(15 / 32) ストロングワールド (15)

酒場の海賊達からロビンとアスカが巧みに村の場所を聞きだし、フランキー達は慌てて酒場から立ち去った。
その際いつもの冷静沈着無情で冷酷なアスカだとは思えないほど甘い声で海賊に甘えるアスカを見てブルックは興奮したがフランキーは普段のアスカを知っているため、海賊達に甘えるぶりっ子なアスカの気持ち悪さに吐き気が襲う。
そして、それを知ったアスカは怒るわけもなく『失礼な』と無表情でいつものように呟いた。
そのお陰でフランキーの吐き気は治ったという。


「くそ…間に合わなかったか…」


今度はバッタをバイクに改良し、フランキーは急いで村へと向かう。
その際アスカはちゃんとフランキーの背中にくっ付き木から香る強烈な匂いをシャットダウンさせていた。


しかしとき既に遅く、村だったそこは瓦礫の山と化していた。







「あの新聞の写真にそっくり…」

「ひでェ事しやがる…いずれ東の海も全てこうなるってわけか…」


動物相手に人が対抗できるわけもなく、その場は酷い惨状となっていた。
自分達が間に合えば少しは…本当に少しだろうが状況も変っていたと思うと遣る瀬無い。
とりあえずいるか分からないがルフィ達の姿を探そうと、フランキー達はルフィ達の名を叫んだ。


「あ!フランキー!!あれ…!!」

「ああ?」


ゆっくりと進んでいるともう匂いもなくフランキーの後ろに座っていたアスカが目の前を指差し何かに気付いた。
アスカが指差していた先には一際目立つ塔のような土の塊が聳え立っており、バイクから降りて駆け寄ったフランキー達の目にその土の塊に埋もれ顔だけはギリギリ出ているルフィ達が見える。


「麦わらァ!?」

「ルフィさん!!」

「一体何が…」


自分達がいないとは言え、自分達がいなくても強いはずのルフィ達が纏めてやられているのにフランキー達は唖然とする。
しかし『急いで掘り出しましょう!』というロビンの言葉に我に返り4人は急いでルフィ達を掘り返しに向かった。

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