(110 / 158) 浦原娘主 (110)

着いた先は中央四十六室だった。


「これは…卯ノ花隊長!」

「…急ぎましょう」


しかし警備の姿もなく扉も何者かに壊され、中に入ると中央四十六室の人達が死んでいた。
何かがぶつかる音が聞こえ真由美と卯ノ花は急いでその音のした場所へと向かった。


****************


真由美がついた先にあったものは卍解している日番谷と隅には市丸そして…


死んだはずの藍染がいた。


「藍染…俺はてめぇを、殺す」


日番谷の痛いぐらいの霊圧を感じる。
藍染に怒りをぶつけていた。


「あまり強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ」


藍染の言葉に日番谷は攻撃を仕掛ける。
氷輪丸に刺された藍染は氷付けにされてしまった。


だが


藍染は氷の中から不適な笑みを浮かべ一瞬にして氷を崩さず日番谷の背後に現れる。

その瞬間日番谷は血を噴出し、倒れる。


「冬獅郎くん!!」


真由美は倒れている日番谷のもとへ駆け寄る。
卯ノ花が止めるが卯ノ花の手は届かなかった。
藍染の横を通り抜ける寸前に藍染に腕をつかまれる。


「なっ…放せ!!」


振り払おうともがく真由美だが子供と大人の力、そして副隊長と元とはいえ隊長の力では差がありすぎてビクともしない。


「来られるとすればそろそろかと思っておりましたよ。すぐに此処だと分かりましたか?」


もがく真由美を余所に藍染は卯ノ花に話しかける。
卯ノ花は目を閉じていた。


「いかなる理由があろうとも立ち入ることを許されない完全禁踏区域は瀞霊廷内では清浄塔居林ただ一箇所のみ。貴方が、あれほどまでに精巧な死体の人形を作ってまで身を隠そうとしたのなら…その行く先は瀞霊廷内では最も見つかりにくい此処を置いて他にありません」

「おしいな…読みはいいが間違いが二つある。まず一つ目に、僕は身を隠すために此処に来たわけじゃない。そしてもう一つ…コレは死体の人形ではない」


突然現れたのは藍染そっくりの人形だった。


「いつの間に…」

「いつの間に?
この手に持っていたさ…さっきからずっとね」


真由美の疑問に答える藍染。
だが真由美の方を向いては居なかった。


「ただ…今この瞬間まで僕がそう見せようとしなかっただけだ…」


藍染は『僕が言っている意味がすぐにわかるさ』とその人形を斬魄刀に戻す。

どうやら藍染は斬魄刀自体を偽っていたらしく、その能力は一度でも見れば術に落ちる、という事。

そこで卯ノ花は気付く。


「つまり最初から東仙要は僕の部下だ。」


頃合を見て市丸が動く。
細い布が中を舞い藍染と市丸、そして藍染に捕まっている真由美の周りを回り始める。


「なに…!?」

「最後に褒めておこうか。検査のために最も長く触れたからといえ完全催眠にありながら、僕の死体に僅かでも違和感を感じたことは見事だった…卯ノ花隊長。さようなら、君たちにはもう二度と会うこともあるまい。」


その言葉を最後に、市丸と藍染と真由美は姿を消す。


****************


恋次とルキアも同じく東仙によって双極に戻されてしまった…


「ここは…双極の丘!?」

「ようこそ、阿散井くん」


恋次は本来なら聞けるはずのない声を聞き後ろに振り返る。
そこには藍染、市丸、真由美の姿があった。


「藍染隊長…まさか………市丸!?それに真由美さん…!!?」


驚きを隠せない恋次に藍染は微笑みを向ける…

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