(233 / 293) ラビットガール (233)

ケイミーを奪い返し、ルフィ達はそれぞれ構える。
海から聞こえる空気の音にアスカは手すりから海を覗き込む。


「来るぞ!!」


ゾロ、チョッパー、サンジが二階に上がったのと同時にトビウオライダーズ達が海から飛び出してきた。


「出て来た!」

「どりゃどりゃ活きがいいのはどれだ!?」


ルフィは余程乗りたいのかトビウオをわくわくしながら選んでいた。
そして選んだトビマへと腕を伸ばし飛び乗った。
ルフィをよそにトビウオライダーズはサニーへ爆弾を落とし、その爆弾をサンジが蹴り飛ばしてサニーに爆弾が落ちるのを防いだ。


「危ねェ!危機一髪!!」

「ったく!レディに当てやがったら生かしちゃおかねェぞ…!!」

「帆をたたんで!邪魔になる!!」

「今ルフィ…アレに飛び乗ったぞ!!」

「ほっとけ!」


チョッパーが指差す先には飛び乗ったトビウオの運転手を頬梨投げたルフィ。


「しっしっしっし!うおー最高!!うほ〜〜!!空を飛んでるぞー!!」

「一旦潜る」

「「「了解」」」

「おぶ!!」


大喜んでいたルフィだったがトビウオライダーズは海へ飛び込み、ルフィは溺れる。


「ルフィ〜〜〜〜!!!?」

「ルフィさーん!!」

「あーあ…」


溺れるルフィを見てチョッパーとブルックが飛び込むが2人とも能力者なので当然溺れ、能力者3人をナミとフランキーが救い出す。


「てめェ戦闘中に何やってんだァ!」

「ぶばー!すびばでんでしだァ!ゲホ!」

「で!てめェらが何で助けに行くんだよっ!!?」

「オエホ!す…すびぼせんでした!」

「アダ!アダシも…ご迷惑かけばした……!ケホ!」

「結局カナヅチを3人も救出しなきゃならない私達の身にもなってよ!!ばか!!手間を増やさないで!」

「あうあ…」


ナミがルフィとブルックを叩き3人に怒っていると、誰も守る者が居なくなったケイミーへマクロ一味がまた攫おうと向かってくる。


「今の内だ ケイミーをかっ拐え!」

「「おう!!」」

「マクロ一味!!」

「おい麦!!こっちを気にしてくれー!」


パッパグが焦っているとマクロ一味が近寄ってくる。
すると金属のものが斬れて海に落ちる音に振り返るとハチが解放されていた。


「ニュ〜〜!!檻と縄から解放された〜〜!ありがとうロロノア〜!おめーいい奴だな〜〜!!」

「船長命令だバーカ」

「んげ!ハチ!!」

「はっちん!!」

「ハチ〜〜!!!」

「お前ら今回はおれが動けねェのをいい事に好き放題殴ってくれたな!!!」


解放されたハチはマクロ一味に"たこ焼きパンチ"を繰り出し吹き飛ばした。


「今日は見逃してやら〜〜!!」

「うえーん!よかったはっちん!!」

「ニュ〜〜!悪かったな、ケイミー!パッパグ!おれが助けに来たつもりが…」

「気にすんじゃねェよハチ〜〜!!」


抱き合っていると背後からトビウオライダーズの1つが迫ってきたがゾロがトビウオライダーズを斬って3人を助ける。


「ロロノア〜〜〜!!」

「ツメが甘ェんだよ…」

「ゾロちーん」

「ここはおれ達に任せてお前ら裏へ引っ込んでろ」

「重ね重ねありがとなロロノア〜!あん時ゃ本当に悪かったよ…おれの"六刀流"でずいぶんお前を傷つけた」

「一太刀もくらった憶えはねェよ!!」

「ニュ?そうだっけ??」


見覚えのない事を言われゾロは突っ込む。
その間にサニーでは向かってくるトビウオライダーズ達をウソップが打ち落としていく。


「当たったーーー!!見たかコンニャロ!ご愁傷さんっ!」

「ウソップすげー!」

≪"ゼロファイト"誰かやらねェか?医療費100万出そう≫


当たった事に喜んでいると通信がチョッパー達の耳に届き、その通信を聞いたトビウオライダーズの一人が金棒を振り回し向かってくる。


「のったぜヘッド!おれが行く!!どけどけどけ〜〜ェ!!」

「何かでっけー奴が来たぞ!金棒振り回してる!さっきの通信何だ!?医療費とか言ってたけど…」

「あいつハンドル持ってねェ!まさか"体当たり"ってこっちゃねェだろうな!?の速度と巨体で突っ込まれちゃ船がもたん!ルフィ!お前魚の方いけよ!!」

「おお!よしきた!」


トブオライダーズはそのまま向かい、サンジの言う通り体当たりする気らしい。


「思い知れ!この速度で落下する巨体の破壊力は"隕石"にも匹敵する!!」

「やっぱり曲がる気ねェぞ!!」

「破壊力が増すのは飛んでるお前も同じだ!」


ルフィとサンジは飛び上がり、向かってくるトビウオをルフィが膨らみ止め、サンジが金棒を振り回すトビウオに乗っている男を蹴り飛ばす。
トビウオはそのままサニー号へ落ちてルフィは夕食にする気満々だった。


「やっぱり一筋縄じゃいかねェな、この一味!!」

「わっ!!」


トビウオライダーズがウソップへ襲い掛かるもウソップに避けられるが、周りを見渡すと数多くのトビウオが飛んでいた。


「気がつきゃ結構な数飛んでるぞ!一体何匹倒せば終わりなんだ!!」

「乗りて〜〜!!くそ〜!さっきのでおれが諦めたと思うなよ!!」

「諦めなさいよ!もー助けないからね!!」


溺れて濡れた体を吹く事せずブルックは何かに耐えるように体を震わせ跪いていた。


「何て事ですか……私!"麦わらの一味"における初陣!!お役に立たねば男の名折れ!」

「おう、どうしたブルック?」

「あのトビウオ!何騎減らせます事やら…不弁ながらもこの手並の程…ご覧頂きます!!とうーーーー!!」


ブルックは顔をあげマストを飛び越しトバイオリンを構えビウオへ向かう。


「うお!」

「すげー!ジャンプ力!!」

「何だ!?あのガイコツマスク!一突きにしてやる」


ブルックは槍をつこうとしたトビウオライダーズ達を"眠り歌・フラン"で眠らせるのだが、何故か味方のルフィとチョッパーガ眠ってしまった。


「ヨホホホ!音楽は力です!失礼!!」

「どわーー!!寝てたァ!」

「あの野郎!?今の何だ!何か汚ェトリック使いやがったな!!」

「ヨホホ!トリックじゃありません!"ミュージック"!!」


眠った敵を仕込み刀で海へ落とす。
ブルックはそのまま自分の軽さを利用し海を走っていた。
敵を倒したブルックを見てルフィは再びトビウオに腕を伸ばし、後ろに乗るが運転手は眠ってしまっていてそのまま舵が効かず建物の屋根を突き破って入ってしまった。



「うわ!あの野郎ヘッドの部屋に!!」


トビウオライダーズのリーダーの部屋だったらしくトビウオライダーズ達は慌てだす。


「う…いてて……… ん?」

「………………」

「……あ!!?」

「見たな…?」


ヘッドの部屋に突っ込んだルフィは仮面を外した男の素顔を見て目を丸くする。


「あ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!お前っ!!」

「おれを…知ってるよな…!」


男は銃を手にし、立ち上がる。

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