(10 / 158) 浦原娘主 (010)

家につくとまず思うこと。
ここを出たとき、桜ちゃんと離れ離れになるのかならないのかで頭が一杯だったので見てなかったが…

それは…

これ家じゃなくてお屋敷じゃねぇぇぇぇかぁぁぁぁ!!!!!

喜助さんはどうやら坊ちゃんらしい。
これは美味しい家に引き取られたぜウェッウェッウェwwと前の私は思うだろう。
だがしかし、前にお兄ちゃんに聞いたことがある。
瀞霊廷の中には死神は勿論、貴族というものがいるらしい。

貴族といえば。
お蝶夫人…マリー・アントワネット…オスカル…

私の頭はそれしか思い浮かばない。
エースを狙えもベル薔薇も大好きさ。
漫画に歳なんて関係ないさ。

とにかく凡人で愚民の私には想像絶する世界が広がっているのだろう。
きっとイビられる…
お嬢様になるための教育係りはきっと語尾にザマスって付くんだ…

被害妄想をモンモンと思い浮かべ勝手に絶望しているとドタドタと大勢の足音が聞こえる。



「「「喜助様!!!お帰りなさいませ!!!!」」」

「た、ただいま…どうしたんです?そんな大勢で…」

「だってあのお嬢さんが気になって気になって!!」

「やっぱり引き取られなかったんですか!?」

「なんで引き取られなかったんですか!!!」

「えっと、なんでそんな話しになってるのかな?アタシ、預かってるって言ったのに…」


家の使用人たちは主のはずの喜助さんに詰め寄り私に気付かない。


「落ち着いてください。真由美サンなら此処にいますよ。晴れてアタシの娘になりました。」

「なんと!!!おめでとうございます!!!」

「あぁ!これで浦原家も安泰ですね!!!」

「お嬢様が出来たなんて!!なんて素晴らしいことでしょう!!」

「これからはお嬢様の着物も選べるんですね!!」


娘が出来たと言うだけで何故こんなに盛り上げれるんだ…
唖然としていると私は使用人の一人に抱っこされ連れ出さられてしまう。
喜助さんに助けを求めようとするが喜助さんも使用人に捕まっていて大変なことになっていた。
胴上げなんて初めて見た…

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