番外編

3話


To 名前
────────────
久しぶり
こっちはやっと落ち着いた感じだ。
そっちはどうだ?








From 名前
Sub Re
────────────
久しぶり!
これからものすごく楽しいことが起ころうとしています!!
興奮して寝れません!!!!



*****
そんな会話をしたのが昨夜。久しぶりに彼女にメールを送るとそんなに時間が空かないで返信が来た。何が眠れないほど楽しいのかまったくわからないから何度か聞いたのだが後で教えるの一点張りで、こうなったら絶対教えてくれないのはわかってるので諦め、少しやり取りをしてから明日も仕事だと切り上げた。


「おはよ、堂上。相変わらず早いね」


「おはようございます!」


「おはようございます」



その声にハッと現実に戻る。もうそんな時間か…
挨拶をした同期と部下におはようとこたえる。



「いよいよ今日ですね!緊張してあんま眠れませんでしたよ!!」



「遠足前の小学生かよ」


寝れないという言葉を聞き、また彼女のことを思い出す。いかん…
目を輝かせて言う笠原にボソッと手塚がつっこむ。もちろん笠原にはその声が耳に届いてまた言い争いそうになる。
朝から勘弁してくれ……

「笠原、何でもいいが業務に影響したらどうなるかわかってるな?」



「ははっそうだね
興奮するのもわからなくもないけど」


「!!!わっ、わかってますって!堂上教官に小牧教官!私そこまで子どもじゃないです!!」


プウッと頬を膨らます笠原を見て、そこまでって少しは子どもっぽい自覚あるのか…それを言ったらまたあーだこーだうるさいので飲み込む。






「おう!皆揃ってるな!!!」


少し話していると玄田隊長が来る。挨拶を済ますと「じゃあ、昨日話したやつを紹介する」といい入ってこいとドアの方に呼びかける。
転校生かと内心ツッコミを入れ、ドアの方にみんなが目線を向ける。




すると、1人の女性が入ってきた。
しかし、その姿を見て頭が真っ白になった。
そんなこともお構い無しに隊長に挨拶を促される。


『北海道図書基地から関東図書基地及び、図書特殊部隊堂上班所属となります。



名字 名前二等図書正です


よろしくおねがいします!!』



そう、それは昨日やり取りをし、先程まで頭に浮かべてた人物だった為に目の前の人物を受け止められない。人当たりの良さそうな笑顔を浮かべてから、俺の方に向きイタズラが成功した子どものようにニッと笑ってきた時は笠原が業務を失敗した時よりもひどい眩暈が起きた。


*前次#

ALICE+