サトリはルフィとサンジに任せ、動けるようになったアスカはウソップの指示に従って森を走っていた。
「おお!!あった!」
「指示して!」
「お前の正面の!!その次の次の木を登れ!!枝から船に飛び乗れる!!」
「わかった!」
ウソップの指示にサンジはその木に向かって走る。
このメンバーではウサウサの実の能力者であるアスカの方が生身の人間で森を走るよりはまだましに動くことができる。
耳としっぽを出し足をウサギにし、アスカは走る速さを速めウソップが指示した木に足と片手を使ってひょいひょいと体重を感じさせない動きで登る。
しかし、アスカ達が船を取り戻そうとしているのに気付いたサトリがアスカに向かってびっくり玉を蹴ってきた。
「危なねェ!アスカ!!そっちに『玉』が行ったぞ!!」
「げっ…!」
サトリをルフィとサンジに任せたはずなのに、サトリが『玉』を二人に向けて蹴ってしまう。
どういう能力か知らないが人の動きを読めるサトリに死角はなかったようで、アスカはウソップの知らせに思わず足を止めこちらに向かってくる玉に構えてしまう。
しかし…玉は玉同士でぶつかり合い、アスカではなく指示を出していたウソップに向かう。
「うわぁ!!!狙いはおれでした!!!」
「ウソップ!!」
ウソップは木から離れたのだが…
ぽんっ!
出てきたのは一輪の花だった。
「ん〜〜〜〜、はずれか…」
「ぎゃああ!!逃げて損した〜〜!!!!」
サトリも玉の中に何があるのか知らないようで、ウソップは運がいいのか悪いのか…ウソップに向かって放たれた玉は攻撃性のない玉だったらしい。
ウソップはそのまま落下し、自爆する。
「こォオオの野郎ォォ〜〜!!!」
「ん?」
サトリによって木に頭が突き刺さっていたルフィがやっと木から抜け出し、サトリに向かってガトリングを放ち、それに続いたサンジも技を繰り出そうとした。
が、そこにあった玉がルフィの攻撃で全て弾んでしまい、玉がいくつも無作為に自分達に向かってくる。
「何だ!!?」
「もう駄目だ!手遅れだ!!」
「ル、ルフィの馬鹿ーーッ!!」
「八方から飛んでくるぞ!!!」
「ほっほほっほ!!面白いな!お前達!!」
四方八方無作為に散らばる玉にアスカはこれをやらかした幼馴染を呪いながら悲鳴を上げる。
アスカは槍が入っている玉とカニが入っている玉を避けながら次々に来る玉を避けているせいで船からどんどん離れてしまう。
発端となったルフィは川に落ちるのを防ぐ為につるを掴むが、何故かターザンのように叫ぶ。
そんなルフィを見てウソップがベルトに作っていたロープを思い出しそれを使って船を確保しようとするが結局切り離すことができないからとルフィと同じくターザンになっていた。
森には2人のターザンの声が響く。
「「
お前らちょっと話がある」」
木の上で彼らのターザンを見ながらアスカと、そしてサンジは声を低く揃え、2人を呼び戻す。
そして…
「二人ともいい加減にしなよ。」
「いいな、今の事は忘れてやるからおれらの言うことを聞け。」
「アイ!すいばせん!!!」
「すいばへんでしたっ!!」
ルフィとウソップを呼び寄せたアスカは地上に降る。
呼ばれた二人が近づいたその瞬間…サンジとアスカはルフィとウソップをボッコボコにし、顔の原型もなくなるまで殴られた二人は顔を腫らす。
「とにかく一旦船は置いておきましょう…一先ずあの神官を一気に…」
「!、アスカちゃんッ!!!」
「!!」
アスカが腕を組みこれからの事を話す。
まず船を取り戻すにしてもどうもあのサトリが邪魔してしまうため、無理に取り戻そうとするよりも4人で倒した方が早いと思い、アスカはそう提案しようとした。
しかし、アスカに手を伸ばすサトリに気付いたサンジが咄嗟にアスカの腕を引っ張り庇う。
インパクトという技をもろに食らったサンジは吹き飛ばされ倒れてしまう。
「サンジ!!」
「「サンジ!!!」」
「生は苦しみ………さて…あと3人…」
アスカは倒れるサンジを抱き起こし、サトリはルフィ達を見やる。
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