることだろう。それに対して、悔しくて、悔しくて。でも、それを逆手に取って利用することにした。
力には及ばない。その事実は変わらない。しかし、小柄な分、懐には入りやすいしスピードもある。
時間をとってもしょうがない。開始そうそう篤に間合いを詰め、襟に手をかけようとするとわかっていたようにそれを避けられる。
そして、気づいた時には…………
ダンッッッ!!!
『……ッ…いったぁぁあああ』
「10連勝が…なんだっけ?」
私が床に倒れていた。
『もっ……もっかい!!!もっかいやろ!!!!』
「断る」
そういうと背を向けて歩いて行ってしまう。
負けたのは私だけど……なんっか腹立つ!!!!そして私は……
『堂上篤後ろ取ったりぃぃぃ』
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「それで堂上に飛び蹴りかましてね?」
「……それからは何となくわかりました」
「名前さんも……」
『ん?なになにー?私たちの話??』
勝負は終わり、堂上とそばに行くと何故か目をそらす後輩2人に床に体を倒した小牧がいた。
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