一護達は瀞霊廷に入るのを失敗し、流魂街の長の家で次の作戦を考えていた。
「…………」
「あかりなら大丈夫じゃろ。気絶しいるようだからの」
「……………」
一護の背中から夜一は話しかける。
夜一の言葉の今の一護は聞こえていなかった。
ずっとあかりの側についていたのだ。
「……夜一さん」
「なんじゃ?」
夜一がため息を付いたとき、一護が口を開く。
夜一は一護の隣に移動する。
「あかりは、死神なのか?」
「……わからぬ…だが、斬魄刀を持っておるということは、恐らく…」
「俺が…あかりを連れてきたから…」
「それは違うぞ、一護。あかりは自分で…」
「違くねぇよ!付いてきたのはあかりが決めたとしても俺がきっかけだ!!俺が…俺がこいつの側にいなければチャド達みたいに能力に目覚める事もなかったんだ!!」
一護は目を瞑り、手を握り締め後悔と罪悪感に耐える。
痛々しい姿の一護に夜一は何も言えなかった。
いう言葉が見つからなかったのだ。
だがその時一護の手の上に誰かが重ねる。
一護はハッとし顔を上げる。
顔を上げるとあかりが目を覚まし、一護を見ていた。
「あかり!!起きたのか!!気分はどうだ!?痛いところは!!まだ震えるか!?」
「落ち着け一護!!!あかりが心配なら静かにせぬか!!」
「い゙っ!」
あかりを覗き込んで詰め寄る一護に夜一は猫パンチを食らわす。
そんな二人にあかりは安心したように笑う。
「でもよ夜一さん!!」
「でもも何もないわ!!」
「あ!斎藤さん起きたんだぁ!!」
「井上、石田、茶渡…」
織姫達が一護の叫び声で部屋に入ってきた。
あかりは起き上がろうとするが一護に止められてしまう。
「過保護だの、一護は。それでは嫌われてしまうぞ?」
「な、に言って…」
「一護君」
「どうした?」
「夜一さんと二人で話しがしたいの…」
ジッと見つめるあかりに一護は戸惑うが再度お願いされ、チャドに引っ張られ退室となる。
****************
あかりは起き上がり、夜一を見つめる。
「で、わしに話しとはなんじゃ?」
「…すみません…」
「何を謝る必要がある?」
「…気絶してしまって……足手まといになって…勝手なことして…ごめんなさい…」
あかりは俯き涙を流す。
夜一はそれをただ見ていた。
「確かに、このままでいくとお主は足手まといになるの…」
「……………」
「お主はどうしたい?」
「……私は…行きたい…」
「なら付いていけばよい」
「え…だって…」
あっさり言いのける夜一にあかりは唖然となる。
そんなあかりに夜一は優しく微笑む。
「お主は強い。門の時わかった。だから大丈夫じゃろ…」
「夜一さん…強いって言うのは一護君達のことを言うの…私はこの子が強いだけ…私は弱い…」
あかりは脇に置いてあった狼陣丸を見つめる。
「だがな、」
「だけど…だけど私はもう決意したから。決意したから私はここにいる。だから逃げ出さない…」
「あかり…よく言った…」
夜一に褒められあかりは微笑む。
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