赤兎 - 春風
青天霹靂

「侍の国」日本にて─……


「じゃあ、団長に##NAME1##、ここでは個々で別行動にすんぞ。奴らを探し出したら、直ぐにそれぞれ無線で連絡っつーこった」


そこでは阿伏兎が二人に指示を出していた。これでまるで立場が逆であるが、苦労の度合いを鑑みるに、下っ端としての阿伏兎の心労は絶えることがない。困った上司と荒くれ者の部下を纏める立場にある者として、やはり流石の填補と言ったところか。


「了解」
「あ、そー言えば##NAME1##に阿伏兎、さっき美味しそうな団子屋も見つけたよ。やっぱり地球のご飯はおいしいネ〜」


しかし、無駄であった。駄目な上司は、やはり相変わらず“駄目”なままであった。

神威は日傘を片手に、酷く大きなお握りを口一杯に頬張っている。神威は地球に着いてからと言うもの、あちこちの食べ物屋を見つけては寄り道をしていた。


「……##NAME1##、頼む。アンタは真面目に目標を探してくれよ…?」
「舐めんな阿伏兎。俺はやるときゃあちゃんとやるんだ、この馬鹿と一緒になんてしてくれるなよ」


##NAME1##は心外だとばかりに、不機嫌そうに阿伏兎をギロリと鋭い眼差しで睨み付けた。

こうして三人はそれぞれ別々の方向に、探し人である今回のターゲットの捜索を始めたのだった。

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春風