「今日は此処までにしましょう。お嬢様、お疲れ様でした。」
「おつかれさまでした。」
子供は本当体力がない生き物だ。と真由美は思う。
すでに疲れてはてていた…というかただ単に真由美が体力がないだけなのだが、本人は気付いていない。
外へ遊びに行くにしても喜助も使用人も過保護で、絶対一人は付いてくる。
見られながら遊ぶのも嫌な上中身は10代なのだ。
子供の遊びなど恥ずかしくて出来ない。
というか覚えていない。
かと言って家ですることもなく。
この屋敷に来てから真由美は家で過ごし、外といえば庭しか出ていない。
使用人の者はそれを少し心配しているが、悪い虫もつかないし、いいや。とも思っているので外へ連れ出そうとは思わない。
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「お嬢様、おやつを持ってまいりました」
「ありがとう、トキ」
お嬢様生活を送る中に生前にも今までの生活にもなかったおやつを食べるという生活リズムが入ってくる。
甘いものは好きだからと遠慮なく食べる真由美。
今日は白玉ぜんざい二つ・みたらし団子10本・たい焼き5匹・桜餅6つ。
どう見たって多すぎる。
子供にそんな量を出すのはどうかと思う。とずらーーーっと並べられた和菓子を見つめいつも思う。
でも真由美さんはいい子だから全部食べるもんね!!と某漫画の牛を真似して頑張って平らげている。
それのせいでこの量だとは真由美は気付かない。
多分一生。
トキは既に下がっていて部屋には真由美だけ。
一緒に食べてくれたらどんなに助かるか…
だけど言えない。
お菓子を並べているときのトキの言葉が邪魔して言えないのだ。
『真由美お嬢様は残さずお食べになられるので料理長が喜んでいましたわ。真由美お嬢様のお料理を作るのが楽しみになってきてるって言っておりました』
それは卑怯です。
そんな事言われたら残せません。
真由美は少し後悔する。
もったいないから残せないと最初ここに来てから残さず食べたことを後悔している。
大切なことなので二回言いました。
ずーーんと威圧感を発しながら並ぶお菓子を見て真由美は重い溜息を吐き出す。
しかしそのままにするのもお菓子にも料理長という人にも悪く、まずは軽い?みたらし団子から手をつける。
見てるだけで胸焼けするのでゆっくり食べる。
その姿を喜助と夜一がみたら写真撮りまくり、鼻血出しまくり、悶えまくりだろう。
幸いその二人は今仕事中の為、見ることは出来ない。
だが二人が『何か見逃しちゃいけない所を見逃した気がする!!』と二番隊から出て行こうとすることは真由美は知らない。
そしてその二人を必死で止める二番隊の人たちの苦労を真由美は知らない。
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