期末試験も終わり
夏休み！といきたい所だが受験生はそうはいかない
「確か君えーっと…」
「クマだクマ！」
「熊田君？」
「違うよ、クマはクマクマ！」
「あ、なるほどクマ君なんだ」
日差しも強く
うだるような暑さの中私はとある目的の為ジュネスへと足を運んでいた
「そうクマ！ジュネス専属契約のクマは今日もホームランバーの為に働くクマ！」
このジュネスのマスコットを自称するクマとやら
前々から気になってはいたが実に良くできている
少々出来過ぎている気もするがまぁ良い
「そっか、熱心なんだねクマ君
じゃあクマ君に聞きたいんだけど、眼鏡って売ってる？」
「眼鏡？目悪いクマ？」
「んーん、悪くは無いんだけど
おしゃれ眼鏡って言うの？
受験生だから形から入りたくて…とりあえず眼鏡かけようかと」
我ながら安易な行動だと思う
けれど形からでも、それがやる気につながるなら良いのだ
モチベーションの維持
これも立派な受験対策だと思う
「なるほどねー！ハイカラクマー！
それならジュネスなんかより良いのがあるクマ！」
「本当？沖奈とか？」
「んーん！そうクマね、三日後にまたくるクマ！」
「三日後？うん？分かったよ？」
「約束クマー！待ってるクマ！」
三日か
のんびりと待つ事にしよう