オーズは倒したはずの海賊達が生きていてまた向かってくるのを笑いながら屋根から飛び降りる。
「頑丈だな!チビ海賊達!しししし!!」
ドゴーン、と大きな音をさせながら飛び降りてきたオーズを見上げ、ゾロは呟く。
「一つ提案なんだが……コイツを一丁投げ飛ばすっての、どうだ?」
「な…投げ飛ばす!?こんなにでけェ巨体を〜〜〜!?」
「成程…そりゃさぞ気持ちいいだろうな」
ゾロの言葉にサンジは頷くもウソップは恐々だった。
「しかし、このデカさでルフィの動きとは…恐れ入る」
「でも"海賊王"は似合わないわ」
「どう切り崩すかだ…作戦はいくらでもあるぜ…?」
「何か弱点があるはずだ」
「デケェ魚は少しずつ弱らせるってのが定石だが…」
「超コワイ」
「潰れろ!"ゴムゴムの〜〜〜尻モチ"!!」
オーズを見上げているとオーズは飛び上がり、尻から落下してゾロ達を潰そうとする。
だが全員潰されることなく散って去る。
「ぬう!おのれ麦わら…!!一丸となる力思い知れ!お前ら!"タクティクス・フィフティーン"だ!!!」
「え!?アレを!!?アレを出すのか!?」
「ゾロ!ぐるぐる!スタンバイだ!!」
「?」
「は?」
「おれの足を支えろ!!」
ウソップとチョッパーは分かっているらしく、何故か驚いていた。
ゾロとサンジはまったく言っている意味が分からず唖然としているとフランキーが2人の肩に足を乗せる。
ウソップがフランキーに掴まれ、チョッパーが小さくなってフランキーの肩に乗る。
「"パイレーツドッキングシックス"!!」
「巨大ロボ戦士!!」
「"ビッグエンペラー"〜〜〜!!!」
「!ちょっと待ってフランキー!!"レフトア−ム"がまだドッキングしてねェ!!」
フランキー、ウソップ、チョッパーだけがノリノリだったがチョッパーが左腕が何もない事に気付く。
「何!?おい!何してる!!ニコ・ロビン!!早く左腕にドッキングしろ!」
「来い!ロビン!!おれの様にやれ!!」
「人として恥ずかしいわ」
「「「!!?」」」
「…何だやめんのか!?」
ロビンの言葉にチョッパー、フランキー、ウソップはショックを受け、何故かオーズもショックを受けていた。
「何であいつもショック受けてんだ!!」
「やれよーー!!ドッキングーーーー!!わくわくしただろ!!!」
「「「ギャアア!!!」」」
やらなかった事に怒ったオーズは平手を放ち、それにフランキー、ウソップ、チョッパーが投げ飛ばされゾロとサンジは咄嗟に避ける。
「不覚!!何をやらされたんだおれは!いや…忘れよう…」
「お前さえいたなら!!ロビン!ロボ戦士"ビッグエンペラー"になれたのに!!」
「まさかの裏切りだ…!まさかの!!」
「ルフィなら…やってくれたぞ!!」
「もう二度と……二度と誘わないで『ドッキング』」
オーズに投げ飛ばされ瓦礫にはまるフランキー達に背を向けるロビン。
サンジが真っ先に動きオーズの横に回る。
「コノ野郎が…!!おれは早くアスカちゃん再救出に向かわにゃならねェのに!!」
その辺にある瓦礫を蹴りオーズの顔に当てる。
それと同時にフランキー達は瓦礫の中から脱出する。
「フランキー!このデケェの借りるぞ!!」
「あっ!?てめェ!おれのヘビーヌンチャク!!貸すっ!!!」
「ロビン!おれがあいつの左腕をハジいたら関節をきめろ!!」
「!…了解」
ゾロは刀でフランキーの即席巨大ヌンチャクを刺し担ぐ。
ロビンに声をかけ、オーズへ向かっていく。
「くらえ必殺!"特用油星"三連発!!」
「うわっ!」
オーズの手元にウソップが"特用油星"を三つ放ち滑らす。
ゾロはフランキーのヌンチャクを振り回しながらサンジに駆け寄る。
「おい!飛ばせ!!」
「お前っ!そんなデケェもん持つとは…」
「ムリならいいぞ」
「コノ…!!やれるわアホ!!!」
挑発的な言葉に乗ってサンジは足をあげ、ゾロがサンジの足に乗って滑ってバランスを取ろうとするオーズの上がった腕に目掛けてヌンチャクを叩きつけた。
ゾロの次にロビンが"百花繚乱"『大樹』"でオーズの腕を背中に回させる。
「わっ!!危ねェっ!コケるコケる!!」
慌てているとトントンと何かを叩く音が聞こえ、目を向けるとフランキーが即席階段を作っていき、それをチッパーも板を持って上がる。
「とくと見よ!この即興空間階段造り!!フランキ〜〜〜〜!!"スカイウォーク"!!しかしこの散歩道 寿命は短い!さっさといくぞ!チョッパー!!」
「おう!!」
チョッパーとフランキーのあわせ技、"フラッパーゴング"をオーズのアゴを殴る。
その衝撃にオーズはクラクラとなり足元が覚束ない。
「デカくても"人体"の急所は変わらねェ!!アゴが揺れれば脳も揺れる!」
「後の支えはその足一本だな…ルフィの化け物!!」
サンジがグラつくオーズの足をけり付け回転させる。
「びっくり返れ!怪物!!」
「よし行け!!」
「"1ダウン"」
「うォあがっ」
ひっくり返るオーズにサンジが勝ち誇った顔で指を立てる。
だが、倒れる瞬間上からの衝撃にオーズは地面に叩きつけられる。
「!?」
「なんだ!?」
ゾロもサンジも自分達の攻撃とは違う衝撃に目を丸くしていると白いものがゾロ達の傍に着地する。
「―――っと…!」
「「「アスカ(ちゃん)!!!?」」」
その白いものはウエディングドレスを着たアスカだった。
「アスカちゅわ〜〜〜ん!!!無事だったんだねェ〜〜〜っ!!!!!」
サンジが腰に手を当てオーズを睨んでいるアスカに抱きつく。
抵抗もなくサンジの好きなようにさせているとサンジは声を上げる。
「キャーーーーー!!!アスカちゃーーん!!!ウエディングドレスがァーーーー!!!」
サンジはアスカの格好を見て女のような悲鳴を上げた。
その姿は綺麗なウエディングドレスだが、下はミニのように短くなり破られていた。
手袋もなく、ベールも外されている。
「アスカーー!!無事でよがっだーーー!!」
「アスカ!良かった…何もされてなかったか!?」
「うん、大丈夫」
「でもその格好は?随分破れてるけど…」
目の前で攫われたアスカを見ていたウソップとチョッパーは他のメンバーよりホッと息をつく。
ロビンも笑みを浮かべていたが、アスカの姿に首を傾げ、ロビンの問いにアスカは平然とケロッとしていた。
「ん?邪魔だから裂いた。」
「裂いた〜〜!!?」
「私はね、何もね?変態や肉食のために生きてるわけじゃないのよ!!!」
「うお!」
アスカはその場にあった瓦礫を持ち上げオーズへと投げる。
1つだけではなく休む暇なく何個も投げる。
それも人が持ち上げれない大きさの瓦礫を軽々持ち上げ、オーズへ投げる。
近くに居たサンジ達も流石に避難するしかなく、アスカは今までの不満をオーズへぶつけて行く。
「大体私は肉食動物が嫌いなの!!!!肉食より草食動物派なのよ!!!でもかわいいのは別だけど………それに海楼石だってそればっか!!!!!なに!?私は海楼石つけて生活しろと!!?そう言いたの!?ねェ!!!」
「ヒーーーー!!!アスカこわいーーー!!」
「お、おい…なんであいつアスカの攻撃避けるだけで仕掛けに来ないんだ?」
ゾロの言葉にみんなそれに気付き首を傾げる。
オーズは起き上がったのに関わらずアスカの攻撃を避けたり叩き壊したりするだけで攻撃しようとはしない。
「や…やめろ〜!おれは何もしてねェじゃねェか〜〜!」
「うっさい!黙って殴られてろ!!!大体あんた図体でかすぎるんだよ!!!小さくなれ!!!ルフィみたいに無邪気に島を壊しやがって!!!!」
「おれはそんなやつ知らねェよ〜〜!!」
オラオラ、と怒りをオーズへ向ける。
それに頭を押さえて怯えるオーズにロビンは何かに気付く。
「もしかして…」
「どうした?ロビンちゃん…」
「もしかして…影がルフィだからアスカに勝てないんじゃないかしら…」
「確かに…ルフィはアスカに逆らえないもんな…」
「アスカってすげェな…」
「アスカすげェけどコエェーーーー!!」
幼馴染の特権なのか、違うのかは知らないが、ルフィは絶対アスカに手はださない。
それが影を入れたオーズもそれに影響されている事に驚きを見せる。
「私はね!!!結婚するならパパみたいな人と結婚するのよーーーー!!!!」
「おいおい…」
ファザコン発言にウソップが突っ込むとアスカは大きな瓦礫を投げ、オーズがその瓦礫を粉々にする前にアスカが飛び上がり瓦礫を壊し、オーズが怯んだ隙に手をウサギにして掴み思いっきり振り回し、最後には地面に叩きつけた。
その光景を見てウソップとチョッパーは決してアスカに逆らうまい…と思ったらしい。
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