(25 / 42) 一護夢 (25)

8月8日、午前1:00

一護は浦原に言われ窓を開けて待つ。
しかし、一護は首をかしげ半信半疑だった。
窓を開けると外からいい風が入ってくる。
その風に当たっていたら物凄いスピードで一護の顔すれすれに飛んで押入れに当たる。


「な、なんだ!?」

"これからすぐに浦原商店前に来られたし"


押入れに当たった赤い者は飛び散り滴り落ち、メッセージが現れた。


「うわー!!何してくれんだあの野郎!!これじゃ丸っきり惨殺現場のダイグメッセージじゃねぇか!!ちゃんと消えるんだろうな!これ!!」


突っ込みを入れる一護だがまだ続きがあるのに気が付く。


"P.S.今これを見て「ダイングメッセージみたい」とかありきたりな事を思った人は…ツッコミの才能がないです。"

「喧しいわ!!!」


****************


一護はどんな形であれ準備が出来たと報告を貰い家をでる。


「…じゃな。遊子、夏梨…親父、あかり」

「グッモーニン!いちごふ!!」


背を向けるが屋根から一心が飛び降りてきて一護は咄嗟に横にずれる。
横にずれた事から一心は地面にめり込むハメとなる。


「出かける前に、コレをお前に…」


痛みで震える手を動かし一護にお守りを渡す。


「なんだ、このきったねぇお守りは」

「汚ねぇとは失礼な!昔母さんが俺にくれたお守りだぞ!?運とご利益の固まり!!」

「な、何言ってんだよもらえねぇよこんなもの!!」

「当ったり前だ!!誰がやるか!誰がやるか!!」


一通りいつもの言い合いを終えた一心は表情をキリっとさせ一護を見やる。


「旅行の間、貸してやるだけだ……終わったら俺に返しに来い!」

「…………」


一護はお守りを握り締め、父親に見送られ浦原商店へと向かう。
浦原に付くと既に浦原とチャドがいた。


「チャド!?何でここに!?」

「朽木ルキアとは、助けてもらったことがある。…俺も行く。」


チャドの言葉にうろたえる一護。
そんな一護を余所に雨竜、織姫が集まっていく。


「コレで全員かい?」

「あ、いや…まだ…」

「うーらーはーらーきーすーけー!!!」

「あ、来たようです」

「この声は…!」


聞き覚えのある声に一護は振り向く。
そこには一週間前に告白したあかりが怒りながら歩いていた。


「あかり!!?」

「おや!斎藤サン!貴方がさいごふぉ!!!」

「何…!?」


浦原商店に付いた途端あかりは浦原の頬に右ストレートを食らわし倒れた浦原を見下す。


「よくも壁に変なものをつけてくれたわね!!せっかく置いてあった動物の写真集が無駄になったじゃい!!どうしてくれんのよ!」

「あ、あれは…数時間後に、消える…んで心配ありませ、ん…」

「え、本当?よかったー!」


コロっと態度を変えるあかりに皆唖然とする。
普段大人しい子が豹変したらそりゃポカーンとなるだろう。


「ってあかり!お前も来るのか!?」

「うん、ルキアちゃんとは友達だし」

「だ――」

「――めって言っても行くよ。私だって自分の身ぐらい守れる」

「………無理しないか?」

「うん」

「…お前すぐ気絶するからな…誰かと一緒にいるんだぞ?」

「うん」


はたから見たら親と子だ。
一護は渋々説得するのを諦める。

全員揃った所で皆浦原商店の地下に移動する。
そして浦原が穿界門を開き、その中へ入る。

これからどんな事が起ころうがあかり以外は死なないと確定されている。

あかりは他の人の心配より自分が生き残るのに集中する事を決意する。

どんな危険な事になっても自分以外絶対に生き残ると知っているから。

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