(20 / 274) ラビットガール2 (20)

「ウソップちん!ナミちん!ブルックちん!アスカちん!これ以上逆らったら本当に罪になっちゃうよ!!」


ケイミーは目の前の光景に顔から血の気を引かせ真っ青にさせなる。
ケイミーとパッパグの目の前には数多くの兵士達が転がっている。
その中心にはアスカ達が立っておりその手には武器を持っている。
アスカは武器は持たず、2匹のウサギの耳を両手で掴みその周りにはファンティグポーズし華麗にステップを踏み拳を何度も前に繰り出す二足歩行を普通にしているウサギ達がいた。


「しかし大人しくする理由がありません!ケイミーさん!」

「逆らわねェと捕まるだけだ!理解不能の因縁フッかけてきやがったのはコイツらだぞ!?未来におれ達が何をしようがそれを理由に今捕まってたまるか!!」


ケイミーの言葉にウソップが答える。
あれからルフィの行動力の速さには困ったものだとアスカ達は溜息をついていたのだが、突然兵士達が占いで自分達がこの国を滅ぼすと言って因縁を吹っかけ捕まえようと襲ってきたのだ。
意味も分からず襲ってくる兵士達に抵抗するのは仕方ないことだとはっきりと答えるウソップにケイミーは『そんな〜!』と困ったように声を零す。


「お望みならいくらでもお相手致しますが…」

「楽しみにしてたのに…竜宮城のお酒…」

「ねえ、ナミ…これ脱いでいい?動き難いんだけど…」

「ダメよ!何言ってるの!!」


仕込み刀を鈍く光らせながら脅しのように見せるブルックに続き、王宮のお酒を楽しみにしていたナミは溜息をつき、そんなナミにアスカがワンピースのスカートを上げてレギンスを差しながら脱ぎたいとナミに聞く。
勝手に脱いだらナミに怒られるのだ。
普段はアスカの方が力関係としたら強いが過保護モードと化したナミには流石のアスカも勝てず勝手な事は出来ない。
やっぱりナミからは『レギンスを脱ぐですって…!?パンチラなんて許さないわよ!!』とダメだと言われアスカは『ちぇ…』と唇を尖らせ拗ねたようにナミから顔を逸らす。
しかしナミは知らない…パンチラどころかもろ見えな事を…アスカはパンツを穿かない主義な事を…
多分知ってしまったらアスカは一生動きずらい服を着させられるだろう。


「数々の事件を起こしてきた一味だ…!さすがに船長不在でも相当強い…!!」

「ひるむな兵士達!見ろこれこそが予知された未来の序章だ!!必ず仕留めよ!!この国を守るのだ!!」

「よく言うぜ!お前らが仕掛けて来なきゃおれ達が暴れることもなかったろ!!」

「そうよ!未来がなんだか知らないけどこんな状況に追いやったのはあんた達じゃない!!!」


アスカは声を上げて左大臣に怒鳴りつけた。
アスカはナミにレギンスを脱ぐことも足をウサギにする事も許されずいつもの動きが出来ずイライラしていた。
それに同調しているのか、アスカが出したウサギ達もまるで猫のように牙を向きシャー!!自分達を囲む兵士達に威嚇する。
兵士達は見た目とのギャップに怯み1歩後ろへ下がった。
海の海獣である海兎もウサギといえばウサギだが、どちらかといえば今目の前にいるウサギの方が恐ろしく見える。
…否、この悪魔のウサギ達の主であるアスカの方がもっと恐ろしいだろう、とウサギ達から自分達に八つ当たりをするアスカへ目線を移し誰もがそう心の中で呟いた。


「ネ、ネプチューン様!お力を!!」

「う〜〜む………未来予知などで…人を捕らえてよいものか……考える時間が欲しいんじゃもん!したがって一旦捕まってくれいお前達っ!!」

「!――これは手強いっ!!」

「馬鹿じゃないの?嫌に決まってるじゃん、そんなの!」


ゴゴゴ、と八つ当たりする気満々のアスカに押された兵士達は後ろにいた国王へ振り返る。
ネプチューンは腕を組み占いで未来を見たというだけの結果で人を捕まえてもいいのかずっと悩んでいた。
しかし、もし本当だったとしたら見逃せないと一時牢にいてもらうことを選んだ。
三叉槍を構えるネプチューンに同じような武器を持つブルックが表情と気を引き締め刀を構え直し、その近くでアスカがギロッとネプチューンを睨み上げる。
しかし…



「―――!!」



三叉槍をアスカ達に向け、突きつけるように向けたその時、カキン、と甲高い音がその場に響き渡った。


「ゾロ!!」

「お前…!牢獄にいたんじゃ…!?」

「祭囃子が聞こえてきたんで出て来た!」


一瞬にしてネプチューンとアスカ達の間に入りネプチューンの三叉槍を刀二本で止めたのだ。
ゾロがネプチューンを止めたのを見てブルックは構えを解きアスカはゾロの姿に溜息をつき肩をすくめ腰に手を当てる。
ウソップとナミもゾロは捕まえたと兵達から聞いたため目を丸くさせていた。

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