赤兎 - 春風
青天霹靂

「地球で、我々の密輸した薬物を大量に横流しを行っている連中がいるらしい」


豪華絢爛な部屋の中央に鎮座された、金に糸目を付けぬ程にまで宝石の散りばめられた椅子。そこには詰襟のマントを羽織った某提督がふんぞり返って座っている。


「第七師団よ…今回も宜しく頼むぞ」

その前には、神威、##NAME1##、阿伏兎の幹部ら三人が立っていた。そう、彼ら第七師団は提督から呼び出され、この場で直接にその命令を受けているのである。
そこで、阿伏兎が口を開いた。


「提督、一つ質問があるんだが……」
「む?何だ」
「奴らの処置は?」
「無論、歯向かうようなら殺せ」
「…はいはい、分かりました」


話が終わると、神威、##NAME1##、阿伏兎は、並んで部屋を出た。阿伏兎はいつものように疲れたような顔、##NAME1##はいつものように無表情だ。

しかし。


「よーしッ!##NAME1##、阿伏兎、早速地球へ行こうか!」


神威だけは師団用の船に向かって意気揚々と歩き出した。それも、語尾にまるで音符マークが付きそうな、朗らかな笑みを浮かべている。そんな様子の神威に##NAME1##と阿伏兎は驚いたように顔を見合わせて、彼へと尋ねた。


「団長、今日は珍しく張り切ってるな」
「当たり前だろ?だって…」

すると神威は、満面の笑みで答えた。


「地球のご飯、美味しいんだもん」
「「言うと思った」」


第弐章 青天霹靂


##NAME1##と阿伏兎は、揃って米神を押さえて深く溜め息を吐いたのだった。今日も相変わらず、頭痛を覚えずにはいられまい。


──嗚呼。この馬鹿団長と一緒に居ると、ホント疲れる。

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春風