ブルックのお陰で塩は手に入り、後はそれをオーズの中に入れるだけ。
「ブルックお前っ…!動けるのか!?」
「確かに…重傷だった私!体をひきずり厨房へ塩を探しに行きましたところ!!牛乳を発見しましておいしく戴きこの通り!!」
「イヤ!どんだけカルシウム効いてんだ!!!」
「牛乳で骨折治りますよね!!」
「ウソつけ!!!」
ウソップの突込みを聞きながらサンジは仲間が無事なのにホッとし、タバコの煙を吐き出す。
「まァ…何にせよ間一髪大量の塩は手に入った…厨房への道は閉ざされたんだ…ブルックの塩が最後の希望!」
「時間もねェ!戦うんだ!」
「朝が来る前にあの怪物の口に塩を放り込みモリアをぶっ飛ばしゃ勝ちだ」
「しかし 乗り込む場所があるとは…仮にも人体だろうがよ…!」
そう呟いてフランキーは巨体のオーズを見上げる。
そしてブルックも影を取り返してくれた恩として仕込み刀をオーズへ向けるも、きしんで地面に倒れてしまう。
その横をゾロがオーズへ攻撃を仕掛けるため走り出す。
「無理すんな!その塩しっかり持ってろよ!!」
「やったろうじゃねェか!対怪物用砲弾で!!」
「先手必勝!さっきのは小さすぎたみてェだ!フランキー頼む!!!」
「オウ!よしきた!!」
フランキーも腕を構え、その少し後ろでウソップがカブトを構える。
"特用油星"を放ったのを見てフランキーは口から炎を出し、その炎の中に油星が入り、フランキーとウソップの合わせ技、"スーパーサイズ火の鳥星"がオーズへ直撃する。
「どわっ!あちちち!!!」
「みっともねェ!怯むなオーズ!熱いだの痛ェだのって感覚は人間時代の思い込み!!てめェらゾンビにそんなもの効かねェ!!落ちついて火を払え!」
「今の内だゾローーーー!!」
「よし!」
炎を消している隙にチョッパーを台にゾロは飛び上がり、建物を斬る。
そしてその斬った建物をサンジがだるま落としのように蹴り飛ばしオーズへ向ける。
「ん〜〜〜!!こんにゃろォ!!!」
怒ったオーズが飛んでくる物を投げ返し一味へ飛ばす。
「どわァ〜〜!!塔が飛んでくる!!」
「しまった!利用されちまった!」
「まったく…」
「「「!」」」
しかし跳ね返された建物の破片はアスカが再び蹴り飛ばしてオーズに直撃させた。
「アスカちゃん!ナイス!」
「やるじゃねェか!譲ちゃん!!」
「その名前やめて」
「新兵器…"クワガタ"…!」
「!」
変な呼び方をするフランキーに文句言っているとウソップが巨大なパチンコを引っ張っていた。
必死に伸ばしているので腕はプルプルと震えさせていたがフランキーはそんなウソップをよそに伸ばしているゴムの真ん中に乗り込む。
「準備はいいか!? ウソップ!!」
「いいけどお前…これシャレで作ったんだ!後どうなっても知らねェぞ!?」
「大丈夫だバカヤロー!今週のおれは特にスーパーなんだぜ!!」
そう言いながら勢いよく飛んだフランキーはオーズではなく、中に居るモリアに狙いを定め腕を構え討ち取ろうとする。
しかし体の大きさに似合わない俊敏さでオーズは避け、フランキーの放った銃は後ろの壁に当たる。
「何て身のこなし…!時々忘れるぜ!あいつがルフィだって事!!」
急に動きが素早くなった事に目を丸くするもフランキーはそのまま建物ごと蹴りつけられてしまう。
「うわあ〜〜〜!!フランキ〜〜〜!!!」
「まだだオーズ!わずかに息がある とどめを刺せ!!」
「はい」
「しま…」
容赦ないモリアにさすがのアスカも危険だと思ったのか駆け寄ろうとすると、足を天高く上げていたオーズの頭上に黒い雲が突然現れる。
そしてその雲から大きな雷が降り、オーズに直撃する。
「うおっ!!」
「雷!この攻撃…!!」
雷に撃たれ、オーズは少し遅れて倒れる。
「効いた!ヒザつきやがった!!」
「クリマタクトだ!ナミさんが無事なのか!?」
サンジは周りを見渡しナミを探すと、渡り廊下の上にナミを見つける。
「いた!!ナミさんだーー!!んナミさ〜〜〜〜ん!!!」
「ちょっと呼ばないでよ!気づかれるでしょ!!」
「よく見つけたね…」
ウサギの耳でようやくナミを見つけることが出来るほどナミは遠くにいた。
それを能力者でもないサンジがいとも容易く見つけ出した事にアスカは素直に驚く。
しかし喜ぶのも束の間。
サンジの声にオーズはナミの居場所を見つけ、睨みつける。
「ほら〜!!!」
「"ゴムゴムの〜〜"!!」
「!、何!!? 何!?まさか伸びるの!?」
「届かねェだろ?あれ…」
ナミに気を取られているその間にとゾロがウソップにフランキーを移動させる。
チョッパーもみんなも伸びない腕や足を見てきたため、そう思っていたがその思いも空しくオーズの腕は伸びてナミへと襲い掛かる。
「え!?伸びた!!何で!?」
「そんなバカな……!!」
「ナミ〜〜〜!!!!」
渡り廊下が完全に崩れ、ナミの姿が見えなかったがナミはアスカに抱えられ着地する。
「驚いたわね…大丈夫?ナミ、アスカ…」
「うん」
「ハァ…ハァ…え、ええ…アスカありがと…」
「マズイ事が起きたぞ今…!!」
「あいつの腕が何で伸びるんだ!?ゴム人間はこの世に一人だろ!!」
「キシシシ!!」
「モリアだ…何かしやがったな!」
唖然とする一味にモリアは嘲笑を向ける。
伸び始めたオーズは一味へと腕伸ばす。
一味には避けられたが調子が戻ってきたと機嫌よく腕や足を伸ばし、ゾロ達に攻撃を繰り出していく。
「くそ!どうなってんだ!!攻撃力が遥かに増した!!能力者でもねェオーズの体がなぜ伸びるんだ!?何をしたモリア!!」
「キシシシシ!そうだ これがおれの見せる"悪夢"!カゲカゲのちから"影革命"!!最高だろう!?」
「革命?」
ゾロの問いにモリアは隠すことなく機嫌よく答える。
「"影"とは"実体"に追従するもの…これが『常識』…!"実体"と"影"は必ず同じ形をしているもの…これが『鉄則』…だが今!オーズに従うべきオーズの影はおれのカゲが潜り込み 支配している!!おれは自在にオーズの影の形を変える!しかし!!実体と影は同じ形でなければならない!したがって"実体"に"影"があわせるのではなく"影"に"実体"があわせて変化する!これが"影革命"!!!」
「…つまり常識とは逆でモリアがオーズの手足の影を伸ばしたから実体がそれに合わせて伸びたんだ!!」
「じゃあオーズはゴム人間になったわけじゃなくて変形自在の体になったのか!!勘弁して欲しいぜ!あの巨体で!このままじゃ全く近寄れねェ!!」
「キシシシ!実際ゴムより厄介さ…!こいつの影を丸くすれば…オーズも丸くなる!!」
そう言ってモリアはオーズの体を丸くし、そのまま一味へ投げつける。
「おいおい!ちょっと待てご主人様っ!!おれのケンカだ 邪魔をするなよ!」
「キシシシ!ああ、悪かった…!邪魔するつもりはねェ…!!おれはあくまで補助に徹するさァ!一人ずつ確実に潰していけオーズ!!」
勝手に体を丸くさせられたオーズはモリアにケチ付けるが、モリアは体を元に戻す。
するとゾロがオーズへと駆け寄っていく。
「近寄ったら危ねェぞ!!ゾロ!」
「ねェっ!ところでルフィはどこなの!?」
「モリアにダマされてどっか行った!やられてやしねェだろ!!」
「何それ!ほんっとバカなんだから!!もう朝になるわよ!!これじゃ影を取り戻せないじゃない!!」
「それが敵の狙いなんでしょ?だったらやられる前にやるしかない。」
「もー!ルフィの奴!世話が焼けるわね!!!」
「アスカお前…相変わらず冷静だな…ちょっとは焦れよ」
「すいませんっ!お願いを一つ聞いて下さい!!」
「わっ!ガイコツ!!あんた一緒にいたの!?」
3人が話しているとブルックが座り込んで声を駆ける。
それにナミが驚くが、ブルックの出した提案にウソップもアスカもロビンも驚いてしまう。
「正気か!?ブルックお前!フランキ−がどうなったか見てたよな!!!」
ウソップは再びクワガタを設置し、それをブルックを除く4人の中で1番の力持ちであるアスカが引っ張る。
能力を使っているとはいえ、男のウソップが引っ張っていた時より軽々と引っ張りゴムの限界まで引っ張っていた。
その真ん中にフランキーがしていたようにブルックが乗り込んでブルックの体をロビンが能力を使い、体に巻きつけていた。
「私は一切責任持たないわよ!!ご希望なら聞いたげるっ!強力だから覚悟しなさいっ!!!」
クワガタの後ろにはナミがアスカの少し離れた場所でクリマタクトを構え、雷雲を作っていた。
「どうぞお願い致します!!」
「また"クワガタ"を使うとは!!」
そう呟くウソップはアスカに場所を指示していた。
「本当にいいんだね?結構スピード出るよ?」
「構いません!!恩を返せぬ無念以上に痛いものなどありませんから!!骨身を惜しまず!!!」
「よーし!行って来いっ!!!」
ウソップの言葉にアスカは手を離し、ブルックは勢いよく飛び、ロビンの繋がった腕がムチのようにブルック自身を回転させる。
回転するブルックはナミが作った雷雲に突っ込みバチバチと電気を為ながらオーズの肩を貫いた。
「スゲェ!撃ち抜いた!!スキができたぞ!!」
「ゔあァ!!肩貫かれたっ!」
「攻撃をつなげェ!!!」
ブルックはそのまま後ろの壁に突き刺さり、ブルックが作った隙を下に着いていたゾロが"弐斬り・登楼"でオーズを斬りつける。
「どわ!この……!!いや…まずはこのガイコツにとどめだ!!!」
ゾロを睨みつけるがブルックに"ゴムゴムのオノ"を叩きつけ、ブルックは破壊された壁の瓦礫ごと落下していく。
「ブルック!!!」
「必殺"アトラス彗星"!!!」
ブルックがやられ、ウソップはアトラス彗星をオーズに向けるがオーズは腕で直撃を避けウソップを狙いはじめる。
「次はお前だァ〜〜〜!!!鼻の奴〜〜〜〜っ!!!!」
「うわ!狙われた!!」
「ウソップファイト!!!」
ナミがウソップから離れる。
オーズが腕を伸ばそうとするのを見てアスカがウソップの前に出るが、オーズの腕が伸びなかった。
「ん?伸びなくなった」
伸びなくなったのを不思議に思っていると、ロビンがモリアの腕と首を押さえつけていた。
「ぬぬぬ……!何だァ!?この手は!うっとうしい!!」
「ちょっと影の操作、やめて貰えないかしら…」
「うおー!!いいぞロビ〜ン!折っちまえそのまま!!」
「…はァ?」
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