(13 / 21) 頂上戦争 (13)

「おい!しっかりしろ!!」


気絶した仲間を海賊も海兵達も体を揺らして起こす。


「危ねェ!意識が飛びかけた!!」

「エースの弟……!!」


目を覚ました者達は頭に手をあててルフィ見つめる。


「どうやら今のは…無意識じゃのう……」

「恐ろしい力を秘めてるねェ〜」

「……ルフィ…」


感心するように呟く同僚達をよそにミコトは静かに弟の名を呼ぶ。


「やはり持って生まれたか…」

「お前も……」


分かっていたのか、ガープは目を伏せ、エースは唖然としていた。


「気の弱い者は下がれ!ただのルーキーだと思うな!!!」

「革命家ドラゴンの息子だ…当然といえば当然の資質……!」

「ドーベルマン中将!」

「奴をこの戦いから逃がすなよ!逃がせばいずれ必ず強大な敵となる!!」


ドーベルマンの言葉を聞きながらもミコトはただルフィを見つめるだけで動くことはなかった。
ルフィの行動をまるで見守るような目をしているミコトだが、戦場であるこの場には誰もがそれに気付くものはいなかった。


「まず"白ひげ"だ!!"怪物"とはいえこれだけの手負い!!!何としても薙ぎ倒せ!!」


白ひげは襲い掛かる海兵達を薙刀で振り払い、後ろにいる息子たちに声をかける。


「野郎共ォ〜!!」

「オヤジ!?」

「麦わらのルフィ達を全力で援護しろォ!!!!」

「エースの弟達を!?」


白ひげの言葉に海賊達は目を丸くする。


「……………」


白ひげの指示はミコトの耳にも届いていた。
ルフィを見ていたミコトは白ひげを見つめるがすぐルフィへ目線を戻す。
海賊たちは白ひげの指示通り、ルフィを囲み、援護していた。
ルフィは多くの人間に助けてもらいながらもエースを目指す。
イナズマが能力で地面を切り、道を作りその道をルフィは乗り込む。


「来たぞ〜〜〜!!!!エ−ス〜〜〜〜〜!!!!!」


「行かせるなァ!!!!」


イナズマの作った道を渡るルフィへ海兵がバズーカを向けて撃つがルフィに当たる前にビスタに砲弾を斬られてしまう。


「行かせないよォ」


黄猿がルフィに向かおうとするのを白ひげに止められる。

周りが戦い、命を散らす中ミコトはルフィを見上げたままでその隙を狙い海賊達が襲いかかろうとするが傾世元禳で守られているミコトには効かず、ミコトは動かず、周りの地面をまるで沼のように変化させ、周りにいる海賊だけをその沼に沈ませる。

エースへ近づくルフィだったが目の前にガープが降り立ち、立ちはだかる。


「じいちゃん!!…そこどいてくれェ!!!」

「どくわけにいくかァ!!ルフィ!わしゃァ『海軍本部』中将じゃ!!!」


ミコトは橋を降り立つ祖父に目を逸らさず見守るように弟と祖父を見つめていた。


「お前が生まれる遥か昔からわしは海賊達と戦ってきた!!!ここを通りたくばわしを殺してでも通れ!"麦わらのルフィ"」

「!!」

「それが"お前達"の選んだ道じゃァ!!!」

「できねェよじいちゃん!!どいてくれェ!!」

「できねばエースは死ぬだけだ!!」

「いやだァ!!!」

「いやな事などいくらでも起きる!!わしゃあ容赦せんぞ!ルフィ!!!お前を敵とみなす!!」


ガープはルフィに拳を向けるが、躊躇いルフィに地面に叩きつけられてしまった。


「うわああああああああ!!!」


ルフィも祖父を拳を入れることに胸を痛めも進まなければならないため、目を瞑りガープに拳を向ける。


「ガープ中将!!」


海兵達が目を丸くする中、ミコトはルフィを目で追い続ける。
黄猿は邪魔になる白ひげを隙をついて薙刀を足で押さえ白ひげを光線で貫く。







エースのもとについたルフィは手錠の鍵を手に手錠を外そうとするがセンゴクが能力を出し始めた。


「見ろ!センゴク元帥が能力を!!」

「初めて見た…」

「待て!私が逃がすと思うなァ!!!」


巨大化するセンゴクを見上げ、ルフィは慌ててエースの手錠を外そうとするが、黄猿の光線に壊されてしまった。


「構えろ!!」


ルフィとエースを撃とうとバスーカを構える海兵達。
ルフィ達がいる処刑台は壊れ、海兵達はすかさずバズーカを撃つ。


「いかん!」


撃ってきたのを見てセンゴクは咄嗟に壊れていく処刑台から離れる。
その瞬間砲弾が処刑台へ直撃し、爆炎が上がる。


「あれは……」


ルフィ達を見上げていたミコトは爆炎の中に炎のトンネルが出来ている事に気付き、表情を和らぐ。



「お前は昔からそうさルフィ!アスカ!!」


炎の中には…


「おれや姉貴の言う事もろくに聞かねェで!無茶ばっかりしやがって!!!」


エースとエースに服を掴まれているルフィがいた。
その姿を見てミコトは嘘偽りなく…心の底からの安堵の息をついた。

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