「食糧を運べー!どんどん運べーーー!!生でもいい!量だ!量!!」
「急げ!近くに置けばいい!!」
ルフィが起きてからが大変だった。
大食いを通り越すルフィは数日ろくに食べていないのもあり、ありえないほど食べる。
「すげェ!!アリ地獄みてェに飲み込まれてく…」
「いつまで食い続けるんだしかし…」
「このペースでかれこれ30分は食ってるぞ…!」
ルフィはそのままカマーランドの数日分の食糧を食べつくし、落ち着いたのかゆっくりと姿を現す。
「は〜〜〜〜…」
「出てきた…!」
「あァ〜〜…」
「ル、ルフィ…?」
「何だあの生物…!」
「人間の姿じゃねェ…!!」
姿を現したルフィはお腹だけが異様に膨れていて他はやせ細っている状態だった。
だがルフィはすぐ栄養を体中に行き渡らせ元の姿に戻る。
「ん治ったァ〜〜〜〜〜〜!!!」
「ルフィっ!!」
「うおおおオオ〜〜!エネルギーを吸収したァ〜!!」
「何てやつだお前は!人間じゃねェ!!」
声を上げるルフィにアスカは飛び込むように抱きつく。
囚人達はアスカごとルフィを胴上げしだした。
「あのマゼランの猛毒受けて生還するなんて!!何てやつだ!」
「たった20時間で猛毒に勝った!!とんでもねェ奇跡だァ!!!」
「バカー!ルフィのバカ!!!」
「アスカ!無事だったのか!よかっ……ごはッ!!!」
「「「ぎゃ〜〜〜〜!!!!麦わら〜〜〜〜〜!!!!!」」」
「何事ダッチャブル!!!?」
胴上げされながらルフィはアスカとの再会を噛み締めようと抱きしめるもアスカのウサギパンチに壁に叩きつけられてしまった。
突然の事に囚人達とイワンコフは目を丸くする。
胴上げの上から降りたアスカは怒った表情を浮かべツカツカと痛がるルフィへ近づいていく。
「いってェ…!何すんだよ!アスカ!!」
「何すんだはこっちのセリフ!!!よくも私を置いて死のうとしたわねっ!!!!」
「だってしょうがねェだろ!?あいつにおれたちが勝てるわけないんだから!!!だったらおれ達のどっちかがアイツを引きとめてその間にエースを助けるしか方法はねェじゃねェか!!」
「お前はアホか!!!アホなのか!!私がアンタみたいに生命力あるわけないじゃん!!!エースに辿り着く前に私が死んどるわ!!!!私を引きとめ役になれば今頃エースは自由だったのに!!!!バカルフィ!!!」
「バカそっちだ!バカアスカ!!!おれよりお前の方が確実にエースを助け出せた!!」
「はァーーー!?私よりあんたでしょうが!!!あんたの方が強いのに何言ってんの!?」
「たしかにおれは強ェがこういうのはアスカの方が得意だろ!!ウサギになって油断させた隙にエースを助ければよかったんだ!!」
「バカ!!ヴァッカ!!!こんな監獄に可愛い白ウサギがいること自体おかしいことなの!!猛獣でもないのに普通の動物なんてゴキブリとかネズミしかいないのよ!?ここは!!」
「猛獣ならお前あってるじゃごふぁ!!」
「
あ、ごめん。聞こえなかった…もう一回言って?私がなに?あ?」
「ご…ごめんなぱい…アスカは可愛い子ウサギでふ……」
幼馴染同士の口喧嘩はアスカのビンタにて終了する。
その時囚人達は2人の力関係を知り、アスカに逆らわないようにと心に決めたという。
イワンコフは短時間で毒に打ち勝ち、喧嘩するほどの体力があるルフィを見て唖然としていた。
「奇跡……奇跡の度を越えてるわ…」
「よがった…」
腫れた頬を押さえていたルフィはボン・クレーに気付き笑顔を浮かべた。
「ボンちゃん!無事だったか!!」
「バカね〜〜い!ジョーーーーダンじゃないわよーーーーーーう!!!!それはコッチのセリ…」
声を上げるボン・クレーだったが途中で気を失い倒れてしまい、2人はボン・クレーに駆け寄った。
「ボンちゃん……!おい…!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」
「ボンちゃん!」
「過度な疲労よ…ケガのせいじゃない」
「あ、イワちゃん!」
「「「イワちゃん!?」」」
「生きられた!おれ達の事助けてくれてありがとう!!」
「礼を言うなら……そのMr.2ボンボーイとバニーガールに言うんだね………!」
「!」
「ヴァターシは能力を使って少々力を貸したに過ぎナブル…だがそいつらはね…何時間も何時間も…何時間もノドが裂けて血を噴いてもずっとここで苦しむヴァナタと共に苦しみ頑張れと……生きろと叫び続けてた……!ヴァナタが命を取り止めた事に何の影響もなかったとは思えない!!」
「そうか…!!」
イワンコフの言葉にルフィは微かだがレベル5での記憶を思い出す。
「ボンちゃんありがとう!!恩にきる!!アスカも!ありがとうな!!!」
「もう私を置いていかないでね!」
「ああ!」
笑いあう二人にいつの間にかイナズマがルフィの衣服を手に近づいてきた。
「帽子と服だ。キミはまだ命を取り止めただけ…あと数日は体を休めなければ本当の回復とは言えないぞ」
「そんな時間ねェよ!だいぶ時間くった…悪ィけどお前らボンちゃん頼めるか!?後で迎えに来るから!!……わっ!」
「あ!ルフィ!!」
ルフィは倒れそうになるもアスカに支えられる。
「おいおいっ!」
「みろ!疲労は取れちゃいねェんだよお前っ!!」
「紙はまだ下向いてる!エースは下に…ん?そういえばここどこだ??」
「何だ?そりゃ」
ルフィはエースのビブルカードを取り出し紙が下に向いているのを確認する。
「ビブルカードじゃない…今復活したからには何が何でも兄の救出に行くんだろうね……まァヴァナタの命…勝手にすればいいけど…」
「イワちゃんは脱獄すんのか?ボンちゃんはおめェを助けたくてフロアを降りて来たんだもんな!」
「お…お、おめェ!?」
2人はイワンコフを見上げる。
「逃げ出すついでにエースの居場所教えてくんねェか!?」
「何を言ってんの?ボンボーイがヴァターシを助けに?ン〜〜フフ…あら、そうだったの…カワイイとこあるじゃない…でも気持ちだけ貰っておくわ。まだ脱獄する時じゃなッシブル!世の中の情勢は把握してる…『海軍』と『白ひげ海賊団』を中心に大きく世界は動こうとしているわね…でもあの男はまだ動かない!世界中の革命家達の"黒幕"、ヴァターシの同胞…"革命家ドラゴン"!!」
「ああ…おれの父ちゃんか」
「そう、ヴァナタの父ちゃんが軍を率いて動き出す時…ヴァターシは再びシャバへ飛び出し世界の流れに身を投じる!!今むやみに脱獄を試みてもシャバで大きく手配されるだっけャブル!…………父ちゃん!!!?」
「「「父ちゃんだとォ!!?」」」
「「?」」
ルフィの言葉にイワンコフ達は驚愕する。
イワンコフは驚きすぎて壁にめり込んでしまった。
「ヴ!ヴ!ヴァカおっしゃい!!ヴァナタがドラゴンの息子!!?息子がいたの!?」
「あ…コレ言っちゃいけねェんだっけな…まぁいいや!じいちゃん言ってたし!!…おれもよく知らねェんだよ。実は顔も知らねェしな!なあ!アスカ!」
「うん、1回も会った事ないよね」
2人の会話を聞き、驚きを隠せないでいるイワンコフは恐る恐る2人に声をかける。
「ヴァナタ達…出身はどこ……!?」
「"東の海"だ」
「!やっぱり……!!!」
イワンコフは昔、一度だけドラゴンが東を向いていた事を指摘したことを思い出す。
「イナズマ!!エースボーイの出航時刻をお調べ!!」
「ええ、すぐに!」
「ギリギリよね…!!ビブルカードが下を向いてるからまだ連れ出されちゃいない!!ヴァターシはこれから麦わらボーイとバニーガールとレベル6へ向かうわよ!!!」
「えー!案内してくれるのか!!でもレベル6!?5じゃねェのか!!まぁいいや!頼む!行こう!!」
案内してくれるというイワンコフに素直に喜ぶルフィとアスカ。
イナズマはエースの出航時間を調べに姿を消す。
「じゃボンちゃん!後でまた来るからな!!」
「麦わらボーイ!バニーガール!!ヴァナタ達今の軽々しく口にするんじゃないわよ!!」
「あァ、やっぱそうなのか…」
「おじいちゃんもなんか言っちゃまずかったって言ってたし…やっぱり秘密なんじゃない?」
「ヴァターシはヴァナタ達の父親の仲間!『革命軍』の幹部よ!!だからここに捕まってた!勝手ながらヴァナタをサポートする義理がある!!同胞の息子と娘を目の前で死なせるわけにはいかないわ!!ニューカマーランドの住人全員に伝えなさい!ヴァターシ達はこれからエースボーイを救出し!その後インペルダウンからの『脱獄』を試みる!!共に行きたい者達は死を覚悟し戦闘準備の上!ここで待機を!!」
「え〜〜!そんな急に!!」
「決断はいつも突然よ!」
「ん?ちょっとまって?娘って私??私はちが…」
「よーーーし!待ってろよ!エース!!今行くぞォォォ!……オォ〜…」
「あ!また!!」
娘と聞き、勘違いしているであろうイワンコフにアスカは訂正しようとしてもルフィが倒れてしまい、それにイワンコフがルフィに"エンポリオ・テンションホルモン"を撃ったためテンション高くなったルフィに邪魔され訂正できずにいた。
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