結局、ゾロが考えた珍妙なやり方で応戦するしかなく…しかしその間CP9の長官が間違えてバスターコールを押してしまい、時間もなくなってしまった。
とにかく軍艦が来るまでCP9を倒しロビンを救出し逃げ出さなければと思っていると見覚えのある怪物が乱入してきてしまい勝負どころではなくなった。
「うわあああァーーーーっ!!やめろーーーーーーっ!!」
「オイ!アレが本当にチョッパーか!?何でおれ達が分からねェ!!!」
「分からねェがチョッパーだろ!!あの帽子と角で誰がいるってんだよ!!」
「チョッパー…なんで…」
カクとジャブラと戦っていたゾロ達だったが乱入して無差別に攻撃するチョッパーらしき怪物に逃げ惑う。
「じゃあおれ達の"希望"は!?2つの鍵は!?」
「知らん!もう駄目だ!おれ達は死ぬんだーーー!!」
「でも様子可笑しくない?」
「…ああ…死にそうなのはあいつの方じゃねェのか!?」
アスカはナマケモノのようにゾロの腕にぶら下がり顔を上げてチョッパーを見る。
ちょっと頭に血が上りかけているアスカの言葉にゾロも頷き、チョッパーを見上げると息を荒くし、とても苦しそうだった。
カクとジャブラも乱入してきたチョッパーを見上げ眉をひそめる。
「邪魔してくれるのォ……何じゃ、あの怪物…」
「邪魔で当然。海賊の一人の様だぜ」
「『バスターコール』も迫っておるというのに……」
「邪魔者は消すに限る…!」
2人は標的をゾロ達からチョッパーに変えチョッパーに対峙する。
それに気付いたゾロが二人に"三十六煩悩鳳"でチョッパーを攻撃させつのを防いだ。
「どいてろ!おめェら!!!」
「!!」
「あ、変態。」
すると背後からフランキーが手をチョッパーに向けて立っていた。
「フランキー!てめェ!なにする気だ!こいつァおれ達の…」
「わかってら!黙ってろ!!…対処法が見つからねェんだ。"能力者"の弱点は1つ!海へ突き落とす!!加減するんで勘弁しろよ!!!」
フランキーは"風来砲"でチョッパーを外へ突き落とし、フランキーもチョッパーを追って海へ飛び込む。
「コノヤロー!!フランキー!!!何を無茶な…」
「心配いらない!私とちゃんと打ち合わせたの!!」
「え?」
聞き慣れたその声にゾロ達は振り返った。
カクとジャブラは落ちていったフランキーとチョッパーを見下ろし呆れた表情を浮かべていた。
「身内同士でバタバタと…何をやっとるのか……ん?」
溜息交じりに言ったあと、殺気に振り返る。
振り替えれば砂埃に浮かび上がるものにカクは笑みを浮かべた。
「フフ…ようやく釈放か?」
「笑ってねェで後悔しろよ…もう二度とこねェぞ。今みてェなおれを討ち取る好機はよ、『世界政府』」
砂埃が収まるとそこには手錠を外したゾロとそげキングが立っていた。
後ろにはナミもおり、誘拐されていたアスカを抱きしめ再会を噛みしめていた。
「随分とムダな時間を過ごした…」
「まったくだわ!!こんな大変な時にまさかここまでバカやってるとは!!アスカも巻き添えにして!!!」
「「そりゃコイツがマヌケな事しやがるから…」」
「どっちも大間抜けよ!!さっさと鍵奪いなさい!!!」
アスカを離さず抱きしめて怒るナミにゾロとそげキングはお互い罪を擦り付けた。
そんな二人にカクが襲い掛かり、カクの相手はゾロがすることになった。
カクは戦っている間に少しずつ自分の能力をモノにしていき、岩をくり抜く程だった。
「岩に四角く穴が開いた!!あの鼻そげップより凄い!!」
「そげップって誰じゃァ!!!そして不要な比較すんな!!!」
「いやしかし…なかなか能力をものにしてるな、カクの奴。」
「「!!」」
ゾロとカクの戦いを見ていた三人は、突然隣にジャブラが現れ後ずさる。
アスカは耳としっぽを出しいつでも能力を出せるようにした。
「お…狼っ!!お…お前の相手はこの私だっ!!」
「ん?……そう熱り立つな。お前ら…仲間を助けてェんだろ?」
「そ、そうだ!!お前の鍵は私が貰う!!」
ウソップがパチンコをジャブラに向けると、どういうわけかジャブラは鍵を落とす。
「!?」
「さっさと持ってけ…そしてニコ・ロビンを救ってやれ…」
ジャブラの言葉にそげキングは唖然とするもジャブラは『本当は人殺しはしたくないんだ』、と目を伏せる。
それを信じそげキングは鍵を拾おうとするが…
「ダメ!!ウソップ危ない!!!」
「!」
ジャブラの言葉は嘘だった。
それを信じたウソップはカギを取ろうとした。
ハッとなったナミの制止の声にウソップは一瞬止まる。
だがジャブラはその隙を見逃さず無防備なそげキングに"十指銃"を放つ。
「!お前…!!」
「………ッ」
一瞬の出来事だがナミから離れたアスカはそげキングに返していたマントの首根っこを掴み"下僕ウサギ"と"ラビット・マット"を使い二重の盾を使い攻撃を防ぐ。
そげキングは後ろに投げられ転がっていた。
アスカも先ほどまで海楼石の影響もあってか力が半減し支えられなくなり肘をついてしまう。
「アスカ!!?」
「おめェ…おれの十指銃を防ぐたァ…やるじゃねェか…流石はあの化け猫が選んだ嫁ってことか?」
「…それ…褒め言葉じゃない…」
「ハッ!そうかよ……だが、お前を殺して化け猫に因縁つけられたら面倒だ。大人しくしてな!」
まずジャブラはアスカを片付けた方が早いと思ったのか、剃で一瞬でアスカの背後に回り殺さない程度に痛めつけようと、蹴りつけようとするがウサギの能力者であるアスカも剃に劣らないスピードで上へ飛び上がって避ける。
「ハハ!弱っててもおれのスピードについてこれるとは!ますます面白くなってきた!!!」
アスカを追いジャブラも瞬時に姿を消す。
時には壁を蹴って上へとび、時には床に降りて息つく暇なくジャブラの攻撃を受けたり反撃したりとする。
それは人の目では追いつけないほどの速さで、今二人が手を出しているのか足を出しているのかウソップかナミには分からなかった。
「いい加減捕まりやがれ!!」
無傷、というのは流石に難しい。
しかしこちらが無傷でいられないのなら、当然あちらも同じ。
飛び上がって蹴りを入れるアスカをジャブラが腕でガードし振り払う。
跳ね返されたアスカは着地しながら『断る!』とジャブラの言葉を蹴る。
「そうかよ…!!」
首を振ったアスカに驚きはなく、ジャブラは予想していた。
無理矢理連れてきたから当然と言えば当然である。
ならば、もうこの問いは聞かないことにした。
ジャブラは一気にアスカとの間合いを詰め、その速さから対応しきれなかったアスカは腹に一発受け、そのまま勢いよく壁にぶつかってしまった。
「ケホ…ッ!」
「あ?なんだ…まだ意識あんのかよ……流石化け猫が選んだ女だけあるようだなァ?気を失うよう力を加減していたとはいえ…意識を保てるんだからなァ」
壁にぶつかり、その衝撃で壁が少しへこんでヒビが入ったが、アスカはまだ意識は保てていた。
壁から落ち蹲りながらせき込み血を吐くアスカにジャブラは気を失うよう力を入れたのに意識があるアスカに驚いていた。
面白そうにアスカを見つめながら歩み寄り、アスカの首を掴んで持ち上げ、爪を尖らせる。
「ぅ、…っ!!」
「じゃぁな。お前らの仲間も後で追わせてやるから安心しな!」
アスカの闘いで気絶させるというのを忘れたのか、止めを刺そうとする。
しかしとがった爪がアスカに刺さろうとしていたとき…突然ジャブラの顔に何かが当たって爆発した。
「…………」
「アスカを…は、はなせっ!!!」
「そげップ!!」
効いていないジャブラは横を睨みつけるとそこには足を震えさせながらパチンコを構えるそげキングが立っていた。
「そうだったな。こいつァ化け猫の獲物だった…おれとしたことがうっかりしてたぜ…」
ジャブラはそげキングの攻撃で思い出したのか、アスカを投げ捨て、アスカは床に転がる。
ナミはアスカに駆け寄りたいがジャブラが居るから駆け寄れず、そしてアスカの傷も酷く動かない姿を見て涙を溜める。
「お前にゃ感謝しなきゃなァ。お礼に……最初に殺してやるよ!!」
口を舐め、そげキングに襲い掛かろうとするジャブラだったが、足を掴まれ邪魔されてしまった。
「アスカ!」
「てめェ!まだやる気か!?」
「ウ…ソップ…!!今のうちに…っ!!!」
「え…お、おう!!!新兵器"カブト"必殺!!"向日葵星"!!!」
ジャブラの足を掴みアスカはウソップに攻撃させるがジャブラはアスカの手を振りほどき剃で向日葵星を空中で爆発させる。
そしてウソップを蹴り、壁につきたてた。
その後も何度も何度もそげキングを蹴り、殴る。
「……ッウソップ!!」
「約束通り、最初に殺してやる。安心しな、瞬殺だ!楽に死ね!!」
「殺さないで!!お願い!!あんたの鍵要らないから!!!」
「ぎゃははは!!バーカ!てめェも次に死ぬんだよ!!!」
動けないそげキングを掴み爪を突き立てようとするが誰かに蹴り飛ばされそげキングを話し、ジャブラは吹き飛んでしまった。
突然現れた人物にナミは唖然としゾロは笑いアスカは安心したようにホッと息をつく。
「誰だてめェは!!!」
「狩人。」
その人物はカリファにて敗北したサンジだった。
サンジはタバコの煙を吐き出しジャブラを睨みつける。
「サンジ君!!あの状態からどうやって…」
「天からバスタブが落ちてきて呪縛が解けた…湯を被ったせいだろ。…それよりナミさん、アスカちゃん……」
サンジは一旦言葉を切り、ナミとアスカに振り返る。
「またホレ直しちゃったんじゃないの――――っ!!?」
「
バスタブが当たればよかったのに」
「惚れてすらいないんだけど。」
「ってアスカちゃんーー!!!どういう格好してんの!!!エ…エロすぎやないか〜〜〜っ!!だ、誰のシャツ!?おれ?おれのシャツ!!?おれが傍にいなくて寂しいからっておれのシャツを着て寂しさを紛れさせてるのかい!?大丈夫!!もう君を放したりしないさーーーー!!!」
「そうだ!アスカ!ケガは?」
「ん、大丈夫。」
「よかった…」
ナミとアスカはいつものサンジに早速無視し、ナミは倒れているアスカに駆け寄る。
アスカは怪我が多いもののすぐに立ち上がり動ける程度だったため、ナミは安堵の息をつく。
「…ハァ………!!」
「"鼻ップ"!!!」
「ウム、とうとうそげキングと一文字も合わなくなったか…」
ウソップは激痛が走る体を起こすもナミの呼ぶその名に肩を落とす。
「…ゲホ!…ハァ…ハァ……す、すまないサンジ君…ハァ……おれは…!!やっぱりおれには…」
何が言いたいのか分かっているサンジはゆっくりタバコの煙を吐き出しそげキングを見る。
「…命がありゃいい。誰にもできる事とできねェ事がある……3人とも外を見ろよ」
「………?」
「!!」
サンジの言葉に外に目をやると、巨大な正義の門が開こうとしていた。
「…あの門が開いて…ロビンちゃんが通過しちまったらその先の海はおれ達には渡れねェ海王類の巣…さらに奥には『大監獄』、『海軍本部』…直にロビンちゃんはおれ達の手の届かねェ場所へ行っちまう!!!」
「最悪な状態ね…」
アスカの言葉にサンジは門を見つめながら頷く。
「だが最悪の状態には必ず相応のチャンスが眠っているもんだ…こいつの鍵はおれに任せろ。」
「…………」
「お前にできねェ事はおれがやる。おれにできねェ事をお前がやれ!!!」
「!?」
ウソップはサンジの言葉に目を丸くする。
「ぎゃっはっはっはっは!!選手交代かァ!?おれァ構わんぞ!!!」
「……よく考えろ…状況を読め!!お前がいればロビンちゃんは必ず救えるんだ!!!ウソップ!!!」
ジャブラは待ちきれないと雄たけびを上げ、剃でサンジに攻撃を仕掛ける。
「行け!!」
「う!うん!!ウソップ!!!」
「いでで!痛ェ!キズが…!!」
「サンジ!ゾロ!負けたら往復ビンタだから!!!!!」
アスカも2人についていくが、最後の言葉にゾロは顔をしかめた。
因みにサンジは応援してくれたと目をハートにしていた。
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