(11 / 21) 頂上戦争 (11)

「エースは返して貰うぞ〜〜っ!!!」



ルフィは大将達に持っていたマストを投げつけ、青雉が凍らせる。
マストを凍らされたルフィは凍った瞬間手を離し"スタンプガトリング"で凍りついたマストを粉々にして大将達へとぶつける。
しかし自然系の能力者である大将に物理的な攻撃は向こうとなり、青雉は体が凍りとなり粉々になり、赤犬はマグマで体に当たる氷を一瞬にして溶かし、黄猿は光りとなり氷が素通りする。


「ふふっ」

「……………」


ミコトはというと今度は青雉ではなく、赤犬の背中に隠れ氷を避けていた。


「……女…なんでわしの背中に隠れるんじゃ……」

「だって、力使うの疲れますし…」

「じゃったらクザンの背中でもええじゃろうが…」

「あら、クザンさんは氷結人間…隠れてもわたくしが能力使うのは変わりありませんでしょう?」

「ボルサリーノ…」

「お猿さんも光人間ですから、クザンさんと同じです。」

「……………」


ニッコリと笑って言い切ったミコトに赤犬は黙ってしまう。
その隙を突いてルフィは一瞬にして大将を抜いて走っていく。
しかし…


「んん〜遅いねェ〜〜〜…」

「ぶっ!」


ギアで追い抜こうとしても光には勝てず、ルフィは黄猿に蹴り飛ばされてしまった。


「やれ!」

「はっ!」

「!!…エース〜〜〜!!!」


ルフィが飛ばされたのを見てセンゴクは処刑を続けようとする。
エースの首が取られそうになったその時、処刑をする海兵2人が何かに斬られて倒されてしまった。


「貴様……!!"白ひげ"に旧怨あるお前は我らに都合よしと思っていたが!!クロコダイル!!」

「……………」


その何かとは砂であり、センゴクは処刑台を睨みつけるクロコダイルを見下ろす。


「何だ…おれの出番じゃなかったよい…」


包囲壁の上にいたマルコが炎を小さくし、ルフィはクロコダイルの行動に目を丸くしていた。


「あんな瀕死のジジイ後で消すさ!その前にお前らの喜ぶ顔が見たくねェんだよ!!」


そう呟いた瞬間クロコダイルの首が飛び、砂になって地面に落ちる。


「……………」

「オイオイワニ野郎……!」

「ドフラミンゴ!!」


突然の事に海兵達は唖然とし、ドフラミンゴの登場に驚く。


「てめェおれをフッて"白ひげ"と組むのかァ?嫉妬しちまうじゃねェかよ…フッフッフッ!!!」

「おれは誰とも組みはしねェよ…」


顔が完全に戻った瞬間、クロコダイルとドフラミンゴが戦い始める。


「ワニのやつ…」

「ルー君」

「!!」


クロコダイルの行動に気を取られつつもエースの救出にルフィは再び走りだす。
その前方には姉であるミコトが立っていた。


「ね、姉ちゃん!!!」

「お戻りなさいな、ルフィ…あなたじゃエースは救えないわ」

「お、おれはエースを助ける!!!アスカも同じ気持ちだ!!だからおれ達はここにいる!!敵が強いとか弱いとか関係ねェ!!!そこを退いてくれよ!姉ちゃんっ!!!」


ルフィもミコトとは戦いたくないのか必死に退くように訴える。
だがミコトは首を振るだけでルフィは眉をひそめた。


「じゃあいいよ!!」


ルフィは攻撃はしないものの、ミコトを追い抜こうとギアを使い一瞬で抜くが…


「強くなったわね、本当…」

「!!」


ルフィのスピードを上回る速さでミコトはルフィの前に移動し、ルフィの両腕を掴む。
ルフィは急には止まれずミコトの豊満な胸に顔を埋めた。


「ぷはっ!」

「ごめんね?」

「っ!」


やっと姉の胸から顔を出したルフィだったがミコトの謝罪と共にヒュッ、と音をさせ、反射的に後ろに避ける。
ミコトはルフィの顎を狙うように長く美しい足を上げるがルフィがゴムなため、避けられてしまった。


「甘いわね、ルフィ」

「ぐっ!!!」


足が届く範囲になため、ミコトは上げている足でルフィの横顔を思いっきり蹴る。
蹴った瞬間手を離したのでルフィは横に吹き飛ばされてしまった。


「ハァ…ハァ……!」

「…………」


吹き飛ばされて地面に叩きつけられようともエースを助ける為とルフィは立ち上がり走り出そうとした。
しかし今度は青雉が現れ氷の刃に刺されてしまう。


「お前のじいさんは恩人だが…仕方ねェよな…男一匹選んだ死の道」

「痛ェ!畜生!!」


それをミコトは眉1つ動かさずルフィと青雉を見ていた。
青雉が止めを刺そうとしたその時、マルコが炎をまといながら青雉を蹴り飛ばす。


「あれは…!1番隊隊長!マルコ!!」

「3人の侵入を許した!!能力者は包囲壁を越えて来るぞ!」

「元帥殿!湾内の海賊達が妙な動きを!!」

「!」


次々と侵入してくる能力者達に眉を潜めていたセンゴクに海兵が海賊達の動きを報告する。


「オーズに向かって海を渡れェ〜〜〜!!!」

「何が何でも広場へ上がるんだ!!」


湾内では海を泳ぎ渡ろうとした海賊達が泳いで向かってきていた。


「海賊達がヤケになった!包囲壁の穴を守れ!!」

「船も足場も失い逆上したか!バカな海賊共め!!格好の標的だ!撃てェ!!!」


撃とうとしたその時、海から空気の泡が上がってきて突然もう一隻の船が現れた。


「しがみつけェ〜〜〜〜!!全員船に乗り込めェ!!」


海賊たちはその船に全員乗り込む。


「まさか!船が!」

「コーティング船がもう一隻現れました!!」

「しまった!ずっと海底に潜んでたんだ!!」


海兵達は突然の船に驚いていた。


「…!…何…!?」

「まあ…」

「ウチの船が出揃ったと言った憶えはねェぞ…!!」


センゴクの驚きを見て白ひげは愉快そうに笑う。
ミコトはいつもの調子で本気で驚いているように見えず、しかし目を丸くして頬に手を当てる。


「"パドルシップ"です!!突っ込んで来ます!!」

「撃ち沈めろ!モビーディックの様に!!!」

「違う!船じゃない!!オーズを撃てェ!!」

「え!?」

「もう遅い!!」


気付いたが一歩遅く、船の先端をオーズは掴む。


「行ぐどみんな!」


オーズはそのまま船を持ち上げ広場へ侵入させた。


「包囲壁内へ侵入を許しましたァ!!」

「やられたな!わずかなネズミの穴一つ!!抜け目なく狙ってきおった!!!包囲壁はわしらの障害になりかねんぞ!!!」


失態に舌打ちをし、センゴクは白ひげを睨みつける。


「広場に入ったぞォ〜〜〜!!!」

「エースを救え〜〜〜〜っ!!!」

「海軍本部を攻め落とせェ〜〜〜〜〜!!!」


広場に入れた事で更に海賊達の士気が上がる。


「オヤジ!

「白ひげェ…!!」

「まだ首はあるか!エース!!」


白ひげがエースへ顔を上げたその時、オーズが撃たれ倒れてしまった。


「オーズ!!!」

「ア…アア…エースぐん…を必ズ…」


完全に倒れたオーズに背を向け、白ひげは前へ歩み寄る。


「"白ひげ"が広場に降りたァ〜〜〜〜!!!」

「下がってろよ息子達……!!」


薙刀の刃の部分に能力をつけ、襲い掛かってくる海兵達を吹き飛ばす。


「まあ…なんてすごい力…」


離れていた場所にも白ひげの攻撃の余波がミコトを襲いミコトは幾分真剣な表情に変え、小さく呟いた。



「野郎共ォ!!!エースを救い出し!海軍を滅ぼせェエェェ!!!!」

「「「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!」」」



白ひげの号令に海賊達の雄たけびがマリンフォードに響き渡った。


「ガープ…」

「ああ…」


白ひげ達を見てセンゴクは腕を捲くる。


「こりゃあおれ達も………タダじゃあ済まんぞ………!!」

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