シャッターを斬って別行動となっていたナミ(サンジ)、ゾロ、サムライ、ブルック、そしてサンジ(ナミ)、ウソップ、茶ひげが一斉に入ってくる。
全員茶ひげに乗っていたようで、茶ひげの尻尾には小さなドラゴンが噛み付いておりその尻尾にはナミ(サンジ)がしがみ付いている状態だった。
「シャッターぶった斬りやがった〜〜!!」
「ガスが入ってくるじゃねェかァーーー!!!」
シャッターを斬り入ってくる海賊達にG−5達は野太い悲鳴を上げる。
そんな野太い悲鳴などよそにゾロ達は中に入ってきた。
「お!下が騒がしい!アスカ!ゾロ達だ!」
「うん、みんな来たみたいだね」
「おう!!揃った!!おーし!!暴れるぞ!!!」
固まっていたルフィは下にいるG−5達の叫びを聞き復活した。
手すりから下を覗き込めば見慣れたクルー達と、茶ひげ、そして扉を斬り悠々と歩く侍こと錦えもんとゾロ達の姿にルフィは笑みを浮かべる。
いつものクセでアスカを手を振って呼び寄せ、アスカもまたいつものクセでルフィに呼ばれ向かおうとしたのだが、ローが手を離さなかったためアスカはルフィのもとへとはいけなかった。
「…………」
「…………」
目線をゾロ達に向けていたルフィだったが、一向に自分のもとに来ないアスカに気付きふと顔を上げて振り返る。
そこには困ったようにローを見上げているアスカと、自分を睨むように見つめるローが見え、その2人の間をお互いの手が繋いでいた。
ルフィはそれを見てモヤッとしたものを感じた。
黒いソレは初めてでルフィも表情を消しローを感情が読めない目で見つめ返す。
(あらあら…ふふ…)
3人の様子に気付いたのはロビンだけだった。
たしぎはG−5達の無事を見てホッとしており、ミコトは敵の手の中で、フランキーは現在サニー号のもとにおり不在。
スモーカーも見た限りでは恋愛関係は不向きだとロビンは見ており、必然と3人の雲行きが怪しくなっているのに気付いているのはロビンだけだった。
ロビンは3人の様子に愉快そうに微笑む。
別に昼ドラ展開を期待しているわけではない。
可愛い妹が巻き込まれるのはロビンとして面白くはないが、ルフィの珍しい独占欲にロビンは少し期待していたのだ。
――もしかしたらルフィがアスカを奪い返してくれるかもしれない、と。
ロビンは正直言って、2人の間を認めてはいるが、認めてもいない。
可愛い可愛い妹であるアスカの幸せを考えれば好いている男性と添い遂げるべきなのは分かっている。
しかし面白くないというのもあるが、もしかしたらアスカがローの船に乗ってしまうのではないかという恐怖もあったのだ。
だったら幼馴染であり船長でもあるルフィと恋に落ちてほしいと…勝手ながら姉としての想いもあった。
それにきっとルフィはアスカが降りるなど許さないのだろう。
もしかしたらアスカとローの関係を知ったルフィは許さないかもしれない。
だがアスカを自分達から奪うのだからローにはそれなりに頑張ってもらわなければならない。
だからロビンは手助けもフォローもせずあえて傍観に回ることにした。
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