「そういえば、結局アレ、OKしたの?」
視界には寝癖のひどい刑事と天井
もう何度目かの景色にこれから始まる行為とは関係の無い質問
「足立さんには関係ない話では?」
「あぁ、OKしたんだ。
君分かりやすいね、目そらした」
「…」
元々私たちの関係自体が後ろめたいものだったのだから
今更変わらないと思っていたのに
なんだかこの人は嬉しそうだ
まるで新しいおもちゃを見つけた子供のような、けれどそんな純粋なものではない濁った瞳で私を見下ろしていた
「もうシた?」
「…何の事です?」
「セックスに決まってるじゃん」
「…っ!」
ちくりと
首筋に柔らかい痛みが走る
キスマークを付けられるのも困るがそんな所に歯形を付けられるのも困るのだけど
「彼氏、ガッカリするかな?
まさか真面目な生徒会長がこんなにセックス好きなんて」
「別に好きじゃ…」
「最初に比べて随分感度良くなったの気付かない?
彼氏にちゃんと教えてあげるんだね、ここがイイって」
「…んっ!」
認めたくないけれど自分の体にも関わらず
この行為に関しては私よりもこの男の方が私の体を理解している
「ほら、いれる前に僕もちゃんと気持ちよくしてよ
やり方、覚えたでしょ?」
そう言って目の前に晒されたのは既に熱をもった足立さん自身
先は赤黒く、血管の浮いたグロテスクな造形
「そうそう、だいぶ上手くなったね
でもちょっと物足りないなぁ」
「んくっ、ん!!」
突如頭を捕まれ
そのまま無理矢理私の頭を上下にスライドさせた
口の中に含まれたそれは私の意志とは無関係に私の口内の奥へと侵入し
喉に近づいた瞬間吐き気を覚える
「げほっ、かはっ!」
「あはは、ごめんごめん
ついやりすぎちゃった
ほら、じゃあちゃんと気持ちよくしてあげるから」
再び私に覆い被さると
おそらくこの町で私しか見た事のないであろう不快な笑みを浮かべた彼は
実に楽しそうに
行為を続けた