赤兎 - 春風
竜闘虎争

「よし、ここだ」

神威は、一際巨大で豪華絢爛な一軒の遊郭の前にいた。他でもない、夜王鳳仙のいる遊郭である。


「…楽しみだネ」

そう言う口元には、酷く怪し気な笑みが浮かんでいた。


第伍章 竜闘虎争


対する##NAME1##らは、少し遅れて神威の後に続くことになっていた。
その道中に##NAME1##と晴太の仲は、妙に親しげに戯れ合う程にまで発展しており、それが神威の勘に触るのは当然のことであった。


「(でも…大人気ないなんて言われちゃいそうだし、退散するしかないよネ…)」


今から行く場所のことも考慮して仕方なく##NAME1##を置いて来た神威の心情は、決して穏やかだとは到底言い難い。しかし彼は、そんな一切の感情をその底知れない笑顔の下に押し込んで、所謂ポーカーフェイスを保ち続けるのであった。

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春風