色々あったが、しばらくするとやっとルフィ達が帰ってきた。
帰ってきたと言ってもロビン以外ではあるが。
ロビンなら何とかうまく逃げ切れるだろうと心配はしていないが、問題はそこではない。
「ちょっと…ルフィ…ゾロ…あんた達なに、その、怪我…」
アスカは目の前のルフィとゾロの姿に唖然としていた。
何故かルフィとゾロは殴られボロボロになって血だらけだったのだ。
ゾロ、ルフィ、と順に見てアスカはナミを最後に見た。
どうやらナミは怪我一つしていないようで、アスカは少しだけホッと安堵する。
「ル…ル…ル…ルフィ!!ゾロ!!お前ら、何だ!そのケガ!!何があったんだ!!」
「ナミさんっ!ナミさんは無事か!!?」
「ああっ!!!い!い!い!!!医者ァ〜〜〜っ!!」
「だからおめぇが診ろよ!!」
ウソップ達もルフィ達の怪我に驚きふためいたが、ルフィとゾロはどうも静かなのとナミがどうしてかむすっとむくれてるのにアスカは不思議に思い首を傾げながら船に上がってくる三人を見た。
船に帰ってきた二人をテンパって自分が医者だということを忘れウソップに突っ込まれて我に返ったチョッパーが慌てて二人の手当てを始めた。
「で?大怪獣何モゲラと戦ってきたんだ?」
「海賊だ。いいんだ、もう済んだから」
「あんた達が済んだって私の気は済んでないのよ!」
ウソップに問われたルフィの言葉にアスカはそうなのかと途中で飲まなくなったジュースを飲み、ビーチチェアの椅子に座る。
しかし横になる気にもなれず、アスカは背もたれにもたれないまま治療をしてもらうルフィを見つめているだけだった。
何が起こったのか離さないルフィの言葉にナミがギロリと睨みつける。
「何よ!男なら売られたケンカは全部買ってブッ飛ばしちゃえばいいのよっ!!いいえ!!こんな腹立つ町!いっそ町ごと吹き飛ばしちゃばいいんだわ!!」
「お前、最初に何て言った?」
「過去は過去よ!古い話してんじゃないわよ!!ハッ倒すわよあんた!!」
「うお、ナミ、凄い荒れ模様」
ナミはゾロに当たるように叫び、アスカも他人事のように怒り散らすナミを見ながら頬杖を突きながら零す。
その呟きは幸い聞こえていなかったのだが…
「そうだ。空島の話は聞けたのか?」
「
そらじま!!?」
チョッパーがナミの禁止ワードを言ってしまったようで、ナミの形相にチョッパーはひどく怯えた。
「知らないわよ、もう!空島って名前を出しただけで店中が大爆笑……私そんなに面白い事言った!!?」
どうやら町で空島の事を聞いたらこれでもかというぐらいに大笑いの大爆笑されたようで、それが頭に来ているらしい。
まあ、確かに自分たちも空島の事を空想だと思っていた部分もあるからなぁー、と未だ信じきれない島を思いながらナミの話をアスカはただ聞いていた。
思い出してまたナミは声をあげ、それにウソップとチョッパーが死んだふりと防御を固めてナミの怒りから守ろうとする。
「ずいぶん荒れてどうしたの?」
そんな時、姿を消していたロビンが帰ってきた。
ロビンは町にはいたが一緒にはいなかったのか、ナミの荒れように首をかしげていた。
「ああっ!お帰りロビンちゃん!!お食事になさる?お風呂になさる!?」
「ロビン、どっか行ってたのか?」
「ええ。服の調達と…空島への情報でしょ?」
ロビンはルフィ達と別行動していたようで、手には購入したばかりの衣服が入っている紙袋が握られていた。
しかし怒り心頭のナミが怒りの矛先をロビンに写し、ロビンに怒鳴り散らす。
「そうよあんたよ!ロビン!!あんたが、空島がどうとか言い出すから、こんな事になったのよ!!もし在りもしなかったら海のモクズにしてやるわ!!」
「?」
「あ…今はそっとしといてやってくれ…ってか近づかない方がいいぞ」
空島の情報、という言葉にまだ怒り心頭のナミに怒られ、ロビンはなぜ怒られるのか分かっておらず更に首を傾げながらもルフィに町で手に入れた地図を渡す。
「お!!宝の地図だっ!!アスカ!宝の地図だぞ!!」
「どれ?」
「ただの地図だろ。どこだ?コリャ…」
「この島よ…左にある町の絵が現在地モックタウン。そして対岸…東にバツ印があるでしょ?そこにジャヤのはみ出し者が住んでいるらしいわ」
「「「はみ出し者?」」」
ルフィは渡された地図を傍観していたアスカに広げて見せ、アスカはルフィの言葉にどこの地図なのか興味があったのか椅子から立ち上がってルフィの手にある地図を覗き込む。
ロビンは首を傾げる3人に帽子を取りながら振り返り笑みを浮かべる。
「名前はモンブラン・クリケット。夢を語りこの町を追われた男…話が合うんじゃない?」
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