君の鼓動と僕の鼓動 - 春風



僕の思考は、完全停止した。
そーゆー関係、だなんて、そんなの。


「………もう授業だ、戻れ」
「………」


土方先生は、認めたくないけど、世間でいうイイ男だ。経済力だってある。
僕は授業はイマイチだと思うけど、教師としての人気は高く、名声もある。
それに顔もかなりいい。性格はちょっと難ありだと思うけど、女の子の感じ方はまた別だ。


そんな大人と、蘭ちゃんが?


「………僕は、蘭ちゃんの口から聞くまで、信じませんから」


そんなことを言って、自分が情けなくなって来た。


土方先生は大人で、僕はまだ子供。圧倒的な差を見せつけられたみたいで、僕はとにかくさっさと教室に入った。

でも、授業なんて、一つも頭に入って来なかった。

まだ蘭ちゃんに確認をしていない分、希望はあるのに。


こんな僕を、蘭ちゃん、君はどう思うのかな。

土方先生になんか敵いっこない、なんて情けないことを思っている僕を、どう思う?




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春風