(264 / 293) ラビットガール (264)

ルフィ達はレベル5へ戻ってニューカマーランドの住人達と合流する。


「準備はいい?」

「寒ッ!」

「寒い…!」

「1階の『正面玄関』まで辿り着けたとして…!問題は外に出た後!周りは脱出不可能の"カームベルト"…!海軍本部へ向かう為にはそこで軍艦を一隻奪わなければならナブル!単純に必要なのは頭数よ!味方を増やす必要がある!!正直な話…今これだけ人数がいても捕まらず1階へ辿り着ける者はひと握りよ!!捕まったらひどい拷問……!だからいい!?少しでも生き残る確率を上げるにはレベル5から1にかけて囚人達をどれだけ解放できるかにかかっティブル!!走りながら鍵を奪い解放する!このインペルダウンに未だかつてナッシブルな大パニックを起こサーブルのよ!!!」

「ウォオオオオオオオ〜〜〜!!!」


吹雪が吹き荒れる中囚人達の雄たけびが響く。


「さァ行くわよ!麦わらボーイ!!バニーガール!!」

「もう先に行きました」

「自由か!ヒーーハー!!!すぐに追うわよ!キャンディーズ!!」

「待って!誰か〜!!!」


ルフィ、アスカ、クロコダイル、ジンベエは待ちきれないと先に行ってしまったらしい。
するとボン・クレーがいつも以上に回って駆け寄ってくる。


「止めて〜〜〜〜〜!!オェ〜!」

「テンションホルモン効きすぎだよ!!!」

「続け〜!!!」


4人の後を追いかけるイワンコフ達。
その頃、ルフィ達はレベル5からレベル4への階段を上がっていた。


「今朝10時前処刑は午後3時!!その時刻には処刑を必ず執行される!!"白ひげ"のオヤジが来るとすればその何時間も前に仕掛けるハズ!!エースさんはもう海の上!!戦いはいつ始まってもおかしくない!」

「3時まで殺される事はねェんだな!!とにかく!まだまだチャンスはある!!」

「フン…」

「!」

「扉なんざ無意味…この右手は乾きを与える」


クロコダイルが足を砂にしてルフィ達の先に向かう。
そして右手を扉に当てて扉を砂に変える。
扉の向こうには獄卒達が並んで迎え撃っていたが、4人の威圧感に押され気味だった。


「き…来た!!」

≪こちら『レベル4』!『レベル6』より逃れた囚人七武海ジンベエ!侵入者モンキー・D・ルフィ!冷酷ウサギのアスカ!元七武海クロコダイル!現れました!!応戦します!≫


4人は多勢の獄卒達に臆す事無く敵を見渡す。


「焦熱地獄か……」

「暑ィ」

「撃て!!」


銃声が鳴り響く中、各自銃弾を避ける。
クロコダイルは自然系なため受け流し、そのまま獄卒達をミイラにさせ、ルフィは腕を伸ばし、ジンベエは魚人空手をかけ、アスカは下僕ウサギを放った。
4人にその場に居る大半は倒されてしまっている。


「3億と1億のルーキーに"七武海"が二人もいるなんて!!」

「だが怯むな!援軍が来るまで何とか数で持ち堪えろ!!」


4人は援軍を待つつもりも毛頭ないため、敵の数を減らしていく。
クロコダイルが元部下であるMr.1ことダズを解放して暫くするとイワンコフ達も合流する。


「麦ちゃ〜〜ん!ウサギちゃ〜〜ん!」

「ボンちゃん!"テンション"やって貰ったか!!」


気を失っていたボン・クレーが回りながらルフィとアスカの元へ駆けつけてくる。
元気すぎるボン・クレーに2人は顔をほころんだ。


「んモーー!!絶好調よーーう!!!んげ!何でアンタいんのよう!Mr.1!!」


ご機嫌そうにしていたボン・クレーだったがダズを見て驚いていた。


「………」

「誰だコイツ」

「さあ?」

「アラバスタでハラマキちゃんに敗けた奴よう!」

「そうか、おれ知らねェ奴だ!」


負けた、という言葉にダズの額に青筋が立つ。
その後数を増やしていくルフィ達に看守達も獄卒達も手も足も出ず、ルフィ達はレベル4の灼熱地獄まで進んでいた。



「カニちゃん!!レベル3へ行く階段どっちだ!?」

「左だ!!」


ルフィ達はレベル3へ行く階段の方へ橋を渡り、ニューカマーランド達は新たに味方を増やす為、奪った鍵で檻を開ける。


「うわっ!くそォ!!ブルゴリだ!!」

「ぐわああああ〜〜〜〜〜!!!」


すると駆けつけてきたブルゴリが囚人達に襲い掛かってきた。


「暴れろ!ブルゴリ!!」

「サルデス牢番長!頼みます!!ブルゴリ!あの顔巨大化オカマ王もやっつけてくれ!!」

「巨大化じゃナショブル!!"顔面成長ホルモン"!!!」


顔面成長ホルモンを注入して顔が大きくなったイワンコフにブルゴリが襲いかかる。


「ブルゴリ!やっちまえ!!」

「"ヘ〜ル!ン〜ヌウィ〜〜ンク"!!!!」


しかしブルゴリ達はイワンコフのヘル・ウインクに倒されてしまう。


「えーーーーっ!!?ブルゴリ軍団が一撃でのされた!!!」

「ヒーハー!!」

「意味がわからん!何だアレは!!」

「麦わらボーイ!バニーガール!!」


イワンコフはすぐ傍で戦っていたルフィとアスカに声をかける。


「ヴァナタ達立ち止まっちゃダメよっ!!後ろの事はヴァターシ達に任せて!どんどん前へ!!どんどん上へ!!進みなさい!お行き!」

「うん!わかった!!ありがとう!!」

「イワちゃん達も気をつけて!!」


言われた通り先へ進もうとするも背後から囚人の悲鳴が響き振り返ると獄卒獣とサディがすぐそこまで来ていた。


「獄卒獣だァ〜〜〜!!!」

「3人もいるぞ!」

「やったァ!援軍だァ!!サディちゃん達が来た!!」

「ルフィ君!アスカ君!行くぞ!!わしが補佐する!陸上戦ではわしなど余り力になれんが…!」

「そうか?充分強ェのに!」


イワンコフやイナズマがいるからとルフィは先に進む事を選ぶが獄卒獣は囚人達を倒し続け背後から悲鳴が耐えない。
見かねたルフィ、クロコダイル、ジンベエが獄卒獣を倒してしまい、囚人のかわりにサディの悲鳴が響き渡った。


「もうダメだァ〜〜〜〜!!獄卒獣達がやられちゃあ止めようがねェ〜〜〜!」

「進めー!『レベル3』への扉は近いぞ!」

「突き進めー!もう恐いモンはねェ!」


獄卒獣達が倒れた事に気を大きくした囚人達はそのまま突っ走る。
だが目の前には獄卒長のサディが立ちはだかっていた。


「獄卒長サディだ!」

「構わねェ!押しのけろ!!」

「おだまり!サディちゃんとお呼び!!」


サディは向かってくる囚人達にムチを振る。


「よくも私のかわいいん〜〜!しもべ達を!!!」


サディちゃんのムチに橋の真ん中が壊れてしまい、先にいけ難くなる。


「うわああァ!わァ〜〜〜〜!!」

「あんにゃろ…!」

「お待ち!ヴァナータ達は先へ進めと言ったブルわよね!?ヒーハー!」

「うわーっ!」

「わっ!!」


ルフィとアスカはイワンコフに投げられサディの後ろに着地する。
サディが2人に振り返る前にイワンコフが女になった姿でサディを蹴りつけるがサディにしゃがまれ、避けられる。


「道をお空け!エキセントリッカブル・ガール!!」

「ん〜〜!おだまり!!女になったイワンコフね!どっちつかずのアナーキスト!!」

「ンフフ!今は!!女の気分〜〜ん!ヒーハー!」


女のイワンコフをルフィとアスカは不思議そうに振り返る。


「アレ誰だ!?イワちゃんみてェな喋り方!!」

「双子??」

「2人とも!急げ!!階段は近いぞ!扉は私が開ける!!」


イナズマに急かされ再び階段へ向かおうとするもそこにはハンニャバルが立ちはだかっていた。


「ここが地獄の大砦!何人たりとも通さんぞォ〜〜〜〜〜〜!!!!!」

「うわああああああ!!」


ハンニャバルの持っている柄の両側に刃のついた薙刀に先に行っていた囚人達が斬り飛ばされる。


「何だアイツ!扉堂々と開けて…!」

「あいつ…!」

「ハンニャバル!この監獄の副署長だ!!」

「見よ!『レベル3』へ登る階段には千人の"監獄弾バズーカ部隊"を配置している!!貴様らに出口などないっ!!」

「うおーー!!副署長が薙刀"血吸"を持ってる!本気だ!!」

「じゃあ頼りになるぞ!強ェぞ!!」


ハンニャバルが応援に来た事で満身創痍だった看守や獄卒達の士気が高まっていく。


「か弱い庶民の明るい未来を守る為!前代未聞の海賊"麦わら"!署長に代わって極刑を言い渡す!!」

「どけ!」

「やだねーーーっ!!」


断ったハンニャバルは持っていた薙刀をくるくる回していくと次第に刃の部分に炎が纏い始める。
炎を纏った薙刀、"焦熱地獄車"でるルフィに襲い掛かる。


「どかねェならぶっ飛ばしていくぞ!!おれ達はエースを助けに行くんだ!」

「笑わせるな!そう簡単にぶっ飛ばされては副署長は務まらぬわァ!!」


ルフィはハンニャバルが振り回す薙刀を上手く避け、先に進ませないハンニャバルを"ジェットガトリング"で何度も拳を打ち付ける。
ルフィのジェットガトリングに血だらけになるハンニャバルだったが再び立ち上がって扉の前に立ち塞がった。


「まだまだァ〜〜〜!!!」


そんなハンヤバルに続けと看守や獄卒達が囚人達に向かっていく。
ハンニャバルはルフィにどんなに拳を叩きつけても倒れる事無く立ち上がる。


「ハ…ハンニャバル副署長!!もう立たないで…!死んじまいます!!」

「何を…貴様らシャバで悪名揚げただけの……"海賊"に"謀反人"………!!何が兄貴を助けるだ!社会のゴミが綺麗事ぬかすな!!貴様らが海へ出て存在するだけで…!庶民は愛する者を失う恐怖で夜も眠れない!か弱き人々にご安心頂く為に凶悪な犯罪者達を閉じ込めておく!ここは地獄の大砦!!それが破れちゃこの世は恐怖のドン底じゃろうがィ!!!出さんと言ったら一歩も出さん!」

「副署長……!」


ハンニャバルの言葉に看守達は涙を流す。


「おれはエースの命が大事だ!!だからどけ!」

「………!…バカには何を言っても…」

「ふ… 副署ちょ……!!」


部下たちが呼んでいるのに気付き、ハンニャバルは振り向くと黒い何かに部下たちが引きずりこまれていた。


「!?…な!……ん!?おい!!どうしたお前ら!!バズーカ部隊!!!え!?」

「やめときな!」

「!?」

「正義だ悪だと口にするのは!この世のとごを探しても…!!答えはねェだろ!くだらねェ!!!」


その声の主に気付いた時には目の前に足が迫っていた。
そしてハンニャバルはその突然現れた男に地面に蹴り付けられる。
男を見たルフィが目を丸くする。


「あいつは…!ジャヤで会った…!!」

「ルフィ知ってるの?」

「ほうほう!コリャすげェ面ツが揃ってやがる!!何か取り込み中だった様だな…ゼハハハ!」

「ティーチ!貴様がなぜここにおるんじゃ!!!いやァ…今は"黒ひげ"と呼ぶべきか…!!」


会った事のない人物にアスカは首をかしげ、ジンベエはその男、ティーチを睨みつける。


「ジンベエ……ハハ!オイオイ…物騒だな…その拳はひっ込めて貰おうか!そういや、おめェはエースと仲がよかったな…だがおれを恨むのはお門違いだ!」

「"黒ひげ"?」

「?」

「お前が"黒ひげ"!??」

「え…?なに??」


エースの事は隠れている間の看守から盗み聞きした為エースを捕まえたのが黒ひげだとは知らず、ルフィが怒り出す事に戸惑うアスカ。


「んん?そういや名乗った事はなかったな…ゼハハハ…!!久しぶりだな"麦わら"ァ!!おれも驚いたぜェ!お前が我が隊長エースの弟であの黒蝶の弟でもあったとはな!!フフ…ここにいていいのか?もうすぐ始まるぞ…お前の兄貴の『公開処刑』がよ…!ゼハハハ!!」

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