アスカ達は今、砲撃主と大砲を探しに2人組でバラバラに動いていた。
ビビからの情報によればあと10分ほどでで広場は爆発する。
それを止めにアスカ達は動いていた。
足を怪我を負っているアスカは(心配だと勝手についてきた)サンジと行動することにし、それぞれ大砲を探す。
「直径5kmを吹き飛ばす砲弾…どこにあるんだろ…」
「そうだなぁ…それだけの距離だから結構大掛かりな武器を………、んん…?待てよ!……そうだよな…やっぱデケェんだろうな……それを大砲で飛ばすとなると…飛距離も落ちる…」
「じゃぁやっぱもっと広場の近く?」
「んがァ!!回り込んでる時間はねェ!行こう!!アスカちゃん!」
「え…あっ!」
足を怪我しているからとアスカはウサギを使って移動し、それをウソップにも貸した。
サンジと場所を予想しあいながら走っているとサンジが何かを思いついたのか急に立ち止まり、少し前に行ったところでアスカもウサギを止める。
何か考えこみぶつぶつと呟くサンジにアスカも意見を出せば、サンジは突然大声を出し走り出す。
建物の壁を蹴り崩し道を作るサンジの後をアスカは慌てて追いかけた。
ビビは戦場の中を走っていた。
砲撃主を探すと言っても砲台は目立つ。
戦場であるこの場には多くの砲台があり、全てが疑わしく見えてしまう。
それでもビビは罪もない民を守るために必死に砲撃主を探し回る。
「あッ…痛ッ…!」
しかしずっと走りっぱなしだったせいか、靴の紐が切れて転倒してしまう。
転倒した際に怪我を負ってしまったようで、足を擦り剥きそこから血も流れその痛みにビビは耐える。
(どこなの……!!?あと2分半……!!!5kmも吹き飛ばせる様な大きな大砲……!!!そんなものを置ける場所自体そうそうない筈これだけ探してなぜ見つからないの…!?大砲を置ける広い場所……!!!)
「うを!!!流れ弾!!!」
「広い場所…そうだ、あそこなら…人目につかず…場所も広いわ…!!」
ビビは考えた。
自分の命も、反乱軍の命も、兵たちの命も…あと10分足らずで消えてしまう。
だからビビは必死に考える。
こういう時、意外と人と言うものは鋭くなるもので…なぜかビビは幼い頃の事を思い出した。
幼馴染であり、今では反乱軍のリーダーであるコーザーがよく隠れていた場所を。
そうと決まれば、とビビは反乱軍と間違われ追われているウソップの鼻を掴んで引き留める。
「ウソップさん!!」
「おう!な、なんだビビじゃねェか!見つかったか砲撃手は!!」
「わかったの!!……あそこしかないわ!!!」
「何!?本当か!?じゃあっよしっ!とにかくみんなを呼ぶぞ!!間違いねェんだな!?」
「うんっ!」
「ならあいつらに知らせよう!!―――必殺っ!!!"赤蛇星"!!」
ビビが場所を特定した際、上げる手はずになっている合図をウソップは上げる。
それはウソップ特製の煙玉だった。
真っ赤な煙なら見分けがつきやすく、気づきやすいためである。
そのウソップの合図をアスカが気づき、前を走っていたサンジを呼び止めた。
「サンジ!あれ…!!」
「あれは…!―――よし!行くか!!」
「うん!」
呼び止められたサンジはアスカが指さす方向に合図の赤い煙を見て、走っている方向を変える。
壁を蹴りやぶるのは変わらないのだが…ここには常識人はいないため、誰も突っ込む人はいなかった。
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