「ねぇ、足立さんって彼女いた事あります?」
相変わらず私は定期的な呼び出しに応じ
警察官と生徒会長という本来模範的な人間性が求められる立場の人間二人で
人には言えない関係を続けていた
「君僕をバカにしてるの?」
事後、たばこの煙をくゆらせながら足立さんは眉間に皺を寄せた
恐らく誤解されてる
「そういう意味じゃありませんよ
付き合うって、どういうものなのかと思って」
「簡単なもんだよ
特に君らみたいな年代はその時のノリで付き合ったりするものでしょ?」
「そうなのかなぁ」
仮にも大人であり、私よりそういう経験が豊富だと予想してだったのだがその返答は思ったよりも軽い
男女というのはそんなものなのだろうか
「告白でもされた?」
「えぇ、でも私彼氏とかよくわからないから考えさせてって返しました」
「ふぅん、そういう時こそ君がよく言うみたいに断る理由がないってオーケーすれば良いのに」
…強いて言うなら足立さんという存在が断る理由になる気がする
「私に彼氏出来たら、この関係やめます?」
「まさか、まだやめるつもりないよ」
「相変わらず最低ですね」
煙草を消した足立さんに背後から抱きつかれ
また最低な言葉をかけられる
最近はこの匂いもなれてしまった
「ねぇ、そんな事より君の胸もう少し大きくなんないの?
楽しみがないって言うかさぁ」
(この人なんで警察なんだろ…)
私の背後から胸を揉みながら悪態をつく姿は本当に最低だと思う
決して私もこの人の事を言える立場ではないが
多分世間一般では彼氏と、こんな人間関係は両立しないだろうし
きっとしてはいけないだろう
それを考えるとやはり
彼の期待に添う返事はするべきではないのかもしれない