君の鼓動と僕の鼓動 - 春風



「あの…沖田先輩……」
「ん?何?」


朝の登校ギリギリの時間、下駄箱で若干急いで靴を履き変えていると、珍しいことに千鶴ちゃんがいた。
声を掛けて来た千鶴ちゃんに返事を返すけど、彼女ははっきりと答えようとしない。


「私、さっき偶然見ちゃったんですけど…その………」
「…何?さっさとはっきり言いなよ」


もごもごと言いにくそうに口篭る千鶴ちゃんを見て苛々した僕は、思わずキツい口調になってしまった。


けれど次の瞬間。
千鶴ちゃんの衝撃告白に僕の頭は真っ白になった。


「蘭ちゃんと土方先生が………キス、してたんです………」


蘭ちゃん。
付き合ってなんかないって否定した君のあの言葉は、嘘だったの?


第十二章 隠された真実

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春風