「よし行くぞ『G-5』!!」
モネをゾロとたしぎに任せ、アスカとサンジ、そしてG-5の一行は先に進みナミ達を追って走る。
先頭をサンジが仕切り、その後ろにアスカとG-5が続く。
G-5はたしぎの言葉通りサンジとアスカと共に子供達を救出するため急いでいたが、急ぎながらも雪女であるモネから助けてくれたアスカへと声を掛ける。
「シーザーの他に"自然系"がいたなんて!!」
「おれ達じゃどうしようもねェっ!!」
「ウサギ!さっきはありがとうなっ!!」
「勘違いしないで。別にあんた達を助けた訳じゃないから。これ以上重傷人を出されたら私が使うウサギが減るだけだから。」
「ツンデレか!これが巷で噂のツンデレってやつか!!」
「
違うし」
「そうだ!!てめえら何勝手に勘違いしてやがる!!!アスカちゃんのツンデレがお前らなんかに発動するか!!アスカちゃんのツンデレはな!俺だけの!!そう!!この黒足のサンジだけに発動するんだ!!」
「
それも違うし!」
アスカは海兵たちの言葉を否定した。
アスカがモネから海兵たちを助けたのは、下僕ウサギをこれ以上減らされると戦闘に支障をきたすからであるが…それを海兵たちは『ツンデレ』発言にしか聞こえなかったのか、アスカのツンデレに『おお!』と感激の声があちこちから聞こえた。
自分はツンデレではないと思っているアスカは呆れた目を海兵たちに向け、そしてアスカのツンデレは自分のモノだけ!と断言しドヤ顔するサンジにも更に呆れた目を向ける。
そんなサンジに海兵たちは不満を訴えるがサンジは喧嘩腰に声を上げた。
サンジVSG-5のツンデレ対戦にアスカはツッコム気には更々なく、溜息をつきながら海兵たちと子供の喧嘩するサンジを追い抜き先頭に走る。
◇◇◇◇◇◇◇
「サンジ!!この先に子供とナミ達がいる!!」
暫く走っていると騒がしい声が前方から聞こえ、アスカはウサ耳を生やし音を拾う。
その音の中からナミ、チョッパー、ロビンの声を拾い、子供の声も拾ったアスカはまだ喧嘩しているサンジに先にナミ達と子供がいることを知らせた。
アスカの言葉にハッとさせたサンジは『なんかヤバそう!』という珍しくも焦り声を上げるアスカに喧嘩している場合じゃないと我に返った。
「子供達の声が小さくなった…!でも…なんかチョッパーが怒ってる…っ!!」
「マジかよアスカちゃん!!こりゃあ本気でヤバそうだな…!!急ぐ野郎どもォォ!!」
アスカの更に続いた言葉にサンジは足を速めた。
それに従いアスカも足を速め、海兵たちはサンジの言葉に『おー!!』と一斉に声を上げ気合を入れて足を速める。
「ガキ共が止まってやがるぞ!!行け〜〜!!」
走るスピードを上げたおかげか、案外早くナミ達がいる場所へとつくことができた。
肉眼でもナミ達が確認できるところまで走ると、アスカ達の目の前では何故か子供達が立ち止まっているのが見える。
それをチャンスと見たサンジと海兵たちはそのままの勢いで子供たちを取り押さえていく。
しかしサンジたちよりは少し冷静を保っていたアスカは立ち止まっている子供たちに疑問をいだく。
どうしても立ち止まっているというよりは困惑し立ち止まっているようにしか見えないのだ。
わーわー、と大の男よりも巨大な体を持つ子供を海兵たちはサンジの指示の下で動き一人につき何人もの海兵たちで取り押さえていた。
「暴力はないだぞ野郎共ォォーー!!取り押さえろォ!!多勢には多勢だァ〜〜っ!!」
立ち止まっていた子供たちは海兵たちに取り押さえられハッとさせた。
暴れ出す子供を海兵たちは何人かで何とか抑え込むことができ、それを見送りながらアスカはその場から飛び上がり一気にナミ達のところへ飛び降りる。
「海軍!!」
「サンジくん!?」
「ナミ!ロビン!チョッパー!!」
「アスカまで…っ!」
ナミは突然現れたかのようなサンジと海兵たちに目を丸くし、そして目の前に落ち立ったアスカにも驚いて見せた。
アスカが『――っハ!お姉様のピンチッ!!』と言って茶ひげからどこかへ飛んでいってしまってから会っておらず、アスカの無事の姿を見てナミは安堵の息をついた。
「医療班前へ!!」
「「「イエッサー!」」」
「チョッパー!こいつら使え!注射くらい打てる!」
「え!?う、うん!」
どうしてアスカとサンジが海軍たちと一緒に行動していたかを問う前に、サンジが医療班を呼び出し、その医療班達を使えとチョッパーに医療班達を託した。
モンスターポイントを使ったチョッパーは全身疲労で暫くは動かないためロビンの腕に大人しくしており、チョッパーは敵である海兵たちを使えと言うサンジの言葉に戸惑いながらも、医療班に子供達に鎮静剤を打ってもらうよう指示する。
チョッパーの指示に海兵たちは従い、押さえつけられている子供へ次へ次へと鎮静剤を打っていく。
鎮静剤を打ち大人しくしはじめる子供達を見てチョッパーはホッと安堵しながらロビンに一番の重体であるモチャの所へ連れていってもらった。
「アスカ!無事だったのね!」
「ナミ達も」
海兵達が大きな身体のモチャを運び、苦しむモチャの上に乗りながらチョッパーはモチャを励ます。
それを見送っているとナミがアスカへと駆け寄り、アスカはナミに抱きしめられる。
ギュッと抱きしめ来るナミのぬくもりと匂いにアスカは少しだけ戦闘で張っていた気を緩ました。
「子供達も正気を取り戻し始めたし…急ぎましょう!R棟へ!」
海兵たちの援軍のおかげで子供たちは全員薬が抑えられ正気を取り戻した。
それを確認したナミはそう言って走り出し、アスカもロビンもその場にいた全員がナミに続きR棟へと走った。
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