子供達は可哀想だが大きな体を持つ子供だけ鎖で括りつけた。
子供に弱いナミやチョッパーは戸惑っていたが、大きな子供ほど力は強く暴れられたら自称戦力外だと口語する3人では歯が立たないと思ったのか渋々受け入れた。
結局はゾロ達もこの場にはおらず、ナミ達もローに会わないかぎりは元には戻れないため、この島から出ることは出来ずにいる。
だからMに会うという選択肢は自然と候補として上がっていた。
◇◇◇◇◇◇◇
「ルフィ!やっぱ今の音爆音だろ!!」
暫くルフィ、アスカ、チョッパー(フランキー)、ロビン、ウソップは下山していた。
船の事もあるため下山をまず選んだ。
周りの状況・位置なども兼ねているためルフィとアスカ以外は注意深く辺りを見渡しながら下山していたが、ウソップの耳にドカーンという小さな爆発音が届いた。
ハッとさせ後ろを向けば煙が上がってるなどもなく、気のせいだとルフィ達にいわれたため違和感こそあったが気にも留めていなかった。
しかしまた二度目の爆発音にウソップは声を上げる。
「どう?アスカ、フランキー」
「…うん…小さいけど、ウソップの言う通り爆発音が聞こえる」
「おれも聞こえるぜ。」
ウソップは聞こえてもロビン、ルフィ達は聞こえない。
そのため動物の体に入り込んだフランキーと動物系の能力者であるアスカに聞こえるか調べてもらった。
すると動物の聴覚にも聞こえる程度の音がまた、響き、二人の言葉にロビンとルフィもやっと信じたようである。
ウソップが聞こえたのは恐らく怯えすぎて五感全てが研ぎ澄まされていたのだろう。
「私達が来た方向よね…」
「この足跡の奴と関係あんのかも知れねェ!」
ふと、ロビンがアスカがうさぎの耳を向けている方向へ振り向けば、そこは自分達が来た道の方向…ナミ達がいる場所だった。
チョッパー(フランキー)が下を見れば、釣られてウソップ達も下を見る。
そこには雪が積もっている真っ白い地面に自分達が寝転がっても余るほどの大きな足跡が残されていた。
それはまるで雪男のような…
「なんかいるのは間違いねェ…!獣みてェのが2匹!!」
その足跡はずっと下山に続いており、足の向きを見ると下山から上へ上っているようだった。
そして人気がないこの島で考えられる向かったであろう方向は…――
「戻ろう!!ナミ達が危ねェ!!」
アスカ達が考えるよりもルフィの決断の方が早かった。
◇◇◇◇◇◇◇
ルフィの言葉にウソップ達は急いで走る。
雪に足を取られるが仲間の危機かもしれないこの状況では構っていられなかった。
下山してそう長い間時間は経っていないため、走ればすぐにナミ達がいる場所へとついた。
そしてやはりそこから爆発音と煙が立っており、ルフィ達は更に走る速さを早める。
「うおい!!やっぱり見ろ!!あの場所から爆煙が…!!」
「ナミ〜〜!!チョッパー!大丈夫か〜〜!!」
何者かに襲撃されているであろうナミ達の名を叫び、ルフィは無事を確認しようとした。
敵、と言えばルフィ達が遭遇したローの能力で下半身が動物となっている男達、そしてナミ達が出会った羊人間。
ルフィ達はそうだと思い込んでいた。
しかし…
「おい!!スコッチ!!あまり撃つとここが崩れてガキ共が死んじまう!!外見ろ!!船長が帰ってきた!!奴らが先だ!!」
「…ああ」
襲撃してきた敵…それはルフィ達の予想を外れた人物だった。
ナミ達がいるであろう場所から更に爆発音と共に爆煙が上がる。
さらに屋根代わりにしていた瓦礫の上に人とは思えないほどの巨大な人影が座っており、ナミ達のいる場所にも1人座り込んでいた。
流石のルフィもそれを見てアスカと繋いでいた手を離し走る速さを上げる。
アスカもルフィの手が離れ上着を脱ぎ捨て能力を出し走る速さを上げた。
屋根にいた大男はカチャリとこれまた体にあわせたライフルをルフィ達に構え、そして…大きな音を立て放った。
大砲とも劣らないその威力にルフィとアスカは同時に反対方向に回避し、攻撃を交わした。
ひゅ、と吹雪きを切る音がアスカの耳に届き、アスカは雪を滑るように着地する。
着地し顔を上げたその瞬間、
吹雪きの中に、大男達の姿はなかった。
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