ルフィを除く麦わら海賊団はカニの背に乗りひたすらアルバーナへ向かう。
その空気は重く、誰もがクロコダイルと対峙しているであろうルフィを心配していた。
「フンッ!!!フンッ!!!」
そんな中、ゾロは刀にラクダのマツゲを乗せ、そのマツゲの上にアスカを乗せ、上下に振って筋トレしていた。
絶妙なバランスで乗っており、ツンと突っつけば崩れそうである。
いつ崩れるか分からないところにアスカを乗せているゾロにナミが声をかける。
「ゾロ、あんたそれ余計な体力使うだけじゃない?っていうか危ないからアスカを乗せないでよ」
「うるせェ!アスカ!お前もう少し太れ!」
「ざけんな、死ね」
ナミとしたらいつ怪我をするか分からないところに座らされてハラハラしていた。
そんなナミの心境など気にも留めず、ゾロは降ろすどころかアスカに太れと言い張り、アスカから低い声を貰う。
『レディーに向かって太れとか死ねばいいよ、あんた』とグチグチ言うアスカを無視しトレーニングを続ける。
「放っときゃいいんだよナミさん。あいつらは…何かしてねェと気が紛れねェのさ。器用じゃねェんだ…特にあの体力バカは"七武海"のレベルを一度モロに味わってる…!!!」
「オイ、てめェ何が言いてェんだ。はっきり言ってみろ」
「ああ言ってやろうか!おめェはビビッてんだルフィが負けちまうんじゃねェかってよ」
「…おれが!?ビビってるだァ!?……この……"素敵マユゲ"」
「アッ!!カァッチ〜〜〜ン!!アッッタマきたぜオァ!?この…"まりもヘッド"」
「何ィ!!?やんのかてめェ…」
「やめなさいよくだらないっ!!!」
全くやめる気配のないゾロをナミは不満げに見た。
そんなナミにサンジは宥めようとするも、またサンジとゾロのいつもの喧嘩が始まり、見兼ねたナミが2人の頭を殴り沈めて止める。
その際アスカはナミに降ろされた。
「平気よみんな!!ルフィさんは負けない!!!約束したじゃないっ!!私達は"アルバーナ"で待ってるって!!!」
「おめェが一番心配そうじゃねェか!!」
「あんたは反乱の心配してりゃいいの!!」
「いたっ」
誰もが心配で気が気ではない中、みんなを励まそうとしたビビが一番心配そうに汗だくとなっていた。
そんなビビを見てすぐに喧嘩してしまう自分達を恥、反省する。
「よし…じゃあ……頭を『アルバーナ』に切り替えて!!行くのよ!!"ハサミ"!!」
「………?何だそりゃ」
「名前よカニの」
「ハサミってお前……」
「ナミって名前のセンスないの?」
心配しても始まらない、と思いナミもまた元気を取り戻しグッと拳を握る。
しかしマツゲに続きカニの名前のセンスにアスカが思わずぽつりと零してしまうが…幸いにもナミに届くことはなかった。
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