(125 / 158) 浦原娘主 (125)

突然の死神登場にネルは真由美にしがみ付き怯える。
一護は二人のもとに駆け寄るが恋次に殴られ倒れてしまう。


「無事か、黒崎…」

「無事じゃねぇ…」

「たわけ!なぜ勝手に虚圏に入った!!」


どうやら恋次もルキアも一護が心配だったらしい。
真由美はそんなルキア達に微笑みを向ける。


「それにしても…あやつらは一体何者だ?」


ネル達の存在に気づく。
だがネル達は三人ばらばらのネーミングを言っているため誰も相手にしてくれなかった。
真由美はセリフはバラバラだがポーズは決まっていたため拍手して褒め称えていた。


「なっ…真由美様!!!」


真由美にやっと気付いたルキアは真由美に駆け寄る。


「真由美…様ぁ!?」


一護はルキアの様付けに驚いてしまう。


「ルキア」

「真由美様!!ご無事で!!?お怪我は!!」

「ありません。」

「そうですか…」

「心配、してくださったのですね。ありがとう」

「そ、そんな!!私なんかに勿体無いお言葉…!!」


普段のルキアを知っている者は今の顔を赤くして目を輝かせ乙女の顔のルキアを見て何も見なかった、と思うしかなかった。


「恋次、私は真由美様を送って行く」

「って待てよ!俺達が何しに来たかわかってるのか!?」

「馬鹿者!!正直井上より真由美様だ!!!」

「「…………」」


断言するルキアに二人は何もいえなかった。


「ルキア、私を心配してくれるのはありがたいのだけど…私一人でも帰れますから。」

「何を言うのですか!真由美様のような可憐で美しい方を虚が放っておきません!!絶対襲われてしまいます!!」

「仮にも副隊長に言うセリフか?」

「それにもし真由美様の身に万が一の事があれば私は兄様に顔向け出来ません!!」

「……ルキア…でも私は邪魔をしたくないのです…」

「真由美様…」


何故かルキアが感動している中、一護が横から割り込む。


「なら付いて来ればいいじゃねぇか。」

「おぉ!いいアイディアだ!褒めてつかわすぞ!一護!!」

「そうだな、真由美様なら百人力だぜ!!一護お前たまにはいい事言うんだな!!」

「お、おぉ…?」


褒められてるのか貶しているのか分からない二人に一護は首を傾げる。


「いいえ、駄目よ」


だが本人にバッサリ斬られる。


「何故ですか!?」

「…私、霊力を封じられているの」

「霊力を…!?」

「鬼道ぐらいなら何とかなるだろうけど…斬魄刀を呼べないのよ…だから足手まといになるわ…」

「な、なら尚更お一人でいさせられません!!!」

「…ルキア、戦場では力のない者が混ざれば足手まといとなり、その者達は全滅してしまうという事、分かるわよね…」

「ですが…」

「ごちゃごちゃうるせーなぁ」

「え・・・わっ!!」

「真由美様!!?」


真由美は何とか説得しようとするが一護に担がれてしまう。


「一護様!?なにを…」

「な…一護!!真由美様になんて無礼な事をするのだ!!」

「グダグダ言ってねぇでさっさと行くぞ。」

「待ってください!!私は足手まといなんです!!」

「だからなんだ。」

「え…」

「霊力が封じられているんなら尚の事一人に出きねぇだろ?それに戦ってるときは隠れてりゃいいしよ。」

「…ですが…私は狙われて…」

「そん時は助けに行く。元々此処に来た理由は井上とあんたを取り返しに来たわけなんだし。」

「………一護様…」

「あんたは黙って守られてればいいんだよ」


一護に担がれながら真由美は一護の言葉に顔を赤くて大人しくなる。
ルキアが後ろで文句を言って自分を蹴ろうとするのを恋次が止めていたのを一護は知らない。
真由美は恋次達を見渡す。


「…戦闘では足手まといになりますが治療ならお任せください」


その瞳にはもう迷いはなかった。


****************


一護は真由美を担いだまま歩く。
恋次達もそれに続く。
ルキアは降ろせ、無礼だぞ!、と煩く言うが一護は聞いてないフリをしていた。

だがネルが一護達を引き止める。


「ちょっと待つっす!!!ネルが、ラス・ノーチェスまで送るっす!」

125 / 158
| back |