(39 / 42) 一護夢 (39)

※浮竹一家を捏造してます。



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めでたく一護君と付き合うことになった私ですが今日も今日とて伯父さんの部屋に訪問しようと廊下を歩いていた。
因みに尸魂界にいる間は伯父さんが用意した着物を着ている。
コレがまた値段が高そうなものだから汚せないんだよね…
途中七緒さんに出くわし京楽が何処にいるか聞かれた。
私は首を振り手を振った後歩く。
だが…


「失礼!」

「え!?っきゃああああ!!!!」

「あかりさん!!?」


私は、何者かに攫われてしまったのだ…



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「それは本当か!?京楽!!」

「あぁ、七緒ちゃんが見たって言ってたしね」

「浮竹隊長…申し訳ありません……」

「いや、伊勢副隊長のせいじゃない、気にしないでくれ…」


落ち込む七緒を励ますように言う浮竹。
だが責任感が人一倍強い七緒に気にするなというのは無理と言うものだ。


「浮竹、これはもしや…」

「…あぁ……まったくなんで待てないんだ、あの人達は…!」


浮竹は立ち上がりそそくさと部屋を出る。
京楽もそれについて行き、七緒も首を傾げるがあかりが心配なので二人の後についていく。



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「……………」


こんにちは、誘拐されたあかりです。
そう、私は誘拐されたはずなんです。
誘拐、された…はずなんだけど……


「「「お帰りなさいませ、お嬢様!!!」」」

「え、えぇぇぇ!?」


何故か誘拐した人達から歓迎されてしまいました。
しかもお帰りって…お嬢様ってなに?

私は付いてくるよう言われ案内してくれる人についていく。
周りを見ると此処は貴族の屋敷っぽい。
貴族がなんのようなのだろうか、と首を傾げるが答えは出ない。


「旦那様、お嬢様をお連れいたしました」

「あぁ、入れ」


そう言われ案内してくれた人は襖を開ける。
すると中には怖そうなまさに頑固親父のような人とその隣には優しそうな女の人が座っていた。
その両脇には6人座っていた。


(え、何…?なんなの?)

「其処に座りなさい」

「え、あ、はい!」


私は呆然と立ち好くしていたら声をかけられ指定された所に座る。
緊張しすぎて動きがぎこちないのが自分でもわかる。
だって、全ての視線を私が独り占めだもの。
死にたい…死にたすぎる…
すると強面の男の人がもっと近寄るよう言ってきた。
少し近寄るがまた近寄れと言ってくる。
何コレ、どんな拷問?と思っても口には出せない私は結局強面の人のまん前に移動する事となった。
じっと見てくる強面の男の人。
私は怖くて目が離せなかった。
すると強面の人は突然私を抱き締める。


「ひっ!!な、なんですか!!?ちょっと…!!」


行き成り抱き締められ私は暴れる。
だけど抱き締めている強面の人はなんだか泣いているようだった。


(え…?泣いてるの?何で?)

「あなた…」

「楓、見ろ…琴春に似ていないか?」

「本当…目元なんてあの子そっくりですね…」

(琴春?誰それ…)


抱き締められたと思ったら隣の女の人に私を見せるように身体を離す。
強面の人はやはり泣いていた。
女の人は私を覗き込んで瞳に涙を溜めていた。


「え、と……それで…貴方達誰ですか?」


私は質問の選択を間違えたらしい。
二人は目を丸くしていた。


「わしらを知らんのか…?」

「父上、兄上は何一つわたくし達の事をこの子に言ってはいないようですわ」

「音羽…そうか…」

「十四郎ったら…酷いのね…」


両者とも首をかしげていると直ぐ側にいた美人が呆然とする男の人に声をかける。
その言葉に納得した男の人はすぐ私を見るめる。


「では自己紹介しよう。わしは浮竹家当主、浮竹賢鳳だ」

「けんほう…」

「私は楓ですよ」

「かえで…」

「それからこの子達が私達の娘達…」


楓さんが手を座ってる人達に向ける。
6人座っていて一人一人自己紹介していく。
私も名乗られたので最後に名乗るのだが…
私は賢鳳さんの自己紹介の時から気になってた単語が頭から離れなかった。


(うき、たけ…うきたけ…うきたけ?…浮竹…………)


「浮竹ぇぇぇぇぇ!!!!??」


単語を頭の中で呟いていたら答えにたどりついた。
たどりついたのと同時に私は立ち上がり全員を見渡す。


「どうした?」

「う、うきたけって……もしかして十四郎っていう息子さんいらっしゃいます?」

「あぁ、十四郎はわしの息子だが…」

「息子!?…じゃぁここは浮竹家……貴方達は……私の…」


混乱していた頭が冷め始め私はゆっくりと賢鳳さんに顔を向ける。
賢鳳さんはなんだかさっきより優しい顔になっていたような…


「わしと楓はお前の祖父母じゃ」

「お爺ちゃんとお婆ちゃん…」


私の言葉に楓さん…お婆ちゃんが顔を手で多い泣いてしまった。
それに動揺してオロオロしてしまった。


「あぁ!この日をどんなに待ちわびたか…!孫に…貴女にお婆ちゃんといわれる日をどんなに願っていたか…!!」

「えっと…」


戸惑っていたがなんだか放って置けなくてお婆ちゃんの肩に手をやる。
それにお婆ちゃんは顔を上げる。


「お、お婆ちゃん……うわ!」


リクエスト通りにお婆ちゃんと言ってあげたら抱きついてきた。
というか私から見たらお爺ちゃんもお婆ちゃんもお父さんとお母さんって言ったほうが合うような若々しい人達なんだけ…
この人達いったい幾つなんだろう…


「あーん!お母様ばっかりずりいです!!小梅にもあかりを抱きつかせてくださいな!!」

「あ!僕も!!」

「お前らだけずりーだろ!俺にも抱かせろ!!」

「龍秋兄さん、その言い方ちょっと卑猥…俺とあかりに近寄らないで」

「篤光!てめっ!!」


なんだか、賑やかな家族だ…
伯父さんの性格も分かるかもしれない…
確か長男だったっけ?

私がそう思っていると外が騒がしくなってきた。


『何者だ!!』

『どけ!!あかり!!何処だ!!!』

『と、捕らえろ!!決して中には入れるな!!』


「この声…一護君!?」


その声は聞き覚えがあった。
一護君が何でここに!?と思って声を上げてしまう。


「ここか!!あかり!!!」

「一護君!!!」


私の声が聞こえたのか一護君はこの部屋に駆け込んできた。


「っ!!!」

「何者だ!」

「よく家臣達に捕まらず此処までこれたものだな」

「な、え!?なんだこれ!!!」


それ、私が知りたい。
私は一護君の状況を見つめそう思った。
…しょうがないじゃん、私か弱いもの。
一護君は伯父さん達に囲まれ刃物を突き立てられていた。
だが一護君の後ろからまた誰かが入ってきた。


「お待ちください!賢鳳殿!!」

「待ってくれ!!!その子に手を出すな!!」


入って来たのはルキアちゃんと十四郎伯父さんだった。
二人の登場に目を丸くする。


「ル、ルキアちゃん!?…なんで…!?」

「おぉ!あかり!!久しいな!」

「あ、うん…久しぶりだね…ってそうじゃないってば!!なんでここにいるの!?」

「それは…」

「十四郎!!貴様一人だけ伯父と呼ばれておるとは何事だ!!けしからん!」


お爺ちゃんが声をあげたので振り返ると十四郎伯父さんと言い争っていた。
一護君を囲っていた伯父さん達もいつの間にか十四郎伯父さんの元へ行っていて口論に参加していた。


「そうよ!兄さんだけずるいわ!!!」

「僕もおじちゃん(ハート)って呼ばれたいのに!!!」

「ちょっと宗十郎!!それ気持ち悪いわ!私の可愛いあかりに何言わせようとしてんのよ!!」

「何言ってるんだ音羽!可愛いは分かるがその前の"私の"は認めないぞ!!」

「ま、まて!!!いっぺんに言っても収集はつかんだろ!!皆落ち着いてくれ!!」

「「「元はと言えば兄さん(十四郎)が連絡してこないのがわるいんでしょう(だろう)!!?」」」


十四郎伯父さんは止めに入ったのに怒られていた…

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