第4話 語られる力
IQ200の頭脳を持つシカマルはチームの司令塔となり、チョウジはその肉体を使い特攻をかける。
いのは一族特有の秘伝忍術を駆使して後方支援に回ることとなった。
そしてアスマを含む4人が最も驚かされたのは由良の能力だろう。
先日の任務でも、佐保姫の存在や忍術とは違う
呪術を扱うことが出来るという事実には
驚かされたのだろうが、彼女には驚くべき能力があった。
それは彼女の聴力だ。
由良自身は隠しているつもりはなかった。
先日の任務でも彼女はその聴力で敵の居場所を突き止めたのだ。
だが、アスマは佐保姫や呪術の存在に驚かされたあまりに
由良の聴力については聞き出すのを忘れてしまっていたのだった。
由良の聴力についてメンバーたちが知ったのは、
とある任務でのことだった。
その日の任務は、迷子のペット探しだった。
「さて、今日は迷子のペット探しだが…。」
そう言ってアスマは本日の任務の説明を始めた。
「火の国大名の妻マダム・しじみのペット、
トラが迷子になったので探し出してほしいという任務だ。」
これがターゲットのトラだ、と言って見せられたのは
リボンをつけたネコの写真だった。
「ネコ探しね、めんどくせー。」
「迷子って一緒にどこかへ行ってたの?
その大名の奥さん。」
写真を見ながら、いのはアスマを見上げた。
「買い物に連れて行って途中迷子になったとのことだそうだが…。」
「ネコなんてどこにでも行きそうだよね〜。」
チョウジがお菓子を食べながら言った。
「とりあえず見失った店の辺りからしらみつぶしに探すか、めんどくせーけどよ。」
そう言って10班は移動をすることになった。
マダム・しじみが最後に見たというのは、商店街だった。
「それで、ここからどう探すのよ?」
いのの言葉に一同はシカマルを見た。
「なんでそこで俺をみるんだよ、めんどくせー。」
「だって、ここに来たのはあんたの案でしょう?」
「俺はこういう探し物は最後に見たところから探すのが定石だって思っただけだ。」
「何よ、それ〜?!」
どうやって探すのかを揉め始めたいのとシカマルをチョウジが宥めようとした時、
それまで黙っていた由良が口を開いた。