砕蜂は夜一の姿を探し、双極の丘に辿り着く。
夜一は空を見つめていた。
「夜一様…」
「砕蜂…わしは…わしは…」
夜一は空から自分の手に目線を移し、手を握り締め力を入れる。
「真由美を助け出す事が出来なかった…」
「夜一様…」
「わしは喜助に合わす顔がない…喜助になんて言えばいいんじゃ…!」
「…………」
砕蜂は何も言えず俯く。
「……喜助達を救出し真由美を置いて来てしまったこともわしの責任じゃ…」
「そのような事はございません!!」
「いいや!わしがあの時真由美を連れ出してさえいればこんな事にはならなかった!!!」
「夜一様…」
「何故藍染が真由美を連れ出したか分からぬ…だが…わしは必ず真由美を助けだす…!!」
「夜一様、この砕蜂も共に参ります!!」
砕蜂も同じ気持ちだった。
小さい頃から見てきて可愛がっていた真由美が目の前で攫われ手を伸ばして助けを求めているというのに自分は何も出来なかった…
だから夜一と共に真由美を取り戻すことを決意する。
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