5/7

もう何度目かの関係


「ねぇ足立さん」

「なに?もう一回?」


この女子高生と体の関係をもって何回目かの行為
処女だった女子高生を僕の好きなように教え込む行為の背徳感と優越感

それが少し癖になっていた


「違いますよ…あ、でも遠からずかもしれません」

「で、なに?」

「これからも私とするんですか?」


唐突な質問
まぁ本来これはとてもイケナイ行為な訳で

片や警察官
片や生徒を代表する生徒会長

小西早紀の聞き込みついでに分かったけれど彼女は学校では有名な生徒会長らしい

成績優秀、けれどそれを鼻にかける事もなく生徒の話にきちんと耳を傾ける
人望のあつい生徒会長

そんな真面目な筈の彼女が警察官と体だけの関係を持っているなんて僕にとっても彼女にとっても本来なら大問題だ


「そうだねぇ、飽きるまではするんじゃないかな
タダで女子高生と出来るなんてとんでもなく良い話な訳だし」

(この人本当に最低…)


セックスなんて久しぶりだったけどやっぱり若い子は肌が違う

これを味わうには本来なら何枚かの万札が必要だろう
けれど今の僕はそれをタダで味わえるしまだ教え込んでいない事も多い

まだ手放すつもりはなかった


「でしたら、お願いがあります」

「前戯をもっと長くとか?」


面倒な予感がした
僕はあくまで体だけの関係が良いのであって彼女の心が欲しい訳ではないし
彼女に縛られたくはない


「違います…掃除、させてください」

「はぁ?」

「私ですね、埃アレルギーなんです
その為掃除には日頃気を使っていたせいでですね…
気になるんですよ
隅の埃も、浴室のカビも、だらしなさ丸出しの台所も!」


確かに僕はあんまり掃除好きじゃない
ゴミをため込んだりはしないけど本当に最低限の事しかしていない


「ふぅん、まぁ良いけど
好きにしたら?勝手に書類とか捨てなければ良いよ」

「そんな事はしませんよ」

「掃除は勝手にして良いけど私物置いてったりしないでね」


彼女面しないでね?という牽制の意味をこめての発言
自意識過剰とか思われてもムカつくから言葉にはしなかったけど


「わかってます」

「あ、下着とかなら置いてって良いよ」

「貴方本当に最低ですね」


僕に慣れてきたのか最近憎まれ口も叩くようになってきた
仮にも警察相手にそんな事言って

シーツだけを体にまとう姿でそんな事言うものだから
僕は煽られてるのだと判断した


「じゃあ片付ける前にもっかいしとこ」

「どうしてそうなるんですか…っひぁあッ!」


次は何を教え込もうかな