(179 / 293) ラビットガール (179)

アスカは行動に移す前にシャワーを浴びていた。
シャワーに入っている場合か、と思うが…この場合逆にシャワーを入った方がいいと判断しアスカは人の部屋を勝手に使う。
憎きレイプ魔だから遠慮はなく、シャワーを浴びて匂いと汚れを消し、アスカは中にある"モノ"を出す。
妊娠の心配はしていない。
その理由は―――まだ初潮が来ていないからである。
幼馴染とは違い少しの常識は一応持ち合わせているアスカは一応だが子供の作り方は知っている。
それを教えてもらったときにまず思ったのは『面倒くさい体だなァ』だった。
アスカにとって、セックスとはただの暴力。
アスカにとって、セックスで得られる快楽は拷問を受けているかのよう。
性行為で得られる快楽は人を狂わせ、依存する者もいると聞いたときアスカは信じられなかった。
そして、憐れんだ。
あんな拷問に依存するなんて可哀想な人たちだ、と
だからアスカはあんな辛いだけの行為をしてまで子供が欲しいとも思っていなかった。


「い、った…」


それでも体は本能的に感じ、浅い呼吸をアスカは整える。
中のモノ全てをかきだし、余裕も出来てのかここでようやく手首の傷がシャワーのお湯に染みて痛みを増した。
手首を見ればお湯に交じりサラサラになった血がどんどん床へ流れていき、排水溝へ真っ赤な液体が渦を巻きながら入っていくも見えた。


「やっちゃったなァ…痛い…」


少し頭も冷えたのかアスカはやっと人の感覚に戻る。
痛みが少しずつアスカを引き戻してくれた。


≪主…?≫


長く入りすぎたのか、心配になったシュラハテンが覗きに来た。
シュラハテンにもチョッパーと同じく背中の事を話してあるから見られても平気である。
心配そうな声色を零すシュラハテンにアスカはまだ本当の笑みを浮かべれないため、無理矢理笑顔を張り付け『何でもないよ、もう出る』と言ってシャワーを止めた。
部屋を探しても最低限の物しか置いていないせいで広い部屋がもっと広く感じ、救急箱すらないため、キレイなタオルを引き裂いて包帯の代わりにする。
あちこち物色してアスカは黒のワイシャツを羽織るだけにした。


「じゃあ、行こうか」

≪はい≫


今も背中を見られた事を思うと恐怖や屈辱で手が震えてしまう。
それを何とか考えないようにしながら平然を装いアスカは強姦魔の部屋から出ていく。







ウソップは今、建物の中にある日本庭園で人生最大の山場を迎えていた。
いや、迎えているように見える。


(迷うことはねェっ!!そーっと取ってそーっと逃げれば目的は果たされる!無傷の勝利だ!!そう!おれはラッキーキングなのだ!!)


ルフィをはじめとするウソップ達は仲間を取り返しにここまで乗り込んできた。
そして今…ウソップは目の前にいる堂々と眠っているCP9の一人、ジャブラの前にあるロビンの手錠のカギかもしれないソレへと手を伸ばしていた。
ウソップはカギを取ろうと息も殺して音を出さないように歩くのだが…何故かニワトリが登場した。


(ニワトリ…!!!ダメだ!!静けさと最もかけ離れた鳥がなぜここに!?鳴かれたら終わりだ!!鳴かれたら奴は起きて見つかって殺される!!!いかん!!)


1人と1羽はお互い見つめあい、緊張が走る。


(おい!何おれを見て鳴こうとしてんだ!やめてくれ!!頼むから鳴かないで!鳴くな!やめろ〜〜っ!!!)

「チュン」

「そんなニワトリいねーだろ!!!」

「ん?」



「……おお、来たか海賊。――じゃあ一暴れしようか…」


そのニワトリは、何故か小鳥のような鳴き声をしており、それをいつものようにツッコミを入れてしまう。
どちらかと言えば自分のツッコミで起きたジャブラにウソップは冷や汗をどっぷりと流す。
カギを取りポケットにいれた瞬間…ウソップは避ける暇を与えられず吹き飛ばされてしまう。
しかし…


「!!!!」

「!お前…!!」


このままでは壁に当たってしまうと思ったその時…誰かがウソップの首根っこを掴んだ。
滑るように着地したのを見てウソップは全身からくる痛みに耐えながら恐る恐る顔を上げる。
ゾロか、サンジかフランキーか…誰かが通りかかってピンチに駆け付けてくれたのだろう…そう思った。
だがそれは悪い意味ではなくいい意味で裏切られる。


「セーフ!…危なかったね、ウソップ」


ウソップの首根っこを掴んでいたのは…ロビンと共に救出する予定だった人物であるアスカだった。
ウソップ、そしてジャブラはアスカの姿に目を丸くして驚いた。


「アスカ!?アスカなのか!?無事だったんだなお前…!!」

「まぁ、ね…」

「ってその格好なんだ!?」

「服がコレしかなかったの。」


無事っちゃぁ無事だがある意味無事じゃないので曖昧な返事を返す。
無事なのを喜んでいたウソップこと、そげキングだったが誘拐された時はいつもの服装だったのに今では黒いカッターシャツを羽織っているだけの色っぽい姿になっていることに首を傾げた。
アスカの答えは疑問を深めるだけだが、本当にアスカが着れる服と言えばこのカッターシャツしかなかったのだ。
当然ながらあの部屋にあった服は全て男物で背格好の差があったためズボンも穿けずカッターシャツを選んだだけ。
それに他の服よりも破りやすいし脱ぎやすいのでこれにしただけである。


「てめェ…化け猫とお楽しみじゃなかったのか!?」

「は?お楽しみ??」

「…………」


アスカとウソップが話していると、ジャブラが声を上げた。
ウソップはジャブラの言葉の意味が分からず、アスカはウソップに聞いてほしくない話題に眉間を寄せてジャブラを睨む。
そんなアスカにジャブラは大きな笑い声をあげる。


「ハッ!!あの野郎逃げられたんだな!!ハハ!!!マヌケな野郎だぜ!!!!だがまァいい!化け猫をからかうのは後だ!!!」

「!」

「うわああああ〜〜〜!!」

「"イヌイヌの実"モデル『狼』!!」


普段勝手にライバル視しいるだけあって、ロリコン騒動でからかい遊べるネタとして美味しいというのに逃げられたというネタも追加できジャブラは上機嫌だった。
上機嫌のまま、ジャブラはさっさと仕留め化け猫をからかい遊んでやろうと能力を出す。
ジャブラは『イヌイヌの実』を食べた狼人間だった。


「喉笛引き裂いて…それで終わりよ!!死ぬのにわざわざ苦しむ事ァねェ……そうだろ?」

「………お、狼!!」


アスカが睨みつける隣でウソップは怯えるが、震える体に喝を入れ大きいパチンコを握る手を強め体を張る。


「く…くそォ…!!!」

「ウソップ?」

「なんだ、戦る気か?強そうには見えねェが…」

「何だろうがやるんだ!!うるせェ!!!…おれはロビンとアスカを助けに来たんだ!!!アスカは勝手に逃げ出してたけど!」

「うるさいわね。いいじゃない勝手でも!」


ウソップの言葉になんだか頭に来てプクーッと膨れっ面を見せる。
アスカに比べれば度胸はないように見えるウソップがやる気を出そうと、ジャブラは負ける気はなかった。
頭の中ではアスカだけは殺さないようにと思いながら一歩足を踏み出そうとしたその時…パラパラと天井から何か小さいモノが落ちてきて3人は同時に上を見上げる。


「なに?」

「ん?」

「うわ!!天井が崩れる!!!」

三人の目線が天井へと向けられたとき、天井が崩れてしまい、帽子を被ったキリンとゾロが落ちてきた。


「うおっ!いかん!!"人獣型"で止めるつもりが…キリンになってしもうた!!」

「キリンが喋りながら落ちてきたーーーっ!!!」

「え、なんで?なんでキリン??」

「ぎゃ〜〜〜〜っはははは!!!カクお前のその能力サイコーだ!!!」

「狼!?何だ…ここは動物園かァーーー!!!?」


それぞれ叫びアスカはとりあえずここに落ちてくるであろうゾロとキリンと瓦礫を避けるため、ギャアギャア騒ぐウソップの首根っこを掴み避難する。


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初潮がこなくても妊娠する恐れは十分にあります。
そこは大人の都合として流してください。



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