「っなして!!!放して!!」
真由美は藍染に腕を捕まれ無理矢理歩かれていた。
その後ろには市丸と東仙が続く。
「そんなに暴れないでくれないかい。君を傷付けたくないんだ」
「だったら放して…私を尸魂界に帰て…!!」
「…どうしたら君は大人しくしてくれるかな?」
「だから私を尸魂界に帰して…」
「それは出来ない」
どんなに言っても帰してくれない藍染にイラついてくる真由美。
藍染は溜息をついて真由美に振り向く。
「そんなに帰りたいのなら斬魄刀で私を倒せばいい」
「…………」
藍染の言葉に真由美は黙ってしまう。
そんな真由美に藍染は笑みを浮かべる。
「どうした?君の斬魄刀なら私と張り合えるはずだが……出せないんだろう?」
「…!!」
「何故、と言いたそうな顔だね」
藍染は真由美の輪郭をなぞる。
真由美は藍染を睨みながらその手を払い除ける。
自分の手を払い除ける真由美に藍染は笑みを深める。
「君は過去に大量の虚を相手をして倒れたことがあっただろ?…その時に少々君の身体の中に殺気石を入れさせて貰ったんだよ」
「な…」
「殺気石、と言っても極僅かだけどね…だが君の斬魄刀を封じるぐらいは出来る。」
「なぜ…」
「……正直君と戦うのは分が悪いからね。」
「私を連れ出す理由はなんだ…」
「ついてくれば分かるさ」
そう言って藍染は掴んでいた手を外し歩いていく。
真由美は警戒するが後ろの二人も歩いてくるので歩くしかなかった。
斬魄刀を扱えない今、真由美は人間そのものだからだ。
真由美は歩きながら父である喜助を思い浮かべる。
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