生徒R.A.Bの目撃談 - 春風
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##NAME1##・##NAME2##先輩は、グリフィンドール寮に所属する、僕の一つ上の先輩である。


「あっ、レギュラス!大丈夫か?」
「レギュラス君!もう体調は大丈夫なの?心配したわ…!」


翌朝、寝不足ではあるが体調はばっちり回復した僕は、朝食のために大広間に向かった。すると案の定、スリザリンの席に座るなりたくさんの人が声を掛けて来る。


「…ええ、もう無事に治りました。皆さんにご心配をお掛けして、申し訳ありません」


そう言って少し眉を下げて微笑すると、その人らは満足したのであろう、それぞれの席へと戻って行った。…嗚呼、本当ややこしい。


「レギュラス君、朝食取って上げるわ!何がいい?」
「あ…なら、トーストとマーマレードをお願いしても宜しいですか?」


隣に座った女子生徒──確か、出身は純血貴族の旧家である──僕の身の周りの世話を焼いてくれるが、僕はそれに対するお礼もそこそこに、ぼんやりとトーストを小さく一口齧った。

晩見た所ではどうやら東洋の血が混じっているらしい彼女は、黒髪で身長が小さかった。けれど、それ以上の彼女のことは何も分からない。


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朝食を食べ終わった後、僕はある人物を追い掛けて、その背中に声を掛けた。


「先輩!あの、聞いても宜しいですか?」
「ん?おぉ、ブラックじゃねーの。珍しいな、どうかしたか?」

僕が話し掛けたのは、スリザリンの二つ上の先輩である。因みににこの人は、その整った容姿に比例して、様々な寮の女子生徒を梯子する遊び人として名高い先輩である。その証拠に、先程まで立ち話、というべきか、世間一般的に言うと…イチャイチャしていた直後のようで、今少し離れた所からこの先輩に向かって手を振っている女子生徒は、僕の目が正しければ青いネクタイを締めている。


「あの、グリフィンドールの##NAME1##・##NAME2##がどのような人物か、ご存知ないですか」
「あーアイツね。でもアイツは彼氏持ち…あー、確かあれってお前の兄貴だったか」


そう言うと先輩は話し出した。

結果的に分かったことは、彼女が純血の下級貴族であることと、グリフィンドール生ではあるが、その気弱さ故におよそ二年前まではスリザリン生らにより酷く虐められていたこと。
そして…彼女が、兄さんに溺愛されているということだった。


「胸はデケェし顔も童顔で気弱そうで可愛いし、後、チビな感じはロリコン心を擽るんだろーな。あー、一回抱きてぇ」
「………」


いや待て。と言うことは、もしかして兄さんはロリコンなのか……?うわ、何だか吐き気する。
思わず顔が引き攣ってしまった僕を見て、先輩は喉の奥で笑ってみせたのだった。

そして、この時から僕は、##NAME2##先輩の姿を視界のどこかに探すようになっていた。何故だろうか、彼女のことをこのまま放って置いてはいけない気がしたのだ。

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春風