6月だというのにこの暑さ…絶対虚のせいよ!
と虚に濡れ衣を被せていた私は一護くんの後ろにいた。
いや、正確には一護くんの影で暑さをしのいでいた。
だから一心さんが逆立ちした所や夏梨ちゃんに蹴られた所なんて見れなかった。
まぁ見てもどうにかなると思わないが…
「あかり、大丈夫か?」
「……うん…」
「無理すんなよ」
「……うん…」
気遣ってくれるのはありがたいが今は答えられない。
あぁ、こんなんじゃ真夏に耐え切れるのだろうか…
「あれ、先客がいる」
「本当だ、あの人もお墓参りかな?」
「でも…手、振ってるよ?」
二人の言葉に私は目を向ける。
目蓋すら重いってどういうことだろうか。
真夏だと確実に死ぬな。
誰だよこんな体にしたのは…
あ、両親だった…
「あれ…くちむぐっ!」
「思い出した!!中学ん時のクラスメイトだ!バリバリ思い出した!ヤッベェ懐かし過ぎて即座に2人っきりで話がしたい気分だ!!」
一護くんは私の口を塞いだままルキアちゃんの所に走る。
ちょ、ま…走るなって!
この体あんたみたいに丈夫じゃないんだって!!!
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「お兄ちゃん!?」
「ハハーン」
「え!?夏梨ちゃん何!?ハハーンって!!」
「ま、ようするに、あんたもそろそろ兄離れの時期かもねって事。」
「え!!?」
「それにどんなに悪い男でも兄は兄だってことを忘れないこと。」
「わ、悪いって!?悪いって何!!?」
「何股だろうが罰を受けるのは一兄だから安心しなって」
「それ安心できないよ!!」
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