アスカの服も決め、着替え終え外に出て他のメンバーを探しに行こうとしたその時、外がなにやら騒がしくなりルフィ達はふと外へ振り返る。
「ムッシュ〜〜!!大変です!!」
「どうした!!」
「何かが起きます!!」
外へ目を移せば慌しく人が往来し、悲鳴に似た声も上がっていた。
様子が可笑しい人魚達にブルックは首をかしげていた時、警備員が慌しくパッパグへ駆け寄る。
しかし何を言っているのか分からずただ何かが起こると言うだけだった。
「何かで分かるか!!何の話だ!」
「だ…!だって!!見てください!上空に…竜宮城からあの方が!!」
「なに…!?」
落ち着きのない警備員を一喝するパッパグだったが、それでも落ち着かない警備員の言葉に外へ出て空を見上げる。
そこには目を疑うようなものがパッパグや他の魚人達の視界に映し出されていた。
「あァ〜〜ッ!!」
「あの方がなぜこの下海へ!?は…初めて生で見た!」
ケイミーも外に出て空を見上げれば驚愕した表情を浮かべる。
ルフィ達も釣られるように空を見上げたのだが、そこには1匹のクジラのようなものがシャボンをつけてふよふよと泳ぐように浮かんでいた。
「何だアレ…くじら?」
「あれ…だれか乗ってない?」
肉眼で確認できるほどの距離にクジラが近づけばそのクジラの上に誰かが乗っているのが見える。
それは巨大なくじらにも負けない巨体を持った男の人魚だった。
「ほっほっほ!ネ〜プチュ〜〜ン!」
「ホエ〜〜ル!」
よく分からない掛け声を上げて豪快に笑うその男の魚人はざわめきの中ゆっくりと自分を見上げるルフィ達の前へと降り立つ。
その大きさはやはり遠目で見た通り大きく男が地に降り立っても見上げなければならないだろう。
「でっけー男の人魚だ…コリャ…」
「女性がいいですよねー、人魚は。」
「けったいなもじゃもじゃのおっさんだなー」
「毛深くてキモ…」
「くじらかわいい!」
「失礼だぞ!!お前らァ!!っていうか特にウサギ!!平伏せエ!!」
チョッパーぼような毛深い"動物"は大好きなアスカだが、やはり下半身が魚でも毛深い"人間"は生理的に受け付けないと眉を遠慮なく顰める。
好き勝手感想を述べるルフィ達、特にアスカにパッパグは声をあげルフィ達を咎めた。
周りも戸惑いが隠せず、人間に男が用があるのだろうかと戸惑いながら隣に居た魚人や人魚と顔を見合わせる。
「おいメガロ!この者で間違いないんじゃもんな?」
男は自分を見上げる人間を見下ろしていたのだが、ふと後ろへと目線を移す。
そこには男の背後からサメが現れる。
サメの姿に面識のないアスカは怪訝そうに小首をかしげ、ナミは『あ!』と声をあげ、海中で見たことがあると呟く。
サメは男の問いかけに何度も頷いて見せ、その頷きを見た男は『ふむ…』と呟きサメから人間…ルフィ達へと目線を戻す。
「おい!"麦わら"の人間達!おぬしらを竜宮城へ招待するんじゃもん!!」
「りゅりゅ…!!りゅ…!!竜宮城〜〜!!!?」
男の言葉に人間のルフィ達を除くその場の者達が声を揃え驚きの声を上げた。
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