(18 / 158) 浦原娘主 (018)

喜助は最近娘になった真由美が一人で寂しく待っていると思い、急いで帰る仕度をする。

帰るとき、まるで狙ったように夜一がやってきた。


「今帰りか。」

「そうッスけど…」


嫌な予感がしてるので早く用件を言ってほしいと思う喜助。


「そうか。ならば早よう行くぞ」

「は?」


『何をしておるのだ。』と喜助を急かす夜一。
喜助は状況が飲み込めず、口をあけたままに夜一を見つめる。


「なんじゃ、早ようせい。外に砕蜂を待たせておるからのう。後で煩いぞ?」

「あ、はい……って待ってください!!何で…」

「わしも砕蜂も真由美に会いたいんじゃ!ほれ!さっさと行くぞ!!」


そう言って夜一は喜助を引っ張る。
喜助は引っ張られながらも諦めず言い合う。
外で待っていた砕蜂も参加し、夜だというのに三人言い合いながら浦原家へ向かう。


****************


「あの〜夜一サン…」

「なんじゃ?」


今だ喜助の腕を掴む夜一は喜助に呼ばれる。


「またにしてくれませんか?あの子も寝てるだろうし…」

「寝ておったら顔だけ見て飲めばよかろう?」

「あの子が起きたらどうするんスか。」

「一緒に飲めばよかろう。」

「夜一様!真由美はまだ未成年です!」

「そうっすよ!止めてくださいよ!!」


夜一は止めに入る部下に少し不貞腐れる。
そうしている間に浦原邸についてしまった。
喜助はもう既に諦めいる。

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